PandoraPartyProject

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決戦! ラ・ストラ・ストー攻略戦!

 暗黒が支配せし宇宙――銀河――
 この広大なる領域をもってしても人が。人類が住むには狭すぎる。
 戦いはこの地に人が至りても続いていて……

「うぉおおおおおリーゼロッテ様バンザーイ!!」

 今、暗黒の海の中で閃光が瞬いた。
 否。それは正確には爆発だ。それも一つではなく無数多数。
 多くの光が交差して多くの光が炸裂するのは人の業の果てか。
 ――リーゼロッテ・アーベントロートが率いる世界標準帝国。
 ――かたや地球を本拠地とする巨大集合体レガド連邦……いや地球連邦。
 独立を謳い、しかし同人誌を禁止するその主張に地球連邦首脳陣は大激怒。
 軍勢を用いて独立運動を潰すべく行動を開始したのである――ッ!
「いやこれどっちが悪役なんだよ!!」
「細かい事は考えるな! 撃て撃て、撃つんだ――!!」
 ともあれそんなてんやわんやに振り回されるのは現場である。
 リーゼロッテに絶対的な忠誠を誓い、世界標準帝国機オートパンツァー『マサシ』を操る帝国軍の力は決して侮れるものではない。彼らはたゆまぬ情熱によって『マサシ』の性能を限界以上に引き出していたのだ。怖いよ情熱。
 しかし連邦軍も負けたモノではない。如何に相手がシノポコ顔の美少女が率いる軍勢だろうとこっちにだってなんやかんやの事情はある。レガド連邦軍オートパンツァー『ヤマグチ』の奮戦は、帝国の最終防衛ラインの一角の要塞、ラ・ストラ・ストーへと着実に攻め上がりつつあった。
 一進一退の攻防戦――で、あるならば。
「チィ、二時方向から新手だ!」
 ある程度は防衛側が有利であったりするものだ。
 世界標準帝国機オートパンツァー『マサシ』の増援により、今。連邦軍の一角が窮地に陥りつつあった。情熱やら事情やら特別な補正を除けば性能はほぼ互角――ならば数で上回る方が有利なのは当然である――

 しかしその時。

『――待たせたな!』
 増援の『マサシ』が一機、やられた。マサシィィィイイイ――!!!
 それは更なる増援。連邦軍側の方向から現れた存在――そう。
 『貴方』である!!


勝利

 激戦の果て、ついに帝国軍機『マサシ』達は全て撃墜されようとしていた。
「ば、馬鹿な……我らが敗れるだと……!?」
 何故だ――負けぬ。あのお方の為にと思う気持ちは誰にも負けない。
 いや確かにちょっとばかりあのお方の敗北同人誌とか見たくないと言ったら嘘になるのだけど。でもそんな迷いがあったとしてもこの結果は――
「分かっていないな――世界標準帝国軍!!」
 自称、世界標準の帝国軍の最後のマサシの直上から迫る一撃。
 それは確かな意志と確固たる信念を宿していて――
「時代は……巨乳だあああああ!!」
「う、うぉおおおおおおおおお!!」
 一刀両断。爆発四散。
 とんでもねー叫び声と共にだったが、強烈なるそれはマサシを一撃で打ち砕いていて……
「さぁ……敵の首魁、リーゼロッテ・アーベントロートは――この先だ!!」
 いざや往かん。決戦の地、ラ・ストラ・ストーの最深部へと――!!

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