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シナリオ詳細

<クロトの災禍>凶星光るとき、星界獣きたれり

完了

参加者 : 10 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●滅びの足音が聞こえる
 終焉の監視者『クォ・ヴァディス』より。終焉獣が周辺地域へ進出。その姿を見せ始めた。
 それに加え未知なる怪物の存在も確認。これを星界獣と名付ける。
 直ちに現地へ向かい、これを撃滅されたし。

 世界がいずれ滅亡するという話を、あなたは必ず聞いたはずだ。
 無辜なる混沌(フーリッシュ・ケイオス)は、非常なる災厄の未来に瀕していると。
 絶対に外れない神託により観測された超終局型確定未来――通称<D>の発生により、その消滅が確定したということを。
 そしてあらゆる世界を内包する混沌の破滅は、風下に位置する全ての世界の破滅を意味している。
 あなたがこの世界の住人であろうと、あるいは他の世界からやってきた異世界人であろうと、終局未来から逃れる術は無いのだ。
 いや、厳密には違う。
 そのすべの一つとして今戦っている存在こそがあなたであり、あなたの溜めるパンドラなのだ。
 終局の未来を変えるために、戦い続けるあなた。
 そんなあなたに、終焉の監視者『クォ・ヴァディス』より知らせがあった。
 終焉獣が姿を覇竜、深緑、ラサという隣国それぞれに姿を見せたと。
 それと同時に発見された、ある怪物の話も――。


「星界獣(せいかいじゅう)――? それが新しい敵の名前、なの?」
 『里長』珱・琉珂 (p3n000246)は怪訝そうにその『花護竜』へと問いかけた。
 『花護竜』テロニュクス。ベルゼー・グラトニオスに幼少期より世話になってきたという将星種(レグルス)である。
「姿を見せ始めた終焉獣とは別の存在ってことでいいのよね」
「はい。『凶星光るとき、星界獣きたれり』――あれは間違いなく星界獣でしょう」

 ことの切欠は、『覇竜観測所』が終焉獣や滅気竜とは異なる新たな適性体を発見したという報告である。
 その報告を受け、ヘスペリデスにて花咲く園の管理人であったテロニュクスの意見が求められた。
 テロニュクスが語ったのは覇竜に細々と伝わるという伝説である。その伝説にあるとおり、空を見上げてみればテロニュクスのいう通りの星がギラギラと光り始めているのがわかるだろう。
「その星界獣というのは、星から……空の彼方からやってきたものなのでしょうか」
 そう問いかけたのはユーフォニー(p3p010323)だった。
 彼女の質問には、イエスともノーともこたえない。
「わかりません。ただ……」
「ただ?」
 琉珂が先を促すように言葉を重ねたのは、質問の答えを求めたからではない。
 テロニュクスがどこか不安そうな表情を浮かべていたためである。
「星界獣という怪物は、まるで飢えた獣のようにあらゆるエネルギーを喰らおうとします。
 そして、喰らったエネルギーによって成長する。放置しておけばどこまで成長するかわかりません。早い内に、対処しておく必要があるでしょう」
「終焉獣とはまた別の脅威……ということなのですね。
 これらを同時に対処しなければならないのですね……」
 ユーフォニーは自らの手を胸に当て、ぎゅっと握りしめた。
 世界は滅びに向かって進んでいる。
 それは具体的な敵という姿をとって、世界に広がりつつあった。


 一方その頃。
「星界獣?」
 竜種の少年、バシリウスは小首をかしげて相手に問い返した。
「ああ、覇竜には『凶星が輝く時に星界獣が現れる』という言い伝えが細々とだが残ってる。おそらくあれは、その伝説にある星界獣だろう」
 そう応えたのは情報屋のジギリスタンという男だった。
 情報を発したのは覇竜観測所。所謂覇竜の現状把握を行うために設立された中立組織である。なんでも大陸各国の連盟で設立され多額の補助金が出ているとか。
 ジギリスタンはそこの所属というわけではないが、覇竜に関する情報に詳しい人物として今回は呼び出されていたのだった。
「星界獣の特徴はシンプルだ。『エネルギーを喰らうこと』。そして喰らったエネルギーに応じて成長することだ。よりによって連中は覇竜領域の、それもヘスペリデスに近いエリアに出現してる。あそこはエネルギーのたまり場だぜ。なにせ亜竜を含めて強力なモンスターがゴロゴロいやがるからな。それでも、星界獣は倒さなきゃならん。どんどん成長されたらたまったもんじゃないからだ」
「そっか……でも、僕一人でできるかな」
 不安そうに呟くバシリウスに、陽気な声がかかった。
「よ、バシっちゃん! 久しぶりだな!」
「クリスタラードを倒して祝杯をあげた時以来か」
 振り返るとそこには、伊達 千尋(p3p007569)とヤツェク・ブルーフラワー(p3p009093)が手を振って歩いてくるのが見えた。
「みんな!」
 ぱあっと花が咲いたように笑うバシリウス。クリスタラードとの決戦以来だろうか。
 ジギリスタンがウィンクする。
「あんたの知り合い全員ってわけにゃいかなかったが、他にも何人かのイレギュラーズに声をかけてるぜ。これだけの戦力があれば星界獣をぶっ倒せるだろう。
 だが特に厄介なのは……」
「うん、あそこには竜種のエネルギーも沢山あるから……」
 星界獣がエネルギーを喰らって成長する怪物であるなら、死んだ竜種のエネルギーやその残留思念などを喰らった際に非常に強力な星界獣へと成長している可能性は充分にあるだろう。
 なにせあのクリスタラードが死んだ場所なのだ。ヘスペリデスは。
「ま、行って貰う場所は厳密にはヘスペリデス北部。ヴァンジャンス岩山だ。滅茶苦茶に荒廃した土地で、強力なモンスターも多く出る。道中には気をつけろよ」

