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シナリオ詳細

<泡渦カタラータ>進撃するは我にあり

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●船上の戦い
 無限の波と水平線。海原を切り裂いて進む船の上に、イレギュラーズたちの姿はあった。
 これより魔種チェネレントラとの戦いに向けた大規模作戦が始まるという。
 この船に割り振られた役割はひとつ。
 幽霊船の撃滅である。

 遡るは数ヶ月前。悪しきサーカスを退けたギルド・ローレットがその健闘をたたえ合うなか、新たなる魔種の気配は既に動き出していた。
 ネオフロンティア海洋王国が首都リッツバーグ近海にて発生した大渦という形で、である。
 かねてより危惧されていた大渦への調査はイレギュラーズたちによって進み、研究者の協力も経てついに大渦へ乗り込むためのデータや設備がそろったのだった。
 進撃するは我にあり。
 放置すれば周辺海域における魔の活発化を招くとして、海洋王女イザベラおよび海洋貴族代表ソルべより依頼を受けたギルド・ローレットの面々は、大渦への侵攻を開始したのであった。

 作戦にあたって海洋王国から借り受けた装甲船の甲板で、イレギュラーズたちは情報屋の話を思い出す。
『侵攻作戦は無数のチームに分かれて行なわれる。
 海上にて怪物や屍の軍勢と戦い進路を確保するチーム。
 特別な装置を使って大渦内部へ潜り込み魔種チェネントラに連なる別の魔種たちや屍の軍勢たちと戦うチームなどだ。
 君たちに任せる仕事は進路確保。つまり、大渦周辺を巡回している屍の船を撃退し、進撃の道を切り開くことだ』
 色欲の魔種チェネントラおよび嫉妬の魔種ヴィマルによる軍勢は、海中古代都市を拠点に広がりを見せている。
 海上に船を出し巡回している通称『幽霊船』もそのひとつだ。
 嗚呼、見よ、彼方に見える骨の船を。
 歩く屍の船員たちを。
 これを破壊し、進撃ののろしを上げるのだ!

●海上戦闘、用意!
 借り受けた船は頑丈な屋根無し船だった。
 甲板は走り回れるほどに広くたった八人の船旅には持て余す規模だが、今より屍の兵隊と斬り合い撃ち合いをすると考えるにはむしろ手狭にも思えた。
 双眼鏡を覗き込んで誰かが言う。
 敵船影接近。
 数、二隻。
 まっすぐ進むこちらの船を迎え撃つように、広く両サイドから挟むような進路を見せている。
 過去のデータと今現在観察した情報を照らし合わせるなら、恐らくチェネントラのネクロマンシーによって生み出された屍兵であろう。
 魔法銃と剣を武器に、いつでも戦えるように構えている。
 目測した限りの数は二隻あわせて30体強。
 むこうは数の利を用いてこちらの船を制圧するつもりだろう。
 であれば、こちらは個々の武をもって打ち払うのみである。
 海上戦闘、用意!
 操舵手が舵を握り込む。
 さあ、今、船が銃撃の射程圏内へと入る。

GMコメント

 こちらは全体シナリオ<泡渦カタラータ>のひとつです。
 大渦への突入作戦に先んじて、屍兵満載の幽霊船を倒しましょう。

【パート構成】
 この作戦は前後2パートに分かれることが予想されます。
 それぞれ別々に解説をしていきましょう。

・前半:接触パート
 彼我の船が接触する寸前までのパートです。
 ここでは屍兵が魔法銃を用いた射撃を仕掛けてきます。
 船ごと動いていることもあって互いの命中補正に大きなペナルティがかかっていますが、当然当たれば痛い銃撃です。
 防御を固めて銃撃をしのいだり、逆に味方の防御の裏から銃撃や範囲攻撃をぶち込んで先制ダメージを狙ってみましょう。
 盾担当と砲担当に分かれると非常に素敵です。

