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シナリオ詳細

キングオブドラネコ

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●ドラネコキング現る
 空を、悠々とドラネコが飛んでいる。なんともかわいいものだ。
 ……ところで、ドラネコについてはご存じだろうか?
 ドラネコ、と呼ばれる亜竜がデザストルにはいる。
 亜竜ではあるが、どの亜竜集落にも気が付くとドラネコの姿がある。
 その姿は外でいう「猫」に酷似している。
 大きさも子猫~成猫サイズ。どこまでも猫だ。
 とまあ、ここまでの情報を元に空を飛ぶドラネコを見てみよう。
 なんか、凄くデカい気がする。少なくともワイバーンくらいにはデカい。デカすぎる。
 それなのに可愛い。いったいこのドラネコはなんなのか?
 その答えは、フリアノンに伝わる話にあった。
 ドラネコキング。何故かは誰も知らないけど、ときおり現れるという巨大なドラネコのことである。
 ドラネコでありながら、ドラネコらしからぬ巨体。けれどその習性はドラネコそのものであり、その大きさゆえに巨体の亜竜やモンスター、はては竜種にも可愛がられるという……そっち方面の需要をほしいままにするドラネコ。
 通常のドラネコ同様に可愛さで覇竜を生きるドラネコキング。
 覇竜の奥であろうと可愛く生きるドラネコキングがフリアノン近くに飛来するのは……実に10年ぶりだという。
 そしてドラネコキングは大抵普通のドラネコにも大人気だ。
 ドラネコキングのいるところはすなわち、もっふもふのドラネコランドになってしまうのである……!

●ドラネコキングに会いに行こう
「というわけでの、ドラネコキングが来ているみたいなんじゃよ」
 『フリアノンの酒職人』黒鉄・相賀(p3n000250)は集まった面々にそう切り出した。
 ドラネコキング。巨大なドラネコだが、可愛さその他は普通のドラネコと何も変わらない。
 巨大な生き物も可愛がられやすいドラネコキングだが、普通サイズの人間から見れば大きな可愛いドラネコである。
 そしてドラネコキングはドラネコにも大人気で、ドラネコキングのいるところにドラネコも集まるという。
 ……そして、今回ドラネコキングが来ているのはフリアノン近くの草原のようなのだ。
 太陽の光が降り注ぎ暖かい草原にはドラネコキングと無数のドラネコたちが集まるモフモフランドと化している。
「それはそれは……なんともモフモフでしょうねぇ~」
「うむ、モフモフじゃ」
 『未来を託す』ヴィルメイズ・サズ・ブロート(p3p010531)に相賀は静かに頷く。
 そう、モフモフなのだ。
 とってもかわいくて、とっても平和で。そんな場所と化している。
 あまりにも可愛すぎて平和なのだが、人間がそこに踏み込むとテンションの上がったドラネコたちによってもっふもふにされるという現象が発生するのだ。
 なんとも可愛いが、滅多に味わえる体験ではない。となれば……最近頑張っているイレギュラーズにそれを体験してもらいたいというのがフリアノンの相違というわけだ。
「貴重な体験じゃからの。思う存分楽しんでくるとええ」

GMコメント

ドラネコキングに会いに行きましょう。
ドラネコもたくさんいるのでもっふもふです。
今回はそういうモフモフ体験会です。
ドラネコに思う存分埋もれましょう!

●ドラネコ
亜竜集落をトコトコ歩いてるかわいい亜竜。
大人になってもサイズは猫程度。可愛さに全振りした結果戦闘能力を失った、可愛さで世の中を渡る亜竜。
猫にドラゴンの羽が生えたような姿で、色や模様は千差万別。
鳴き声は「ニャー」です。

●ドラネコキング
大きいドラネコ。全長3m。今回のドラネコキングは三毛猫です。かわいいです。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はD(ドラネコ)です。
 ドラネコは気まぐれであるか、徹底的にかわいいものです。
 急なドラネコ津波に備えて、モフモフして下さい。

  • キングオブドラネコ完了
  • でっかいドラネコに会いに行こう
  • GM名天野ハザマ
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2023年10月08日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