 こうして、覇竜にて観測された星界獣を討伐するための作戦が実行されることとなった。
 同行する二体の竜。その戦力があってさえ危険とされるこの作戦の行く末は……まだ誰にも、わからない。

GMコメント

●シチュエーション
 ヘスペリデス北部。ヴァンジャンス岩山へと入り込み、出現している星界獣たちを倒しましょう。

 とはいっても、星界獣がどのような成長をしているかはわかりません。
 場合によってはPCたちの残留エネルギーを喰らった星界獣が現れる可能性だってあるでしょう。
 どんな敵が現れてもいいように、万全の体制を整えて挑んでください。

 また、これはメタな情報になってしまうのですが、シナリオ後半にはバシリウスたちが味方であっても苦戦するほどの強大な星界獣が出現します。これを倒さなければならないため、『バランス用』『対強敵用』の作戦をそれぞれ考えておくと良いでしょう。

●味方NPC
・バシリウス
 元々はクリスタラードの部下であったバシリウスだが、人間との間に芽生えた友情とクリスタラードの裏切りによって人間の味方となった将星種『レグルス』です。
 金髪碧眼の少年の姿とティラノザウルスレックスめいた姿の2パターンをもっており、主には少年形態で行動するつもりのようです。
 戦闘力が非常に高く、フィジカルに頼った戦い方をしますがそのフィジカルがとてつもなく高いという特徴を持ちます。

・テロニュクス
 ベルゼー・グラトニオスに幼少期より世話になってきたという将星種『レグルス』です。
 ヘスペリデスに広がる園の統括を任されており、将星種にしては強大な力を有することが推測されています。
 性格は比較的温厚で、花の世話に適しているからと亜竜種に似た姿を普段からとっています。


●情報精度
 このシナリオの情報精度はCです。
 情報精度は低めで、不測の事態が起きる可能性があります。

  • <クロトの災禍>凶星光るとき、星界獣きたれり完了
  • GM名黒筆墨汁
  • 種別EX
  • 難易度HARD
  • 冒険終了日時2023年10月05日 22時20分
  • 参加人数10/10人
  • 相談7日
  • 参加費150RC

参加者 : 10 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(10人)

エクスマリア=カリブルヌス(p3p000787)
愛娘
華蓮・ナーサリー・瑞稀(p3p004864)
ココロの大好きな人
天之空・ミーナ(p3p005003)
貴女達の為に
伊達 千尋(p3p007569)
Go To HeLL!
ヴェルグリーズ(p3p008566)
約束の瓊剣
フリークライ(p3p008595)
水月花の墓守
ヤツェク・ブルーフラワー(p3p009093)
人間賛歌
ユーフォニー(p3p010323)
竜域の娘
マリエッタ・エーレイン(p3p010534)
死血の魔女
セレナ・夜月(p3p010688)
夜守の魔女

リプレイ

●滅びと共に現れる
 終焉の監視者『クォ・ヴァディス』より終焉獣出現の知らせが発せられ、ローレットもまた終焉獣退治にかり出されているそのさなか、星界獣なる新種の怪物の対策にテロニュクスたちは出立していた。
 エネルギーを喰らい成長し続ける怪物、星界獣。
 その能力と脅威は、いかほどのものか……。

