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シナリオ詳細

真っ赤なモミジが追いかけてくる

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●モミジがくるぞ
「あいったあああああああああ!」
 バシーン、と。結構痛そうな音と悲鳴が響き、研究者の男の背中に真っ赤な跡がつく。
 それは赤い……とても赤い、モミジの葉っぱにとても良く似た痕だ。
 というかモミジのスタンプを押したかの如くだ。一体どうやったのか?
 その答えは、研究者の背後にいるモミジロボだった。
 モミジロボの手はモミジの葉っぱを模しており、それによってモミジのような跡を背中につけることができるのだ。
 そう、よくある「モミジ」とかいう一発芸を更に芸術的にしたものといえる。
「如何ですか、凄いでしょう!」
「で、これ何に使うんだ?」
「一足早いモミジ観賞もできますし、手のひらでモミジとかやって喜んでる連中にこれが真のモミジだって出来るかなーって!」
「うるせー馬鹿。もうちょっと生産的な方向でやれって先月言っただろうが」
「い、痛い! 監察官どの痛い! 私の頬でモミジ祭りになっちゃううううううう!」
 鉄帝の研究所はいつも通りで。
 モミジロボが暴走したのもまあ、いつも通りではあっただろう。

●モミジロボの暴走
「まあ、そんなわけでモミジロボが暴走してるです」
 【旅するグルメ辞典】チーサ・ナコック (p3n000201)は集まった面々にそう切り出した。
 なんかこう、凄くいつも通りな感じではあるが結構迷惑な話ではある。
 つい先日の話だ。暴走して鉄帝の研究所の窓を突き破り脱走したモミジロボは、秋の訪れを感じてセンチになっている人々に「モミジプレゼント!」とか言いながら背中をバシーンと叩きモミジそっくりの跡をつけていくのだという。
 なお、人によっては頬や顔面にプレゼントしてくることもあるので、結構痛い。
 それだけではない。搭載された「一足早い秋」機能によって、付近の木に人工のモミジの葉を大量にくっつけていくせいでモミジの木もそうではない木も全部モミジみたいに見えてしまうのだという。
 いくら秋がもうすぐだからといって、これでは季節感がどうにかなってしまう。
「しかしまあ、そこは流石鉄帝といいますか。これをビジネスチャンスと屋台もいっぱい出てるです」
 一足早い秋祭りとかいう名目で、モミジを模したお饅頭を始めとした色んな屋台を出す人たちも出ていて、なんだかもう状況が凄く混沌としている。
 この辺りは鉄帝らしいといえばらしいのだが、さておいてモミジロボを放っておくことはできない。痛いし。
「というわけで、モミジロボを早急に排除してきてほしいのです」
 モミジにされてしまった木々は、後々鉄帝で人を雇ってどうにかするので放っておいて構わない。
 しかしモミジロボだけは排除しなければならない。痛いし。
 そうしてしまえば残るのはモミジっぽくなった木々と屋台だけだ。
 秋というにはまだ早いが、屋台自体はよいものだ。
 早々に片づけて屋台で一足早い秋の雰囲気を楽しむのも……まあ、良いものではないだろうか?
「それなりに楽しいとは思うですよ。それもまあ、仕事の一環です」

GMコメント

はい、というわけでモミジロボを倒して屋台とかを楽しみましょう。
屋台ではモミジを模したお饅頭とか、その他食べ物や飲み物なども出てるみたいです。
え? 屋台を出したい? いいんじゃないでしょうか。
はい、そんな感じでエンジョイしてください。
(モミジ祭り主体のプレイングで大丈夫です)

●モミジロボ×1
モミジの頭部の人型モミジロボ。モミジ型の手で貴方にバシーンとモミジをプレゼント。
めっちゃ痛いです。あとめっちゃ迷惑。
秋を感じてセンチになってる人がいると出てくるみたいです。さっさと倒しちゃいましょう。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はAです。
 想定外の事態は絶対に起こりません。

  • 真っ赤なモミジが追いかけてくる完了
  • 一足早いモミジ祭り
  • GM名天野ハザマ
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2023年09月26日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