ヨゾラ・エアツェール・ヴァッペン(p3p000916)
【星空の友達】/不完全な願望器
リカナ=ブラッドヴァイン(p3p001804)
覇竜でモフモフ
ロレイン(p3p006293)
アーマデル・アル・アマル(p3p008599)
灰想繰切
刻見 雲雀(p3p010272)
最果てに至る邪眼
綾辻・愛奈(p3p010320)
綺羅星の守護者
ユーフォニー(p3p010323)
竜域の娘
ヴィルメイズ・サズ・ブロート(p3p010531)
指切りげんまん

リプレイ

●ドラネコかわいい
「ドラネコ沢山なのでまたしてもヨツバさんを連れてきたよー」
「ニャー!」
「ドラネコ8匹合体……見てみたい見てみたい! そしてドラネコキング同士で集まってねこだんごになる姿見たい!」
「ニャ?」
「あわよくばドラネコキング8匹でさらに合体して……えっ違う?」
 『【星空の友達】/不完全な願望器』ヨゾラ・エアツェール・ヴァッペン(p3p000916)とヨツバがそんな漫才をしているが、ここはフリアノン近くの草原……ドラネコランドと化している場所である。
「色んなドラネコがいて幸せ……! ドラネコ合体、ドラネコキーング! ……なんてね」
「ニャッ」
「そうだね、ヨツバさんもかわいいよ!」
 ヨゾラの視線の先。そこには巨大なドラネコがいる。それこそドラネコキングと呼ばれる個体だが……大きなドラネコが伸びている姿はなんとも可愛らしい。
「三毛猫ドラネコキングとドラネコ……親子猫みたいで可愛いなぁ…!」
 大きなドラネコと普通のドラネコの対比は、それ自体がすでに楽園だ。何しろ普通でもかわいいのに、大きいのだ。そして安全なのだ。誰もが望んだものだろう。
「ドラネコキング、3m位あるから思いっきりもふっとできそう! よーしもふるよー! まずはお近づきの印ににゅる~(猫おやつ)を……初めまして、ヨゾラだよー! 猫大好きドラネコ大好きですよろしく」
 しかしながらにゅる~は小さいので、ヨゾラの手ごと甘噛みである。
「わーいやったードラネコがたっぷり多い多い幸せが多い! ってうわあああああドラネコたっぷりでもっふもふだあああああ!」
 なんか遊んでくれる人。そう認識すればドラネコが寄ってくるので、あっという間にヨゾラはドラネコまみれである。
「とても幸せ……でもさらに幸せになるんだ……ドラネコキングもドラネコも、そっと話しかけて撫でたりじゃらしたりもふったりしたい。ドラネコやドラネコキングのふわふわお腹に顔を埋めてすぅーって吸いたい」
 いわゆる猫吸いであるが、すでにヨゾラはドラネコまみれである。
「ドラネコ吸い……幸せ……!」
 肉球が幾つかヨゾラの顔についているが、それ含めて幸せの塊だ。そんなヨゾラ(見えない)を見ながら、『覇竜でモフモフ』リカナ=ブラッドヴァイン(p3p001804)も頷く。
「ドラネコキング。つまりはドラネコの主ということね。今までどこに隠れていたのかしら……? しあわせの木の争奪戦にも参加しないなんかこう、器の大きさを感じるわ。 もしかしたらアウラスカルトの飼っていたドラネコはこんなサイズだったりしないかしら?」
 かの竜種の飼っていたドラネコがどうであるかは分からないが、きっとどちらであってもかわいいドラネコであっただろうことは間違いない。
「それはそうと、きっとこの子は伝説のモフモフ、そうに違いないわ。よってやることは一つ! いち早くモフり、堪能し、ギフトを発動して毛並みを完璧に整えること! このサイズだ、私は途中でモフ死してしまう可能性も高いけど、それでもこの毛並みを堪能するのだから悔いはない! そう、我がギフトに壁はない……ドラネコキング……いざ尋常に……モフモフトリートメント!」
 モフモフトリートメントを発動させるべく、リカナはドラネコキングに抱き着いて猫吸いしていく。