「また面倒なものが出てきた、な。終局未来というのは、随分な大盤振る舞いらしい」
 ヘスペリデス北部。ヴァンジャンス岩山へと続く道なき道を、テロニュクスの案内を受けながら進むのは『金の軌跡』エクスマリア=カリブルヌス(p3p000787)。
 彼女はぽつりとそうこぼし、続いて『大人しく滅ぼされてやるつもりなど、毛頭ない、が』と続けた。
「それは誰だって同じなのだわ。人は誰でも死ぬけれど、だからって今死にたくはないのだわ」
 そう応えたのは『蒼剣の秘書』華蓮・ナーサリー・瑞稀(p3p004864)。
 畳んだ翼を手でそっと撫でて、肩をおとす。
「この世界だって、もしかしたら百万年後にはなくなってるかもしれない。こう、宇宙的ななにかすごい自然現象でね。けど、『避けられる未来』が『すぐそこまで迫っている』ということなら、それが神の意志だとしても足掻くのだわ」
「そういうこと、だ」
「確かにな」
 エクスマリアの応答に続いて、『紅風』天之空・ミーナ(p3p005003)がハアとため息交じりに言った。
「生きていると、人はどうも『自分は死なない』と思いがちだ。宇宙もきっと滅びないと、天が落ちてくることも地が裂けることもないとな。けれど、実際滅びは終焉獣や星界獣という形でやってきている。対処し無ければ滅ぶなら、対処するまでだろう」
 自分にだって、まだやりたいことは沢山あるのだ。
 大切な人も、沢山いるのだ。
 それが明日明後日に失われるなどと言われて、黙ってはいられない。
 そう、滅びが近づいているなら、抗うのだ。

「世界の終わりぃ~? そんなバンド名みてえな概念エセ預言者がよく使う常套句だろうよ。皆、騙されちゃいけねえぜ! なんか変なもん買わされるぞ!」
「へんなもんって?」
「壺とか?」
 手でジェスチャーしてみせる『Go To HeLL!』伊達 千尋(p3p007569)と、それをまじまじと観察するバシリウス。
「壺を買うとどうなるの?」
「わっかんね」
「あと『買う』ってなあに?」
「そっから!?」
 千尋が『金って言うのがあってさー』と話し始めるのをバシリウスは興味津々で聞いている。
 最終的に『世の中金じゃねーんだよなあ!』という極端な理論に行き着き、バシリウスも『そっかー!』と納得するというへんな空間が生まれていた。
 『最強のダチ』ヤツェク・ブルーフラワー(p3p009093)がその様子を一通り、そして微笑ましく観察してからせき払いをする。
「まあ、その手の似非宗教の話はともかく……今回はマジなやつだ」
「マジなの?」
「マジだ。というか、忘れたワケじゃないだろう。俺たちがそもそも、世界の終わりをどうにかするために召喚された存在だってことをな」
 遠い遠い世界から、一方的に。けれどこの世界で出会った人々や生活は、この世界をもうひとつの故郷にするに充分だった。
 この世界が、そして自分達のいた世界が滅ぶ様など、当然見たくない。
「というかバシリウス。やっと一緒に戦えるな」
「うん! がんばるからね! ヤツェクの演奏で戦うと、すっごく強くなれる気がするんだ!」
 腕をぐるぐるさせながら言うバシリウスに、ヤツェクは苦笑をかえした。
「しかし……エネルギーを喰らう獣ってのは厄介だな。クリスタラードみたいに強い奴もいたわけだし。しかも覇竜領域なんてのは、そのてのエネルギーの宝庫だろ」
 強力な亜竜はもとより、竜の死骸ですらエネルギーを持っているという。それを喰らった星界獣がどの程度の存在になっているか、想像するだに恐ろしい。
「ま、こっちにゃ竜が二体もいるんだ。無理せず、気負いすぎずに行こうじゃねえか」