エクスマリア=カリブルヌス(p3p000787)
愛娘
新田 寛治(p3p005073)
ファンドマネージャ
エッダ・フロールリジ(p3p006270)
フロイライン・ファウスト
アルヴィ=ド=ラフス(p3p007360)
航空指揮
マッチョ ☆ プリン(p3p008503)
彼女(ほし)を掴めば
クアトロ・フォルマッジ(p3p009684)
葡萄の沼の探求者
エーレン・キリエ(p3p009844)
特異運命座標
アリカ(p3p011038)
お菓子の魔法使い

リプレイ

●真っ赤なモミジ(前編)
「ふむ。モミジロボとは、練達は相変わらず……なに、鉄帝? 古代遺産でもなく、研究者が作ったもの、か? そう、か……「そういう」人間は、どこの国でも居るのだ、な。なんにせよ、もみじ狩りと行こう、か。マリアは、モミジのプレゼントなど、受け取る気は無い、が」
 『金の軌跡』エクスマリア=カリブルヌス(p3p000787)が納得したように頷いているが、鉄帝の場合はそういうことは朝ごはんがパンになる確率くらいにはよくあることだったりする。まあ、鉄帝だからね。『ファンドマネージャ』新田 寛治(p3p005073)も慣れた感じを出していた。
「もみじ狩り、最近は紅葉の時期を読むのも難しくなっていますよね。もみじ狩りの為の紅葉、「ないならば作ろう」という精神はとても素晴らしいと思います。出来上がったものは兎も角として。もみじ祭り、このままでは人が無差別にビンタされるのを見て楽しむという、鉄帝に新たな奇祭を生み出しかねません。……ん? 別に問題無いような気がしてきましたよ。鉄帝ですし」
 そう、鉄帝だからもうそういう奇祭の5つや6つくらいあるかもしれない。だからほら、『フロイライン・ファウスト』エッダ・フロールリジ(p3p006270)もすっかり手慣れた感じでダルそうである。
「秋……実りの秋でありますなあ……そして否応なしに迫る冬越えの準備……だるい……はっ、なに奴!」
「私です」
「なーんだ新田でありますか痛ァ!?」
 寛治の入れたフェイクに騙されたエッダが現れたモミジロボに背中にビターンとモミジをつけられる。
「あ、逃げ足早……新田ァ!」
「これが秋というものです……!」
「ならば仕方ないでありますね……!」
 なおエッダ曰くモミジロボは( ・◡・*)な顔をしており、今後( ・◡・*)ロボと称されるのでご承知おきください。
「OK、鉄帝がヘンテコロボを作って暴走させるのはいつも通りとしよう。それはそれとしてだ、多少メカニックの心得もある身として一つ尋ねたい。そのロボットは鉄帝にとって何か生産性があるのか? いや無いよな?」
「まあ、いつものことですよね」
「いつものことでありますなあ」
 『航空指揮』アルヴァ=ラドスラフ(p3p007360)は寛治とエッダに言われて「そうか……」と頷くが、いつものことである。
「通りすがりに人を襲っていく、暴走ロボットか。……前のオレもあんな感じだったのかな。 何だか他人の気がしない! オレが止めてやるからな、( ・◡・*)ロボ!」
 『特異運命座標』マッチョ ☆ プリン(p3p008503)はそう宣言するが、そんなプリンもマッチョやプリンを盲信する事をやめ、1から鍛え直すつもりで色々一新で一心になった過去に重ねているのかもしれない。
 実際、( ・◡・*)ロボも一足早いモミジを楽しむためのものであったことを思えば……なんかもう設計思想から暴走してるんじゃないかという意見もあるがさておき……目的としては……いややっぱりダメだな……とにかくプリンは義憤に燃えていた。
「一足早い秋祭り……( ・◡・*)ロボの暴走さえなければとっても素敵な催しだと思うわ。私も屋台を出すために張り切って( ・◡・*)ロボの破壊に精を出させてもらうわね」
「( ・◡・*)ロボ、( ・◡・*)ロボねえ……。どうせその名を冠するならもみじの世話をしてくれるロボとかのほうが平和な気がするが……ここは鉄帝なのであんまりそういう平和的なのは好まれないんだろうか」
 『葡萄の沼の探求者』クアトロ・フォルマッジ(p3p009684)と『特異運命座標』エーレン・キリエ(p3p009844)もそう言い合うが、まあモミジの世話は一般の人に出すとかしてて雇用の阻害にならないようにしているのだろう。たぶん。
「鉄帝って、よく分からないものが多いのですね……」
 『お菓子の魔法使い』アリカ(p3p011038)も何か納得したように頷いているが、まあ別に勘違いじゃないので誰も修正しなかった。そんな感じの鉄帝の「いつものお仕事」の……始まりである。