・後半:白兵パート
 敵の幽霊船はこちらを左右から挟むように接触し、大量のフックをかけて固定。次々に乗り移ってきます。
 横に大きく広い戦場で左右から合計30の敵が一斉に襲いかかってくるシチュエーションとして想像してください。
 この場合海に落としても普通に這い上がってくるので、確実に全員倒す必要があります。
 また、よほど固まっていない限りは前衛後衛関わらず思い切り取り囲まれます。近接戦闘の手段を一応残しておくと便利かもしれません。
 更に言うと敵はPCたちを中心に群がる形で展開するため、範囲攻撃は大体味方を巻き込みます。防御にめっちゃ自信がある方は『俺に構わず撃て作戦』をやってみるのもアリですね。

【アドリブ度】
 ロールプレイをよりお楽しみいただくため、リプレイにはキャラクターのアドリブ描写を用いることがございます。
 プレイングやステータスシートに『アドリブ歓迎』『アドリブなし』といった形でお書きくだされば、度合いに応じて対応いたします。ぜひぜひご利用くださいませ。

  • <泡渦カタラータ>進撃するは我にあり完了
  • GM名黒筆墨汁
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2018年10月23日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談5日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

エイヴァン=フルブス=グラキオール(p3p000072)
戦気昂揚
チャロロ・コレシピ・アシタ(p3p000188)
魔動機仕掛けの好奇心
ウェール=ナイトボート(p3p000561)
守護の獣
ランドウェラ=ロード=ロウス(p3p000788)
黄昏夢廸
ニーニア・リーカー(p3p002058)
辻ポストガール
無限乃 愛(p3p004443)
魔法少女インフィニティハートD
レイス・ヒューリーハート(p3p006294)
復讐鬼
アブステム(p3p006344)
異形の匣の

リプレイ

●進撃するは我にあり
 海洋に渦巻く魔種の闇。
 深き海底に広がるという都市へ侵攻すべく軍団を組んだローレットは、その進路を確かなものとすべく海上のアンデッド兵たちに戦闘を挑むこととなった。
 はしる船の船首上。『絆の手紙』ニーニア・リーカー(p3p002058)は腕を組んで遠くの船影を見つめる。
 戦闘可能距離にないまでも、むこうもまたこちらを見つけて戦闘準備にかかっているようだ。
 どうあってもこちらの船を挟み込もうと、広く鋭く展開している。
「まさか幻想のサーカスの事件の後、魔種が海洋にまで来てるなんて思わなかったよ。少しずつ世界中に事件が広がってる気がする……」
 魔種。それは反転現象から生まれる世界の敵。彼らの力と破滅主義を放置すれば必ずや世界を闇に覆い、人々は絶望の中へと沈むだろう。
「それなら、イレギュラーズの僕達が止めて行かないとね!」
 イレギュラーズは世界の崩壊を回避すべく集められた者たち。ただいながらにしてパンドラを集める彼らの存在は時として、希望と同等に語られた。
 フフと低く重い声で笑う『海抜ゼロメートル地帯』エイヴァン=フルブス=グラキオール(p3p000072)。
「海で好き放題されると俺の仕事が増えて面倒なんだが……まぁそれはそれとしても目の前のやるべきことは片づけねぇとな」
 片腕をだらんとさげた『黄昏夢廸』ランドウェラ=ロード=ロウス(p3p000788)が手すりによりかかり、クナイを懐から抜く『黄昏夢廸』ランドウェラ=ロード=ロウス(p3p000788)。
「船に乗るのは初めてではないが戦闘は初めて、かも? まあ、いつも通り自分らしく、だな」