「ン。色ンナ花 生ヤシテイケバ テロニュクス 楽シメルカナ。
 ソレトモ 外来種 持込 危険?」
 腕からはえた青くて優しい色の花を見せて、『水月花の墓守』フリークライ(p3p008595)はテロニュクスの顔を見た。
 微笑みをもって答えとするテロニュクス。
「あの園は美しい花園でした。それがより美しくなるなら、きっとあの方も喜ぶでしょう」
「ン……」
 こっくりと頷く。ここからは危険地帯になると分かったからだろうか。フリークライの肩に止まっていた青い鳥がどこかへと飛んでいく。
「それにしても……今回は一緒に戦えるんですね。テロニュクスさん!」
 『相賀の弟子』ユーフォニー(p3p010323)は嬉しそうにテロニュクスに微笑みかけた。
 こくりと頷きを返すテロニュクス。
「私も嬉しいです。といっても、殆どが案内役なのですけれどね」
 苦笑、だ。この危険なエリアを案内するというのは、それだけで重要な役割をもつ。ふらふらと変な場所に足を突っ込めばそのまま死が待っているような、そんな場所なのだから。
「それにしても……星界獣。敵としてきてくれたのは、むしろチャンスですね」
 ざんげから聞かされた滅びの宣告。それがいついかなる形で訪れるか定かで無かったが、もし『形有るもの』であったなら、それを壊してしまえば解決できる。
 星界獣は、そのひとつのケースパターンとなるかもしれないのだ。
「流石に、殺しても死なないということは、ないと思いますけど……」
「大丈夫よ。そんな存在ならわざわざ『エネルギーを喰らう』なんてマネしないはず。強くなるってことは、弱い状態にあるってことなんだから」
 そう元気づけるように言う『夜守の魔女』セレナ・夜月(p3p010688)。
「大体星界獣だなんて。こいつらは星の世界からやってきたとでも言うの?
 滅びは夜空の向こうからやって来るとでも?
 夜の魔女としてそれは聞き捨てならないわ」
 セレナは名乗りの通り夜の魔女だ。かつての世界では『ただの魔女』であった彼女も、この世界で絆を深めたことでいくつもの力と、覚悟と、大切なものを手に入れたのである。
「この世界は大切な場所なの。護ってみせるんだから!」
 そうよね、と『死血の魔女』マリエッタ・エーレイン(p3p010534)に顔を向ける。
 対するマリエッタは……何か思案顔だった。
「どうしたの?」
「あ、いえ。プーレルジールで似たような怪物を見たような気がしていまして。もし同じものだったら、と」
「ああ、報告書にあったわね。エネルギーを喰らうトカゲ型の怪物だったかしら」
「はい……」
 終焉獣が現れ世界が滅びに近づいている。この事実が星界獣出現のトリガーであるならば、プーレルジールにも同じことがおきていてもおかしくない。
 もし同じものであったなら、ここでの戦いはプーレルジールを救うことにも役立つということになるだろう。
 と、そこまで考えたところで、ふるふるとマリエッタは首をふった。
「しかし、こうまで世界に変化が起きるとは……終末が来る、というのもそう遠くないのかもしれませんね」
「そう、ですね」
 ユーフォニーは頷き、セレナもまた頷いた。
「皆、そろそろだよ」
 『約束の瓊剣』ヴェルグリーズ(p3p008566)が仲間に警戒を促すように声をかけてきた。
 エネミーサーチに反応があったのだろう。
「成長する怪物……それは放置は出来ないね。
 早めに見つけて対処を終えてしまいたいけれど……何か嫌な予感がする。
 こういう予感は当たりがちだし場所が場所だ、油断せずにいこうか」
 ヴェルグリーズの言葉に、誰もが頷いた。
 まずはサーチにかかった敵の対処から、だ。