●真っ赤なモミジ(後編)
「祭りとなれば盛り上げるのがイレギュラーズの使命ですよね。お任せください!」
「新田ァ!」
 エッダを突き飛ばすのは寛治……今日の寛治は悪の眼鏡であるようだ。
 寛治曰く「仲間を次々とモミジロボの方へと突き飛ばして、紅葉の数を増やして祭りの盛り上げに貢献しましょう」とのことらしい。
「彼らは皆、依頼に自ら手を挙げて参加してきた百戦錬磨のツワモノです。老若男女関係なし! 男だろうが女だろうが見た目が幼女だろうがプリンだろうが関係なし! マッチョプリンさんは生贄自薦。エッダさんは言うに及ばず。アルヴァさんはMだからさぞ喜ぶでしょう。エクスマリアさん、騙して悪いが与太依頼なので。エーレンさん、この依頼で色男のままでいられると思ったら大間違いだ。クアトロさんは耐性ありそうですね。アリカさんは……最後の良心が咎めるので無し!」
 なんか良心が一欠けらしかないっぽい感じだが、まあ与太だから仕方ないね。なおアルヴァへの熱い風評被害がサラリと出ている。
 それに、エクスマリアをよく見てほしい。
「どんなに痛かろうが、後が残ろうが…それで止まる様なオレ達じゃない! ローレットを舐めるなよ、( ・◡・*)ロボ! なぁ、みんな! ……みんな? ……? なんか、みんなやけに下がると言うか……何人か執拗にオレを盾にしたがるな? 確かにオレはタンクやってるし、そこに否はないけど……それにしたってなんだか様子がおかしくないか?」
「気のせいだ」
「そ、そうか?」
 そう、エクスマリアは主にプリンを盾にしていた……!
 基本的にはモミジされたくないので仲間を盾にしてでも逃げるつもりだったのだ。
「モミジプレゼントされるのが怖いわけでは無い。ハイセンスで誰かがモミジプレゼントされた時の音も悲鳴もくっきり聞こえてしまうし、真っ赤なモミジマークもしっかり見えてしまうけど、全然怖くない、ぞ」
 そういうことらしい。もし万が一があっても泣くのも声を上げるのも我慢するつもりだ。
(マリアは強い子なので、負けない)
 そんなエクスマリアの心情を知らないプリンは、そこでハッとする。
「……は! まさか!? ( ・◡・*)ロボに何かされたのか!? ただ叩いてくる以外に何かあるとは聞いてないけど。あえて弱めの催眠電波なんかを流して、寝返らないけど仲間割れはしやすくなる、情報としてバレない程度の妨害を入れてくる……そんな狡猾なヤツだったとしたら? ……ありえるな。だって現にこうしてエッダとかアルヴァのヤツとか、様子がおかしい。く、こんな仲間の一大事に気づかない何て、なんたる未熟! 待ってろ! すぐにコイツを倒してキツケを入れてやるからな!」
 なるほど、エッダは先程からプリンを盾にしている。戦術がエクスマリアと同じか、ちょっと酷い。
「どっちがたくさん( ・◡・*)を背中に入れるか勝負であります。最終的に受けるのはプリンなので自分は勝ち確であります。これが……大人の闘いというもの……しかしこのロボ腹立つ顔しているでありますなあ。( ・◡・*)を)・◡・*(にしてやろう」
 ( ・◡・*)を)・◡・*(にしてやるらしい。
 なるほど、どういうことかは分からないがエッダの手によって( ・◡・*)が)・◡・*(になるのだろう……!
 そしてアルヴァはどうか? どうやらこちらは超反射神経により奇襲モミジを無効化するつもりのようだ。
「ちょっとセンチな雰囲気漂わせて誘い出せばよろしいか?」
「よろしいです」
 寛治と頷きあっていたアルヴァは、どうやらプリンが異常を感じる程度にそれっぽい雰囲気を出していた。
「どうせなら綺麗な紅葉を観ながら温泉でも入りたかった。まさか見るのが平手打ちされた無残なプリンになるとは」
 そう、今この瞬間もプリンは皆の盾にされて……もとい盾になっている。モミジがとても綺麗なことになっている。
 もはやプリンがモミジの木なのかもしれない。概念。さておこう。