 大きなドラネコなので抱き着いていると物凄い多幸感がある。幸せだ……五分間といわず、そっと猫吸いしていたくなる。
 しかし五分経てば綺麗になったドラネコキングを見て「何か面白いものだ」と他のドラネコも理解する。
「来なさい……全部整える、一匹も逃さないわー」
 そうしてモフの楽園に沈んでいくルカナは、まさに幸せに沈んでいる。
「あー残暑が厳しかったからドラネコの毛の生え変わりもまだ途中なのねー。いいわよー」
 そうして楽しむリカナ同様に、ロレイン(p3p006293)もまたドラネコキングをじっと見ていた。
「ドラネコ、凄いわね。こうやって大きい姿を見ると猫とはいえ亜竜種って感じがするわ。ネコを巨大化させればトラというけれど、ドラネコキングはドラネコ据え置きで巨大化してるわ……。変な茸を食べたのか先祖返りによる純粋な遺伝子の覚醒なのかはわからないけど、とても希少な経験なんだっていうのはわかる。その毛並み、存分に堪能させてもらうわ」
 言いながらロレインはドラネコキングにモフッとするが、ちょうどタイミングよくリカナのギフトを受けた後なのでお日様の匂いがしている。
「あ、これはいいわね……」
 なんとも幸せな時間だ。『灰想繰切』アーマデル・アル・アマル(p3p008599)も、自然とドラネコキングのほうへと吸い寄せられていく。
「来いよキングドラネコ、愛嬌なんて捨ててかかってこい……! ……すまん、無茶ぶりが過ぎた。ドラネコはサイズに関わらず、かわいいままでいいぞ」
「ニャッツ」
「かわいいな……」
 自分の顔に張り付いてきたドラネコをそっと剝がすと、アーマデルはモフモフする。
「まるで握手会の巡業だな……? ああ、そんなにでかいドラネコならばやらねばならぬ。わかるだろう……? にゃんにゃんじゃんぷ(飛びつき)だ。俺はやるぞ(やるぞ)。あのもふもふ毛の中に潜り込むんだ……!」
 しかし心のままにやるのではない。アーマデルは、まずは護身霊装:夜告鳥の効果で飛行して上空、或いは広域俯瞰で上から観察
警戒させないよう闇の帳で身を隠しつつ偵察しながら飛びつくベストポジションを探っていた。
(なんだか見られている気がするな……すでに目をつけられていたか……? それに腹はモストモフリシャスポイントだが生物の弱点であるそこをそう簡単に許すだろうか…? 俺はすべらかな背中でも、腰あたりでもいいぞ)
 となれば、身を隠す必要はない。さっきから視線が追ってきているし。そうすると、どうにも別のドラネコが楽しそうな気配を感じてアーマデルに寄ってくるのだ。
「なんだドラネコ(Sサイズ)たち、俺は今忙し……いや、お前たちもキングドラネコに飛びつきたいのか? ならば……一緒に行くか? おっと津波はいまはまだ我慢するんだぞ」
 ドラネコ津波に巻き込まれては幸せだが目的を達成できるか分からなくなってしまう。
「タイミングを見計らい、己の飛距離、風向き、その他様々な要因を計算に入れ……いざ往かん、キングドラネコのモフ沼へ!」「ニャー」
「何⁉ このタイミングで別のドラネコが顔面に!? 何故顔面狙いなんだ!? くっ、まだだ、まだ終わってはいない……!」
 ジャンプしたアーマデルを面白がって別のドラネコが飛びついてくるが、まだアーマデルは諦めていない。
 用意するのはくろくてはねのはえたかわいくてむがいなねこたんだ。
「だいじょうぶだぞ。こいつはかわいくてむがいなねこたん。俺はくろっぽくていがいとむがいなじんるい」
 なるほど、共通点はある。
「くろねこ、ドラネコは浮気じゃなくてノーカンだ。ねこじゃなくてドラネコだからな、別計算だろう? ……地面に香箱座りしてるその腹の下にッシュー! するのもいいな……」
 適切な隙間とタイミングを計ってその絶対領域に挑戦しょうとするアーマデルは、とてもねこ好きの顔をしていたという。