●星界獣
 最初に見つけたのは大きな甲殻類めいた怪物。それも、いかにも宇宙から来たかのような禍々しい外見をした怪物だ。
「ギギッ」
 爪を構え、飛びかかる姿勢を見せるその怪物は、星界獣。
 エクスマリアは星界獣と相対した状態で、しかし『こんなものか?』と首をかしげた。
 なぜなら星界獣の爪による攻撃はエクスマリアでもかわせる程度の鈍いものだったからだ。
「弱い、な。エネルギーをまだ食えていないのか?」
 視線から『魔剣・蒼』力を解放し、星界獣を八つ裂きにするエクスマリア。
 が、次の瞬間華蓮が『危ないのだわ!』と鋭く叫んだ。
 はるか射程圏外より凄まじい機動力で突っ込んできたのはワイバーン……ではなく、ワイバーン型に変化した星界獣だった。
 エクスマリアを食いちぎろうと牙で食らいつくワイバーン型星界獣。それをとめたのは華蓮だった。
「焦らずに、着実に……。分からない事が多い時は、基礎を崩さない事こそ大切なのだわよ」
 弓と足で上顎と下顎を押さえ、それ以上噛みちぎれないように押さえつける。
 押さえつけは、確かに成功した、牙と牙の間に足を突っ込んでいるためかダメージはなく、なんとか攻撃はかわせている状態だ。
 だがこのワイバーン型が次になにをしてくるかわからない。早期に対処する必要があるうだろう。
「早く、この星界獣を――!」
「任せろ」
 その速度なら追いつける。
 ミーナは翼を羽ばたかせると凄まじい速度でダッシュした。
 ただでさえ高めの機動力を通常の二倍の速度まで加速すると、ワイバーン型へと肉薄し希望の剣『誠』を突き立てる。
 機動力にステータスを振っているせいか防御はかなり甘いらしい。装甲を簡単に貫通し、星界獣はギャアと悲鳴のような声をあげた。
 更にミーナは死神の大鎌を突き立てることでその肉体を切り裂いて行く。
 かくして真っ二つにされた星界獣は地面へと転がり、口をあけたまま動かなくなったのだった。
「こんなものか? いや、まだだな」
 振り返るミーナ。彼女を襲ったのは巨大なティラノサウルスレックスめいた星界獣だった。
 攻撃力に大きくステータスをふった個体らしく、受けきるのは困難――かに見えたが。
「えいっ!」
 飛びかかったバシリウスのパンチ一発でレックス型星界獣は派手に吹き飛んで岩壁に身体をぶつけた。
「僕もいるからね! このくらいの敵なら大丈夫!」
「おっけーおっけー、コンボといこうぜ!」
 千尋は岩壁に叩きつけられたレックス型星界獣めがけて跳躍すると、強烈な跳び蹴りを繰り出した。
 ゴッというクリティカルな音がして、岩壁から起き上がろうとしたレックス型はそのまま岩壁にまたも叩きつけられる。
「さて、手伝いはいるかね?」
 ギターを手に演奏を始めようとするヤツェク。
 千尋は手を振って笑った。
「大丈夫大丈夫余裕余ゆグワー!?」
 とかいっていたらレックス型の爪にぶちあたり地面に叩きつけられる。
「やっべ! フォロー頼む!」
「だろうと思った」
 ヤツェクはツインネックギターから緋色のレーザーカタナを抜刀。斬撃を空に放つことで緋色の衝撃を飛ばした。
 追撃をかけようと身体を起こしたレックス型に衝撃がぶつかり、よろめくレックス型。
「効くだろう? そいつは抵抗を弱める力がある。つまり……」
「BS攻撃が聞きやすい」
 ヴェルグリーズが飛びかかり『神々廻剱・写し』を大上段に振りかざした。
 頭から腹にかけての強烈な斬撃。吹き上がる血しぶきにレックス型が大きく悲鳴をあげる。
「まだだよ」
 斬撃の後に着地したヴェルグリーズは返す刀で更なる斬撃を浴びせた。
 今度はレックス型からAPを奪う斬撃だ。攻撃力に振っていたぶんAPは乏しかったのか、レックス型は次の攻撃をためらった。エネルギーを喰らう獣がエネルギー切れとは皮肉な話である。
 最後はヴェルグリーズの剣とヤツェクのレーザーカタナが交差し、レックス型はずしんとその場に崩れ落ちた。
「死んでも身体はそのまま……か」
 溶けて消えたり泥になったりはしないらしい。本当にエネルギーを食って己自身が進化するタイプの怪物なのだろう。
「ン。危険」
 直後に何かを察したらしいフリークライが自らの身体をはって飛び出していく。
 そこへ現れたのはゴーレム型の星界獣だった。
「何でもありか?」
「喰らうエネルギーによって形状も能力も変わる、ってわけだね」
 ヤツェクとヴェルグリーズが言葉を交わす一方で、ゴーレム型の突進をフリークライがその身のショルダータックルによって相殺する。
 ずがんという凄まじい音が響きフリークライの身体にもヒビが入った……ように見えたが、すぐさまフリークライは自らに治癒の魔法を発動。手足のコアが淡く優しく輝いたかと思うと、フリークライのボディが修復されていく。
 ならばとゴーレム型は右腕をドリル状に変化させた。さらなる破壊によって回復量をおしてのゴリ押し作戦に出たのだろう――が。
「それ以上はさせません」
 パッと花吹雪が舞ったかと思うと、魔力の奔流がゴーレム型星界獣を吹き飛ばした。
「テロニュクスさん!」
「どんな攻撃を繰り出すかわかりません。素早く処理しましょう」
 テロニュクスが手をかざすと花模様の魔方陣が無数に生成され、そこから先ほどと同じ花吹雪の魔法が次々に発射された。
「負けてられないわね!」
「はい!」
 セレナ、ユーフォニー、マリエッタがほぼ同時に動き出した。
 セレナの作り出した魔方陣が直列式にいくつも繋がり、突き出した手のひらから放たれた砲撃は黒紫の光となってゴーレム型へと突き刺さる。
 そこへマリエッタは血から作り出した大鎌を振りかざし、斬りかかる。
 ばきん、とゴーレム型星界獣の装甲に大きな亀裂が入った。
「今井さん、お願いします!」
 ユーフォニーが叫ぶや否や、どこからともなく現れた今井さんがキングサイズのファイルを手に乗せそれをバッと開く。
 暴風に煽られたかのようにめくれる書類のページその全てに魔力の光が宿り、パチンとロックを外したその動作はさながらピストルの引き金をひくかの如くであった。
 実際魔力を帯びた大量の書類は鋭い弾丸へと変わりゴーレム型へと殺到。突き刺さっていく。
 最後にはマリエッタの刃によって大胆に真っ二つにされ、ゴーレム型は力尽きたのだった。
「テロニュクスの攻撃を受けても暫く耐えてたあたり、かなり防御に特化した個体だったみたいね……」
 残骸へと歩み寄るセレナ。
 一応警戒はしているうが、起き上がったり動き出したりということはなさそうだ。
 試しに魔法の箒でつんつんとつついてみたが、動き出す気配はやはりない。
「マリエッタ、ユーフォニー。どう思う?」
「そうですね……」
 マリエッタは血の鎌の形状を解除し、腕に巻き付け紅い包帯のようにすると星界獣の残骸へと歩み寄る。
「ワイバーン型やレックス型はともかく、このゴーレム型はどうやってできたのでしょう」
「おそらくですが……」
 それに応えたのはテロニュクスだった。
「この地に点在する古代遺跡からエネルギーを喰らったのでしょう。古代のゴーレムに似たようなものはありませんでしたか?」
「言われて見れば、ですね……」
 アーカーシュで戦ったゴーレムを思い出してみるマリエッタ。であると同時に、プーレルジールで戦ったあのトカゲもどきも星界獣だったのだという確信が胸の中におこった。
「どうやら、生物というより『精霊』に近い存在……みたいですね」
 詳しく調べていたユーフォニーがぽつりと呟く。
「それに、終焉獣のような『滅びのアークそのもの』ではないようです。意志や心があるかどうかはわかりませんが……こうして襲ってくる以上、動物並みかそれ以上の知能はあるとみて考えたほうがよさそうです」
 そしてユーフォニーはちらりと空を見た。
 つられてセレナたちも空を見る。
「今のところ、星に大きな変化はない……ようですね」
 そう述べたのはテロニュクスだ。
 見つめているのは勿論、星界獣が現れるに際して輝くといわれる『凶星』だ。
 今でも空では凶星がギラついた光をみせている。
 暫く空を見つめたあと、誰か等ともなく『先へ進みましょう』と声があがった。