「もみじは温泉で染みるのでね、勘弁願おうか」
 そう、アルヴァはプリンが前に出ている内に高機動で( ・◡・*)ロボの背後へ移動し全力攻撃によるエクス・カリバーでさっさと破壊を狙うつもりなのだ……!
「ええと、その……私、フィジカルマイナスだし……ね? 頑張ってプリン君! ピンチになったら私もサンクチュアリするから!」
 クアトロもそんな感じだが、なんとここで寛治が動いた……!
「周りを生贄にしてばかりで私が何もしないというのも、パブリックイメージを損なう(ゲフン)チームの負荷分散を考えると宜しく無いですね。形だけでも、私もモミジを貰っておきますか」
 おっと、地元のダチコーの如く( ・◡・*)ロボに「軽く、軽くでお願いしますよ」と交渉している……!
 そして背中に一発、いい音がする張り手を貰ったら、いい声で呻くという小技まで駆使している。
「いやー、この( ・◡・*)ロボ、コンセプトは兎も角、「ビンタした相手に確実にモミジを残す」という仕様は120%満たしていますね。感嘆すべき技術力だ」
 そんな小粋な台詞までつけている……が、相手は( ・◡・*)ロボ。しかも暴走中だ。何が起こるか分からないのである。
「え、なんで私を捕まえてズボンをずり下げて尻を出しているんですか?!なぜビンタを大きく振りかぶるんですか? ちょ、尻は、尻は止め、ギャーーーッ!」
 秋の夕日に 照る尻紅葉。
 真っ赤だな 真っ赤だな。
 そんな尻の真っ赤な寛治が一句詠んだところで、エーレンも動いていた。
「朝晩ようやく涼しくなってきて、葉も色づいてきている。この季節もすぐに過ぎ去ってしまうのかな……」
 ( ・◡・*)ロボをおびき寄せるために秋の訪れを感じてセンチになってる図である。このエーレンにはプリンも違和感を感じていないようだ。普段の行いとかの差だろうか?
(まあ、まずは( ・◡・*)ロボを黙らせないと話にならんしな)
 しかしこのエーレン、やはりプリンを盾にしていた……!
 少し離れたところからいつも通りにまずは【散華】を叩き込んでいくスタンスだ。
「鳴神抜刀流、霧江詠蓮だ。……ちなみにお前が貼り付けてるもみじの葉、本物か? どこで調達した?」
 そっくりだがどうにも本物ではない。練達の流出技術か何かだろうか?
「……なんだろう、プリンだけばっちんばっちんされているのを見ると心が痛む」
 と、そこで若干の葛藤をするのがエーレンだ。
「……ええい俺も並び立つぞプリン。お前だけに頬を腫らさせはしない。あとで冷やせばなんとかなるだろ。さあこい( ・◡・*)ロボ。プリンだけをばっちんばっちんさせはしない!」
 そしてエーレンが頬にすごいモミジをつけた辺りで、無事に( ・◡・*)ロボは破壊されたのだが……。
「待たせたな皆! キツケを入れてやるからな! 大丈夫!いざとなったら、マリアも回復してくれる。諦めるな! 戻ってこい、みんなァア!!」
 そんなプリンの大暴れを経て、皆屋台を楽しんでいた。大丈夫、皆一発ずつくらいモミジだから。
 エクスマリアもモミジの痛さを忘れるために美味しいものをいっぱい食べるべく屋台を回っていく。
 もみじ饅頭やらもみじおろしやらに舌鼓をうって機嫌を治していたのだ。
「すごく、痛かった。びっくりした。びっくりしたから、ちょっと目が潤んだだけ、だ。だから、泣いてない。泣いてない、ぞ?」
「ええ、分かっていますよ」
 寛治もビールの缶を頬に当てて冷やしているが……まあ、終わってみればなんとも平和である。
「めっちゃ美味しいです……って、あれ?」
 アリカももみじ饅頭の美味しさに舌鼓をうつ。そんなアリカの視線の先では、エーレンが屋台を出している。
 妖精の木馬に出店を出す用の資材とか調理器具を持ち込んできていたのだ。
 せっかく一足早い秋祭りなんだからとエーレンが選んだのは、もみじの天ぷらの出店である。