 しばらくすると、敵船の様子がよく見えるようになってくる。
 わずかながら声も聞こえるようだ。ぐわぐわという嫌に聞き取りづらい声だが、こちらに対する敵意は間違いなく伝わってきた。
 『異形の匣の』アブステム(p3p006344)が目を細める。
「動く屍とはな。事故で沈んだ者たちか、あるいは魔種の犠牲者なのか」
「ああ……ネクロマンシー。死者を操る術か……気に食わねえな。遺体すら家族の元に帰ってこないなんて事は、この世界では少なくないことかもしれないが……帰ってこないだけじゃなく、魔種の駒として肉体が壊れるまで使われるなんて辛すぎる」
 『灰銀狼はパパを目指す』ウェール=ナイトボート(p3p000561)はとおいどこかを思って瞑目した。
「しかし彼らが突入の邪魔になっていることは確かだ。哀れではあるが、障害は排除させてもらおう」
「そうだな。乱暴な方法だが、屍兵が生前の知り合いを手にかけるなんて事にもならないよう、この手で安らかに眠ってもらおう」
 どん、と船の船首に足をかける『魔法少女インフィニティハート』無限乃 愛(p3p004443)。
「『迷妄を光へ還す輝く愛! 魔法少女インフィニティハート、ここに見参!』……さ、行きましょう」
 愛の流れるような作業にも割と慣れてきた仲間たち。
「ハート(心臓)なきアンデッドに、この世に残ってよい道理はありません。私達の力の前に、愛の藻屑と化していただきましょう」
 愛は瞬間的に変身すると、マジカルサイズを握り込んだ。

 船の操縦はあえて捨て、相手に押し止めさせる作戦だ。
 そのため舵を固定し、とにかくまっすぐ突き進む。
(チッ、魔種を殺す絶好の機会だというのに幽霊船が邪魔をするなど……どうやら俺はまだ奴等への『復讐』にはまだ参加できないみたいだな)
 『復讐鬼』レイス・ヒューリーハート(p3p006294)は歯噛みして拳銃を手に取った。
「仕方ない。仲間達にこの想いを託し、彼らの道を切り開く為にも、この幽霊船には沈んでもらう」
 セーフティを解除。せまる敵船。向かって右側のアンデッドたちに狙いをつけはじめる。
「これは復讐ではない。ただの八つ当たりだ」
「みんな、準備はいいな!」
 『魔動機仕掛けの好奇心』チャロロ・コレシピ・アシタ(p3p000188)は逆側。つまり向かって左側に向けて身構える。
「アンデッドがこんなに……魔種と戦うみんなのためにも、オイラたちが先陣切ってしっかり進路を開かないとね。さあ、行くよ!」
 目測、射撃可能範囲へ、今――入った。