●喰らうもの
 ユーフォニーが言う。なんでも、先行させていたドラネコのリーちゃんが奇妙な『集団』を見つけたのだという。
 それは人型をしていて、どこか見覚えのある面影を感じたとも。
「それは、星界獣なのでしょうか」
「わからないが……敵であることは確からしい」
 撃墜される危険を考えて手元に戻しておいたリーちゃんを撫でつつユーフォニーが問いかけると、ヴェルグリーズが即座にそう応え剣を抜いた。
 彼がそう言うということは、エネミーサーチに反応があったということ。敵意があるといううことだ。
 全員は一斉に戦闘態勢へと移行した。

 近づいてくる集団。その先頭は抜きん出て高速であった。紅の翼を生やした人型の――怪物。
 はるか遠くからは人のように見えたそれも、肉眼でよく確認できる距離までくればそれが怪物――星界獣であるとわかる。
 しかも。
「あれは、私か? 悪趣味なことを……!」
 ミーナは直感した。相手の星界獣が喰らったエネルギーは、自分が過去にこの地で戦った際に発したエネルギーの残滓だ。
 ならば、受けて立たぬわけにはいかない。
「死神千年の重みが、そう簡単にコピーできると思うなよ!」
 ミーナにしては荒げた口調で鎌を叩きつける。相手の星界獣も腕から延長させた鎌を叩きつけてきた。
 だが力は拮抗――しない。コピーはむしろ、ミーナの十八番だ。そのお株を星界獣ごときが奪えるはずが無かったのである。ミーナの剣が素早く相手の首を切断する。
 と同時に長い髪の少女めいた星界獣が突っ込んできた。
 頭髪を巨大な腕に変えると、それでもって殴りつけてくる。
「これはエクスマリアのエネルギー? それにしては、『芸』が古いのだわ!」
 攻撃を受け止めたのは華蓮だった。
 展開した神威障壁で巨大な拳を受けると、斜めに傾けて受け流す。
 直後、エクスマリア型星界獣は目をギラリと光らせて青白い光線を発射。
 続けて障壁を展開した華蓮はそれも防御し、『ややこしいのだわ』と呟いた。
「新旧混合、といううわけ、か」
 ならば責任をもって撃滅しよう。とエクスマリアは『魔剣・蒼』を発動。視線による魔瞳剣技によってエクスマリア型星界獣に斬撃を浴びせる。
 直後、翼を広げ飛び上がった星界獣が腕を弓の形にして華蓮へと矢を放った。
 高速で回避――したはずが、ホーミングした矢が華蓮の腕に突き刺さる。
「今度は私の偽物!? そればっかりは許せないのだわ!」
 本物をくらわせてやるとばかりに『神罰の一矢』を放つ華蓮。
 矢は狙い違わず華蓮型星界獣の胸へと突き刺さる。
「エネルギーを吸って特徴をコピーする……それはイレギュラーズも例外じゃない。しかも残留したエネルギーからでもそれができる。厄介過ぎるのだわ!」
「確かに……」
 エクスマリアは星界獣の放つ黄金の髪によるラッシュを華蓮にさばいてもらいつつ、再び『魔剣・蒼』を浴びせかける。
「だが、所詮はコピー……だ」
 エクスマリア型の星界獣がバラバラに切り裂かれ、崩れていく。
 その一方で、千尋はまるで自らを鏡に映したかのようなシルエットをした星界獣と相対していた。
 幾度も拳が交わされ、蹴りが交わされ、踊るような連撃が交わされる。今にも激しいロックミュージックが聞こえてきそうだ。
「こいつはちっと、泥沼になりそうだなあ……バシッちゃん! ここはコンビネーション技でいくとすっか!」
「うん!」
 グオオオ! と咆哮をあげるバシリウス
 するとバシリウスの身体は竜のそれへと変化した。
「――!?」
 驚きの様子を見せる星界獣。
「友情のドラゴンライダーモード!
 バシッちゃんの突進力と俺のここぞという時にキメるパワーでどんな奴でも一網打尽じゃい!
 食当たり起こすくらいのエネルギーを喰らいやがれ!」
 強烈なバシリウスの体当たりで吹き飛ぶ星界獣。
 それを見ていたヤツェクが……。
「いや、ほぼバシリウスのパワーだなこれ」
 と呟いた。
 呟いた、その途端。
 ドドドッと連射される光の弾。
 ヤツェクは飛び退いてそれを回避すると、一度転がって振り返る。まるでギターを背負ったかのような人型星界獣が手をピストル型に変えてこちらを狙っているのが見えた。
「こっちも偽物か――つかやっぱり若干古いのな」
 おそらくはクリスタラードと戦った際に発したエネルギーの残滓でも喰らったのだろう。
 更にビームリボルバーめいた腕で連射をしかけてくる星界獣めがけ、ヤツェクはあえて突撃を選択した。
 数発着弾。かまわない。そのままツインネックギターからビームカタナを抜刀すると、星界獣の腕を切り落とした。
「人は前に進むもんだ。過去を喰らってるようじゃ、俺には勝てん。第一……
 これからもダチと楽しく遊んでいきたいからな。ここで負けるわけにはいかないさ。
 ヘレナにも会わせたいしな」
 ニヒルに笑みを浮かべるヤツェク。
 その一方、ヴェルグリーズもまた腕を剣状に変えた星界獣と互角に切り結んでいた。
「お前たちと戦っていて分かったことがあるよ」
 鞘で斬撃を受け、剣で切り払う。
 相手が大きく飛び退き再び構えるのを見て、ヴェルグリーズはじりっと間合いを半歩下げた。
「エネルギーの吸収は即座に出来ても、それを成長に繋げるには時間がかかるということ。
 吸収自体を防ぐことは難しいだろうけれど、すぐに倒してしまえば脅威にはなりづらい。
 厄介なのは、こうして過去の残滓であっても成長に使われてしまうことなんだけど……」
 両者突撃。ガギン、と剣と剣がぶつかり合って強烈な音を発する。
 だがなにも自分一人で戦う必要はないのだ。
 ヴェルグリーズはもう一度身を退くと、フリークライと場所を入れ替わった。
 そこへゴーレム型の星界獣が突っ込んでくる。
 攻撃――ではなく、戦闘を邪魔するようにだ。
 背部からジェット噴射をかけながらターンしたゴーレム型星界獣。その肩や頭からは僅かに花が咲いている。
 これもまた、フリークライのエネルギーを喰らった結果だというのだろうか。
 星界獣がコアめいた石を発光させ、仲間の星界獣の治癒を開始。だが、やらせない。
 フリークライは星界獣に組み付いて攻撃を加えると、相手を無理矢理抑えつけた。
 その間にヴェルグリーズの剣が星界獣の身体を貫く。
「フリークライ、そのままこっちへ!」
 ヴェルグリーズが叫ぶと、フリークライは組み付いていたゴーレム型星界獣を放り投げた。
 跳躍し、剣を振り抜くヴェルグリーズ。
 その剣は見事に星界獣のボディを真っ二つに切り裂いたのだった。