「まだ若く柔らかいもみじの葉を選んでこれを塩漬けにしてさらに柔らかくする。柔らかくなったら水で塩抜きして、小麦粉と砂糖と水とゴマで作った衣をつけてさっと揚げるぞ。物珍しいだろうしきっと売れるはずだ」
 そう、若い葉っぱはこうして天ぷらにしても美味しいのだ。
「さあさあ、秋の新名物もみじの天ぷらだ! ここでしか食べられないぞ!」
 エーレンの屋台には人が集まっていくが……プリンは何処に行ったのか?
 どうやらプリンは出し物系の屋台を巡っていたようだ。
「屋台か……射的とか輪投げとかもあるんだな。食べ物は遠慮したいけど、そういうのはやってみたいな! 技量を鍛える鍛錬にもなりそうだ!」
 なるほど、確かにそういう楽しみ方もあるだろう。
「……そういえば、こうしてお祭りが始まったのもアイツのおかげなのか。終わりよければ全て良し……お前、凄いヤツだな! モミジロボ!」
 そんな独特の感想をプリンが抱いている中、エッダは酒を飲んでいた。
「祭りは飯ものより酒がメインでまわるであります。ビール! ビール! オクトーバーフェスト! ( ・◡・*)を見ながら飲むビールは格別でありますなあ。情緒的でありますよなあ、( ・◡・*)って。こう……血飛沫みたいで……敵を打ち倒した時のたのしい気分を思い出しながら一杯。かあー、このために生きてるであります!」
 どうやらこちらも独特の感想である。なお、本日最初の犠牲者のエッダに敬意を表して、このあとのモミジも( ・◡・*)となります。
 ……さておきアルヴァだが、手近で人の居ない温泉施設で疲れを癒していたりした。なるほど、温泉とか言っていたのはコレだったらしい。
「あ~~~、極楽極楽。最近ゆっくり風呂に入る時間もなかったし、一汗流すくらい許されるだろう
 事情もあり人の居ないところに来ているアルヴァだが……そんなアルヴァも温泉は包み込んでくれる。
「そういやあのロボット、手足は人っぽく動いてたな」
(義手の開発はボチボチ続けているが、残骸を何かに生かせないだろうか? もし残骸を持ち帰っても良いなら持ち帰って開発の材料にしたいものだが……一風呂浴びた後で、戻って残骸が残ってるか確かめてみるか)
「にしてもやはり風呂は心地よい。未成年故飲酒ができないのは非常に残念だけどな……ああ。今度、愛奈と一緒に来てみるか」
 そして……クアトロも実は屋台を出していたりした。
「私はピザ屋をやるわ。準備? カウンターとメニュー板とビールとワインとコーラさえあれば大丈夫よ。ギフトでピザを出せますもの」
 というわけで秋祭りを楽しむべくクアトロが選定したメニューはちょっと変わったピザだ。
 そう、それは秋祭りらしく( ・◡・*)型のピザ生地にして、キノコをたっぷり乗せたピザだ。
「トマトソースを使うと特に( ・◡・*)みたいで綺麗じゃない?一緒に依頼を受けたみんなには労いの意味を込めて無料で提供するわ」
 クアトロも接客をしつつ、ピザとワインを片手に人工の( ・◡・*)の葉がヒラヒラと落ちる風情を楽しんんでいたが……なんとも風情がある。
「秋祭りが終わったら、この人工( ・◡・*)の葉をどうにか片付けないといけないわね……。屋台を出させてもらった身としては片付けまで手伝いたいところだわ。木の精霊達や風の精霊達に手伝ってもらって、木々から( ・◡・*)を外すとしましょうか。素敵な景色を見せてくれてありがとう。その『お洋服』を片付けるの、手伝わせてちょうだい?」
 そんな風に精霊たちにクアトロが声をかけて。屋台が終われば、周囲の皆で( ・◡・*)を片付けていく。
 本物の( ・◡・*)までは、あと少し。そんな、ちょっとばかり楽しみの残る……そんな日和であった。

成否

成功

MVP

マッチョ ☆ プリン(p3p008503)
彼女(ほし)を掴めば

状態異常

なし

あとがき

あまのはわるくありません

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