●ダンガンライン
 無理矢理に動く死体たちが、ライフルを持って船の端へと集中する。
 狙うはイレギュラーズたちの船。イレギュラーズはたったの8人。
 対するアンデッドは二隻合わせて30体。
 その半数ほどが銃をもち、一斉射撃を仕掛けてきたのだ。
 嵐のごときプレッシャー。
 しかしチャロロは引くこと無く、どころか自ら前に乗り出し、両手を広く構えて空に円を描いた。
 描く軌跡が炎となり、巨大な炎の盾を発生させる。
 誰かを守ろうというチャロロの意志が燃え上がったかのように、仲間たちへの攻撃を一点に集め始めたのだ。
「さあ、かかってこい!」
 大量の弾丸がチャロロに集中する。
 彼に守られていたニーニアやレイスが思わず身構えるほどの圧力に、チャロロは吹き飛ばされそうになった。
「まだ、まだ……!」
 足を踏ん張り、打ち込まれた弾丸を払い落としていく。
「ありがとう……今度はこっちの番だよ!」
 ニーニアはぴょんと飛び上がると、チャロロの頭上へと姿を見せた。
 郵便鞄に手を突っ込み、黒い便せんを引っ張り出す。
「いけっ!」
 カード投げの容量で放たれた便せんが放物線を描き、アンデッドたちの中心へと落ちていく。すぐさま広がった毒の魔力。
 レイスは毒によろめくアンデッドたちを見逃すこと無く手榴弾のピンを抜いた。
 肩にものをいわせ投擲。
 自律的に揚力を得て飛ぶ爆弾が、アンデッドたちの頭上で爆発した。
 なぎ倒されるアンデッドたち。
 とはいえ魔種の用意したアンデッドというだけに頑丈で、次々に起き上がってきた。
「そう簡単には行かないか。だが――」
 アブステムは大量のサブマシンガンを握り込み、全てを一斉に発射した。
 集中した弾幕がアンデッドを一人ずつ破壊していく。
「逆側からもくるぞ」
 ウェールが反対側の船に向けて盾を構えた。肉体再生魔術を自らに施し、仲間を庇うように踏ん張る。
 集中した銃撃がウェールを吹き飛ばし、腕をへし折るも、すぐにその状態を修復していく。
「射撃が可能な個体は全てではないらしいな。好都合だ。『片側だけ』を狙え!」
 ウェールの呼びかけに、ランドウェラが頷いた。
 魔術を行使し、次々に衝撃弾を発射。
 折り鶴のような魔術体が放物線を描いて敵船へ飛び込み、時折アンデッドを小爆発によって吹き飛ばしていった。
 彼らの作戦は『片側集中攻撃』。敵の船がこちらを挟み込むつもりなら、その一方を極端に弱体化させて挟み撃ちのリスクを減らそうという作戦である。
 そのため、敵の弾を防ぐ係をたった二人に限定し、残る全員で片側に火力を集中させるのだ。
「飛行や水泳ができなければ、海上の船に足場が限定される。味方の陣形が縛られる一方で、こうした敵の陣形を限定することができるのか。なるほどね……」
「使うスキルには注意しておけよ」
 エイヴァンが爆裂弾頭をそなえたボウガンを連射しながら呼びかけた。
 振り向く彼のむこうでは、敵船が次々に爆発しアンデッドが海へ放り出されていく。
「今は敵味方がきっぱり分かれてるからこうして範囲攻撃を好きに打てるが、敵が浸透してきたら範囲攻撃が十中八九味方に誤爆する。射撃しかできない場合は船の後部に下がって少しでも距離を稼いでおけ」
「しばらくは私たちが引き受けます」
 愛がハート型の小さなプレートを扇状に広げると、それを次々に敵船めがけて投擲していく。
「愛の力はレンジフリー。私は距離にかかわらず戦えますので」
 攻撃レンジのばらけた群敵に対して貫通攻撃は有効だ。逆にレンジがワンパターンの敵には使いづらく、最悪マークされて動けないままぷちぷち一人ずつ潰さねばならない苦行にもなりうる。
 結論を言うと、今日の愛はやりたい放題なのだ。
「さあきなさい、愛なき死体。心の穴をハートの形に開けてあげましょう」

●激突と流入
 砂の袋が破れるがごとく。
 彼我の船が激突したことによる衝撃と、ごりごりと絶望を誘う音と振動。船慣れせぬものには大きな地震のような感覚といえばいいだろうか。
 ゆれる足場に踏ん張ってみれば、恐れや躊躇という感情がそもそも存在しないらしいアンデッドたちが衝撃に身を任せこちらの船になだれ込んでくる。
 接触したそばから手すりを乗り越え、転がるようにだ。
「来るぞ! 備えろ!」
 エイヴァンは手すりを乗り越えようとするアンデッドにショルダータックルを叩き付けた。
 衝撃によろけたアンデッドが手すりを転がり、彼我の船側面をジグザグにバウンドし回転しながら落ちていく。
 しかしアンデッドもさるもの。エイヴァンの巨体にしがみつき、しがみついたアンデッドをそのまま足場にし、まるで虫がわき出るがごとく無理矢理にこちらの船へと侵入を果たした。
「加減する気など毛頭ない。俺の邪魔をした事……あの世で後悔しながら、もう一度死ね」
 レイスは転がり込んできたアンデッドに銃撃を叩き込みながら後退。それでもすがりついてきたアンデッドを腰からぬいたナイフで切り払う。
 掴みかかろうとした腕を切り落とされたアンデッドがよろめいた所に蹴りを入れ、素早く銃をリロードしていく。
 だが警戒すべきはそちら側だけではない。
 接近する際に一切手をつけていなかった側からは、それはもうあふれんばかりのアンデッドが乗り込んできていた。
 ウェールが飛びかかり、船にのりこんだアンデッドを殴り倒す。
 更に剣を抜いて次なるアンデッドの首を落とし、盾でタックルをかけてそのまま手すり側までに押し込んでいく。
「構わん、俺ごと撃て!」
 ニーニアへ振り返って叫ぶウェール。
 こっくりと頷いたニーニアは、適度な位置取りから黒い便せんを何枚も引き抜いた。
「このままじゃ囲まれる。包囲を破るよ!」
 ニーニアは便せんを次々と投げつけ、ウェールもろとも爆発に巻き込んでいく。
「な、投げちゃったけど本当に大丈夫!?」
「直撃は防いだ、心配するな! ……けど次は回復してくれ」
 ウェールはぜーぜーと息を荒げつつ、しがみついてくるアンデッドを蹴り飛ばした。
「ごめんごめんっ、今回復するね!」
 ニーニアは懐からピンクの便せんを取り出してウェールへと投げつけていった。

