PandoraPartyProject
第六話:惑星リッツバーグ(水着回だ!)
多くのパイロット達を乗せた強襲揚陸艦ピュアホワイトパンツァー、並びに宇宙揚陸艦ビビッドレッドショーツは、互いに宇宙空間での交戦によって被弾した。戦いは惑星の重力圏内で行われたため、離脱能力を一時的に喪失した両艦は宇宙航行システムを修理する必要があった。故に惑星リッツバーグへの不時着を余儀なくされたのである。繰り返すが余儀なくされたのである。艦の修理が続く中、初めはぴりぴりとした関係を保っていた両軍のパイロット達であったが、この惑星は暑い。要するに常夏だ、海とかあるし、観光地になってるよって空気になってきた。そんでその惑星リッツバーグの温暖な気候と、明るい波打ち際で次第に打ち解け――要するに水着回である。ここまでめっちゃ早口だかんな。
「ん、んぅ~……なの」
キラキラとした眩しい太陽の下で、鳴がぐぐっと伸びをした。
「ふぅ……」
「みんな飲み物でもどう?」
歌い終えたユゥリアリアへ、ティスルが差し出す冷たいドリンクからこぼれ落ちる水滴が、その肢体をつっと滑る。
「――っ、びっくりしたよ、もう」
頬に飲み物がぴたっと触れた焔が頬を染めた。
「しかし暇だな」
波打ち際のシートに寝そべる汰磨羈が、ころんと仰向けに――
「水着……って。こう着ればいいの?」
しなやかな肢体をつまびらかにする衣装に戸惑った秋奈は布で表情を隠して。
「こう、かなあ……」
ココロはお尻を覆う水着に指を差し入れ、乱れを整える。
「せくしーな拙者がどうしてこの水着なのですか!?」
抗議するルル家だが、それは、あの。忍者だから。
「私は屈しないわ……」
アルテミアの視線の先には、ひんやり冷えたフローズンカクテルが――
――限定クエスト発動! オートパンツァーただちに急行せよ!
――戦闘訓練機Astoriaが解放されました。回せ! ボコれ!