●ドラネコとあそぼう
「せっかくだから、この前のドラネコ流星群とドラネコ麦収穫でついてきた子たちも一緒に連れてきたけど」
「ニャー」
「ニャッ」
 『最果てに至る邪眼』刻見 雲雀(p3p010272)は連れてきたドラネコと共にドラネコキングを見つめていた。
「全長3mのドラネコ……かあ……」
 ごくりと飲み込んだ唾の音も、今の雲雀には気にならない。
「いや、そのね。自分で言うのも何だけど、背がある方だからさ? どうしてもサイズ的に全身で体験するのは厳しいじゃない? 体躯のある人でも全身でもふもふを味わえるなんて……そんな夢のようなことあっていいのかな!? というか本当に夢だったりする!? アーッ」
 連れてきたドラネコの一匹に目ぇ覚ませと言わんばかりに耳を噛まれ、しかし痛くない程度の幸せが雲雀を襲う。この辺りの力加減はドラネコの技だ。
「……夢じゃなかった!! ありがとう!!」
 ドラネコと仲が良いことはいいことだ。雲雀は再びドラネコキングへと視線を向ける。
「とはいえ不躾にもふもふしにいくのは仮にもキングなんだから失礼だよね。ここはここぞという時の為に買っておいた再現性北海道で人気のさつまいも丸々一本使ったビッグサイズのスイートポテト(量り売り)を対価にもふもふさせてもらおう。これ本当においしくてね、きっと気に入ると思うんだ。もちろん、君たち(の分もあるよ。ちゃんとみんなに行き渡るように分けてあげるから、順番に待っててね」
 言いながら雲雀はドラネコたちにスイートポテトを配っていくが、これが中々に幸せな作業だ。
「さて、スイートポテトも配り終えたしキングをもふもふ……」
 全身でドラネコキングにもふりにいった雲雀は、とろけるような笑顔になる。もっふもふだ。
「ああ~もふもふ、もふもふだあ……! 天国が見える……お日様の香りとはこういうことを言うんだろうね!! 彼もここにいてくれたらなあ……土産話には丁度良いからいいか」
 なんとも幸せな姿だ。『本と珈琲』綾辻・愛奈(p3p010320)と『相賀の弟子』ユーフォニー(p3p010323)、『未来を託す』ヴィルメイズ・サズ・ブロート(p3p010531)もそんな仲間たちを見て頷く。
「私の故郷には、「初心忘るべからず」という言葉があります。彼ら……ドラネコ達に出会った当時の気持ちを忘れずに、今回のお仕事にのぞみま」
「愛奈さん?」
「ああああああああああかわいいいいいいいいいいいいもふもふもふもふもふもふ見て下さい同志ユーフォニー!! もふもふです!! ドラネコさんたちがもふもふで! ころころしてます!!! 皆リラックスして……ああかわいい……どうしましょう同志……私気絶するかも……ああもう天国ですかここは……良かったこのお仕事受けて……!」
 そんな愛奈ににっこり微笑んで、ユーフォニーはヴィルメイズに視線を向ける。
「おや?」
「あれはいつでしたっけ。ヴィルメイズさんが晴れやかに登場していたら変な依頼かもと学んだのは」
「そんなことはございませんよー」
「ですが今回はドラネコキング……!? ヴィルメイズさん、さすがです。ミーちゃんポイントを進呈します!」
「ニャー」
 その言葉と同時にヴィルメイズの頭に乗っていたドラネコが鳴き声をあげる。ポイントが入ったのかもしれない。
 そんなヴィルメイズだが、早速ドラネコキングの下へと向かっていた。
「わ~~~~~しゃわしゃわしゃわしゃわしゃ」
 音ではない。ドラネコキングを可愛がる際の擬音である。ヴィルゴロウの動物王国は練達でのテレビ放送は未定だ。
「大きくとも小さくとも、ドラネコはやはり可愛いものです。愛らしい命を愛でる、美しい私……それはもう絵画のような美麗さに違いありませんね。黒鉄様もそうじゃそうじゃと言っておりますよ(※捏造)」
 イマジナリー相賀であるが、黒鉄は黒鉄でも奏音のほうなら諦めた顔で「そうだね!」と言ってくれるかもしれない。さておこう。
「これだけ大きければビクともしなさそうなので……恐れ多くも背中に騎乗させていただき、夢のドラネコライダーとなりましょう! うう〜ん〜ものすごくモフモフでございますね〜! 結構揺れますけれども……ああっー!!」