「皆の偽物を見てるような気分です。ということは私も……!」
 ユーフォニーが振り返る。
 と、そこには。
 紙片を束にして構える星界獣がいた。
「ああっ、よりによって今井さんの方を!」
 魔力を帯びた書類を紙飛行機のように変えて次々に飛ばしてくる星界獣。
 対する今井さんは書類に魔力を込めると壁のように展開して防御。
 そこへマリエッタとセレナも加わりそれぞれ魔術の構えをとる。
「相手は、やはり……」
 マリエッタが呟くと、ホウキ型の部位に跨がった形の星界獣と血の翼を広げた星界獣が空から強襲をかけてくる。
「祈願結界!」
 セレナは自らの結界を拡張。すると結界術や血塊術によって放たれた雨のような拡散連射砲撃を防御する。
 結界がパッと左右に割れた瞬間を狙って、マリエッタが血を練り固めて作り上げた槍を発射。
 それは見事に血の翼を広げた星界獣の身体を貫いた。
「ユーフォニー、せーので行くわよ!」
「はい、せーの!」
 ユーフォニーの指示で今井さんによる書類の連射がホウキ乗りの星界獣へ浴びせられ、と同時に断絶結界を展開したセレナが書類を盾にしようとした星界獣を思い切り切り裂く。
「皆さん、無事ですか?」
 花吹雪の魔法を浴びせ残る星界獣たちにトドメを刺していたテロニュクスが呼びかけてくる。
「はい、なんとか……」
「けど自分達の偽物まで出てくるなんてね」
 額の汗を拭うユーフォニーと、肩をおとすセレナ。
「……ちょっとまって、偽物ってことは、まさか」