 アンデッドの勢いは止まらない。
 前に出て押し込んでいたウェールたちを押し倒すほどの圧力でアンデッドは船へ流れ込んできた。
 広さに限界のある甲板上での戦い。それも敵の数がここまで多いとなると自由に立ち回るのは難しい。
 すぐそばの味方とすら断絶されてしまうほどだ。
 が、逆に言えばそこまで敵が分散してくれているならこちらも楽なのだ。
「どけ――」
 アブステムが武器をめちゃくちゃに振り回し、アンデッドを破壊していく。
 破壊したアンデッドをそのまま掴んで振り回し、さらなるアンデッドをなぎ倒し手すりから振り落とした。
「敵の数が多いとマークしきれんな。が、そろそろターニングポイントだ」
 至近距離からマシンガンを叩き込んで相手の肉体を破壊するアブステム。
「人数差による有利は数を減らすことで崩れる。こちらの消耗は激しいが……」
「待たせたね」
 ランドウェラが美しい印を結び、アブステムへ向けてオリガミを放った。
 オリガミに込められた治癒の術がべきべきと破壊されたアブステムの肉体を修復していく。
「そろそろ攻撃に転向していくよ」
 ランドウェラはクナイを握り込み、片腕を失ったアンデッドめがけて投擲する。
 強烈な魔術の籠もったクナイがアンデッドの胸に突き刺さり、陰陽めいた陣を発光させてアンデッドが爆発四散した。
 敵の数を減らす間、できるかぎり味方の数を減らさない。それが反撃に転向するための鍵だ。
 愛はアンデッドの銃撃をマジカルサイズの回転によって次々に弾くと、飛びかかってくるアンデッドを柄で受ける。
 足で押さえ込んで鎌を固定すると、人差し指と中指をハートの形にして相手の胸にそっと押し当てた。
「見極めました」
 愛からほとばしったハート型のエネルギーが直線上に走り、眼前のアンデッドの胸と直線上のアンデッドの頭を貫いていく。
 発射姿勢のまま動かない愛に、左右から飛びかかるアンデッド。
 だが対応はしない。
 なぜならば――。
「させるか!」
 チャロロの振り込む炎のロッドがアンデッドの顔面を打ち払い、反対側のロッドで別のアンデッドの腹を打ち払った。
「来い、オイラが相手だ!」
 炎を纏ったロッドをくるくると回して突き出すと、チャロロはアンデッドをにらみ付ける。
 アンデッドたちはチャロロを中心にゆっくりとすり足で回り始め、それぞれ剣を振り上げる。
 斜め後ろから斬りかかってくるアンデッド。
 その隙にあえて引いて銃を乱射してくる前方のアンデッド。
 回避不能と思われたコンビプレイだがしかし。
 チャロロは背に翳したロッドで剣を受け、拳にスライドさせて装着したシールドで飛来する弾丸を打ち払う。
 更に回し蹴りで背後のアンデッドを転倒させ、とどめの打撃を加えた。
 次なる銃撃を放とうとするアンデッドを、ランドウェラが魔術の衝撃で吹き飛ばす。
 放物線を描いて飛んだアンデッドが、回転しながら海へと落ちていった。
「皆、無事?」
「ああ……」
 傷ついたレイスはゆっくりと起き上がり、左右を抜けて走って行く船を見やった。
「必ず魔種を殺してくれ。頼むぞ、皆……」
 魔種チェネレントラを倒すべく、仲間たちの船が進む。

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

 ――mission complete!

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