 ドラネコキングが急に体勢を変えたため吹っ飛ぶヴィルメイズだが、まあもふもふだらけなので平気である。
「やはりドラネコキングともなると、ふぐりも立派なふかふかでございますね〜んっ? ふぐり……? 三毛のドラネコ……ハッ!? 皆様、このドラネコキングはオス……!! 元々三毛ドラネコのオスは貴重な上に……ドラネコキングともなるともはや1000年に一度会えるか否かの貴重さでございますよ〜! 私の日頃の行いがあまりに良すぎて、こういったレア体験をしてしまうわけですね。 皆様、私に感謝しても良いのですよ? せっかくですし、貴重なふぐりの毛を少々拝借して財布にでも入れましょう〜持っていたら闇市で良いものが当たりそうな気がしますし。聖餐とか青玉とか……ブツブツ……。記念に黒鉄様にもお裾分けしましょう〜 フフッ私は美しいだけでなく気遣いのできる男ですのでね!」
「ニャー」
「もふっ」
 ヴィルメイズの顔面に「いいから遊べ」とドラネコが張り付く。この場でドラネコを放って盛り上がるのは許されないのだ。
「はっ。いかんいかん。落ち着け私。ここはしっかりドラネコさん達を観察して、我が家のドラちゃんの住環境改善に役立てるのです。さあ教えて下さい何がいいのですかごはんですかねこじゃらしですかおもちゃですか」
 正気に戻るなりドラネコ津波に飲まれる愛奈だが、そのうち戻ってくる。ドラネコを貼り付けたままで。
「ふう。しかしキングですか。こう。群れのボス的な立ち位置なんでしょうか。ここはご挨拶を……こちらはお近づきの印のまたたびでもふっ。ああ……ここは……天国……私此処に住みます……」
 つい転んでもふった愛奈だが、最高の状態に仕上がっているドラネコキングの毛皮は、まさに至高だ。
「さてそうと決まれば覇竜移住計画を立てねば。領地登録から? うっ……流石にシレンツィオの領地を手放すわけには……せめて別宅とか持てませんか……ぐう…おたかい……」
 覇竜に領地を持つ者もいるが、この辺は中々の悩みどころではあるだろう。たとえばユーフォニーもフリアノン近くに領地を持っているが……そのユーフォニーも楽しんでいるようだ。
「今日はいつも一緒のドラネコさんたち14匹もみんな参加♪ ドラネコキングさんに献上するおやつはたくさん種類を揃えて持ち込んでます! ワームの干し肉、ブタウシ鳥のステーキ、ペーストタイプ、高級鰹節、ドラネコ麦を使ったスイーツなど多岐に……♪ ドラネコキングさん、お好みのものをどうぞ……!」
「ニャッ」
「あ、どれもお好きですか? そうですよね。ドラネコさんですものね」
 ドラネコは好き嫌いがないので何でも食べる。実に安心だ。
 更にブラッシング用のブラシはミーちゃん達のお気に入りと同じものを持参している。
「ドラネコさん的にブラッシングされ心地が良いのかなってことで……さてさて、気持ち良いのはどこでしょう? 頭から耳の後ろ、顎の下、頬、背中……ドラネコキングさんが特に気持ち良さそうにする場所を見極めながらやっていきましょうね。これでさらにもふもふなんです。気持ち良さそうな顔もかわいいです……!」
 そうしてブラッシングしていくユーフォニーだが、実はこれはご機嫌取りも兼ねている。
「だってドラネコキングさんの背中に乗ってみたくて……! あの、乗ってもいいですか……? 大丈夫そうならいつも一緒のドラネコさんたちと、そっと背中に乗ってもふもふごろりん。愛奈さんも一緒にもふもふしましょ……!」
「もふ……もふ……」
 そうして愛奈も背中に乗って、ヴィルメイズも乗って。
「そういえば……ドラネコキングがいるならドラネコクイーンもいますよね。よしっ、探しに行きましょう! ドラネコ探検隊、出発です!」
 そんなユーフォニーの楽しそうな声が響く。ドラネコは良いものだ。クイーンも何処かにいるかもしれないし、いないかもしれない。けれど、どちらでも夢がある。それがドラネコなのだ。

成否

成功

MVP

ヨゾラ・エアツェール・ヴァッペン(p3p000916)
【星空の友達】/不完全な願望器

状態異常

なし

あとがき

ドラネコもっふもふ!
ありがとうございました!

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