 空に、咆哮が響き渡った。
 それは聞き覚えのある、恐ろしい咆哮だった。

●さよならクリスタラード
 翼を生やした人型の、まるで筋骨隆々の大男を思わせるシルエット。
 その星界獣からは、それだけで人を殺せそうなほどのプレッシャーが溢れていた。
「まさか……クリスタラードの残滓を喰らったのですか……」
 さすがに緊張に顔をこわばらせるテロニュクス。
 クリスタラードといえば六竜のひとつだ。既に倒されたとはいえ、その脅威はイレギュラーズ精鋭数十人がぶつかり奇跡まで起こしてやっとというレベル。
 テロニュクスは首をふった。
「いや、とはいえ残滓。能力や強さをそのままコピーできているとは思えません。ですが――」
「これが外に出たらかなりまずいことになる。ですよね?」
 ユーフォニーの言葉にテロニュクスは頷いた。
 見つかったのは覇竜領域の深部でよかった。
 これが人里なら、とんでもないことになっていたはずだ。
 星界獣はカッと口を開くと衝撃を放った。
 ただの衝撃ではない。その場の全員が吹き飛んでしまうほどの衝撃だ。
 テロニュクスが両手を翳して魔力障壁を発動。花の形をしたそれは、しかしすぐに砕けて散ってしまった。
「くっ……!」
 そこへもう一度の『砲撃』が浴びせられる。
 ならば――。
「祈願結界、最大出力!」
 セレナが『vis noctis』の力を限界まで高め、テロニュクスや仲間たちを包み込んだ。
「祈りと願いは覇竜にも集うもの――竜とだって友に、仲間になれると示した人だって居る! 彼らの命は譲らない、その想いはわたしだって同じだから!」
 祈りは力となり、結界が砕け散るだけで砲撃を終わらせた。
 よろめくセレナを、マリエッタとユーフォニーが両方から支える。
「バシッちゃん、どうするよあいつ」
「どうするって……うん、決まってる」
 千尋とバシリウスがちらりと視線を交わし合う。
 二人がヤツェクを見ると、彼も笑って頷いた。
「引導を渡してやろう。クリスタラードはもういない。これ以上奴を利用させたりは、しない」
「つまりは総攻撃、だな」
 理解した、とばかりにミーナが突撃し強烈なコンボを叩き込んだ。
 エネミースキャンによって強敵であることは重々承知。ならばこれ以上好きにはさせない。
 直接触れた剣からオーラが流れ、星界獣をオーラの棘が貫く。と同時に鎌が相手の身体を切裂き、更にミーナのオリジナルスキルである『紅』の二連撃が流れるように叩き込まれる。
 それでも倒れなかった星界獣は拳を振り込み――それをフリークライが受け止めた。
 ガード姿勢で止めた拳はその場でフリークライを粉砕しかねない威力だったがカウンターで打ち込んだ治癒魔法がフリークライの身体を守る。
 そこへ鋭く飛び込むヴェルグリーズ。
「守りは任せるよ」
「任されたのだわ」
 攻守を華蓮と分け合って斬りかかったヴェルグリーズは星界獣の腕を大胆にも切り落としてしまった。――直後、腕が瞬間的に再生。ヴェルグリーズを掴もうと伸ばされるも、それを華蓮が突き飛ばすことで庇う。
 華蓮を掴んだ腕は彼女を地面に思い切り叩きつけるが、ギリギリのところで神威障壁を展開していた華蓮は攻撃を緩和することに成功していた。
 エクスマリアが攻撃のチャンスとばかりに魔剣・蒼を連射。
 まるで機関銃でも撃ち込んでいるかのようなズガガガガという衝撃音がはしり星界獣を切り刻んでいく。そのたびに再生をくり返す星界獣だが、攻撃でならこちらが優勢だ。
 ユーフォニーは『今井さん、みんな!』と叫ぶと出せる限りの仲間たちを召喚。
 今井さんが書類の束に魔力をこめ放つと同時にドラネコたちのブレス攻撃がひと束の砲撃となって星界獣に叩き込まれる。
 そんなユーフォニーに連動して動いたマリエッタは血の大鎌を螺旋の槍へと変換。投擲の動作によって解き放つ。
 槍と砲撃は同時に星界獣へと突き刺さり、その身体に大穴を開けた。
 ヤツェク、千尋、そしてバシリウスが同時に飛び出した。
「さよなら、クリスタラードさま」
 呟きは小さく、そして切ない。千尋たちはそれを聞きながら。
「さあ、最後の一発、くれてやろうぜ!」
 強烈な跳び蹴りと、拳と、レーザーカタナの斬撃が星界獣に最後のトドメをさしだのだった。

成否

成功

MVP

セレナ・夜月(p3p010688)
夜守の魔女

状態異常

なし

あとがき

 ――覇竜領域に出現した強力な星界獣の撃破に成功しました。
 ――全員無事に帰還しました。

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