幕間
夜の花のゴブリン談
夜の花のゴブリン談
夜の花。
つまり夜の繁華街を彩るおねえさん方からの根も葉もなかったりあったりするキドーの評判や噂話など。
関連キャラクター:キドー・ルンペルシュティルツ
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- 新人に語る助言
- ああ、キドーね。あの欲張りな小鬼。外れを引いたって顔をするんじゃないわよ。ほら、煙草。切らしているんでしょう。あいつがねだるから一服したくなった? わかるわぁ。あの小鬼野郎、どう見てもチンピラだし紳士に見えないけど。噂じゃラサでえらい物騒な男と大立ち回りをした魔法盗賊よ? なんだったっけ……そうそう、大鴉盗賊団。
イレギュラーズは大体金持ちだけど、神秘の技に長けていてそれだけの戦果をあげたってなら、財布にはたんまり金貨が入ってるはず。抱くのにかなり小さくて肌の色が変でも、諦めた方がリターンは大きいってば。少なくともアンデッドのウォーカーと一夜を過ごすよりかはマシよ、マシ。上客も上客だって。それじゃ、行ってらっしゃい。たんまり甘えさせて程よく毟ってきなさい。 - 執筆:蔭沢 菫
- 海種女性による話
- キドーちゃん、羽振りはいいんだけどアッチの方は中々なびいてくれないのよね。お酒の付き合いはいいんだけど……最初は可愛かったのに私の年を知った途端に変な壁作って……そんなところは面倒。年下に弱いとこは見せたくないって男心かしらぁ?ふふ、まあそんなところが母性をくすぐる所でもあるのよね。あら、貴女も?彼、何だかんだ好かれてるわね……まぁ、彼強いし可愛いし、羽振りはいいしで考えてみればそりゃあモテるか。ふふ、最初の頃みたいにまた来ないかしら……でも偶に顔を出してくれるぐらいでいいのかも。……え?最近見かけない……ふぅん。彼、いつかはフラリと消えちゃいそう。ま、冒険者ってそんなものよね。稼げるうちに稼がせてもらいましょ。できれば末永く、ね?
- 執筆:宵
- 『乙女のはにかみ』のカナメ
- てかあのゴブリン胸見すぎじゃない?
酔うとマジでガン見。もう笑っちゃうくらい。
あと絡みが若干ウザくなる。
そういやね、こないだ頭撫でてみたら急に大人しくなって笑っちゃった。
ほらあの人……人? ちっちゃいじゃん? 頭の位置的に丁度良くてつい。
手触りとか実家の犬思い出したなー。耳の後ろ軽く掻いたら目を細めるのとか一緒!
あ!
あと、匂いも若干実家の犬っぽいの。何日かごとに散歩の後にシャンプーするんだけどあの感じ。
……最近、帰ってないなあ。帰ったら絶対小言言われるんだけど……たまには、ね。 - 執筆:ゴブリン
- あけすけなグレーテルの話
- 「あのさ、キドーってちっこいゴブリンいたじゃない?
だいぶ前からだけど、髪型変えたの何なんだろうね。
いい年してモヒカンって……オラオラ系気取るの恥ずかしくなったのかな?
もしかしたら、アタシが落ち着いた男の人がタイプ〜って言ったからかな?
いや最初っからゴブリンはアウトオブ眼中だけど。
もしそうならメッチャ単純だよね〜、あいつ!」 - 執筆:りばくる
- バブバブ学園:ナーシャ先生
- あー長かったロング、あのゴブリンシチュエーション設定うるさいのよね。
今日は「保育園の滑り台でうつ伏せに滑ったら刺激で目覚めてお昼寝で眠れなかった」プレイよ。
でもまぁ、ゴブリンにしては清潔にしてるし終われば紳士なのよね。
……時間的にもまぁ、楽だし? - 執筆:飯酒盃おさけ
- 『酩酊の』テオドラ
- はーぁ。人間の相手だけでも疲れるってぇのにゴブリンの相手までしてるのよ、アタシ。偉いでしょ?
そうねぇ、食べっぷりが豪快よね。人間らしくないといえばまあそうなんだけど、アタシは嫌いじゃないわ。
ただそうね、アイツの牙でお皿とかグラスが傷つくのだけはホント勘弁して欲しいわぁ!
ちゃんと修理代払ってくれるならともかく、アイツったら逃げ足と酔いが回るのだけは早いんだから……はぁ。
今度来たときはアンタ達の誰かが捕まえておいて頂戴ね、きっとアタシが次こそ請求書を手渡ししてやるのよ!
……え? 練達のショッピングモールで皿を見てるゴブリンが居た? ……やぁね、そんな嘘はよしなさいよ、アンタ達。 - 執筆:染
- 再現性東京:希望ラウンジ(バックヤード)
- 「え、つら」
「嘘でしょ」
「スキヘに全身タトゥーの黒ネおじさん、しかもゲームの? R.O.Oとかいうのの、キャラ?」
「いやラサとかしらねえし」
「歯、金色でぴかぴかしてんの」
「なんか紫で……たしか、コルボさん?」
「ゲーム詳しすぎだし。てかサラって何? よーへー? 商人? 江戸か」
「江戸!」
「スマホにでしょ? 設定してるの見えたんだけど」
「あれ絶対そうっしょ」
「マジそう、絶対そう」
「え、キドーさんそっち? じゃあなんでうちの店来んの?」
「なに、そういう流れ?」
「え、やば」
――まって、かすかに分かりみあんの、あたしだけ? まって、つら。
- 執筆:pipi
- うろでまどろむ
- ねねね、今日アタシ思ったんだけどさぁ、欲しがるってことは、空っぽってことなんじゃない? え? そりゃ酔ってるけど。いいじゃん別に。は? マジメとかじゃなくてさ。とにかく、みんなどっかしらに穴が空いてて、それを埋めるために、自分以外の何かを求めてるんじゃないかって。アタシらを抱くのもその一つでさ。そう、あのさ、あの、今日来たゴブリンいるじゃん、あの小鬼とかさ……え、めちゃ普通。ご高説も暴力もなしなし。ふっつー。でも、なんとなく、なんだろうね、よくわかんないけど。あいつ見てたら、なんかそんなこと思ったんだよね。そう、そんだけ。まー、次来たら、うんと優しくしてやってもいいかな。
- 執筆:桐谷羊治
- 蒸気の街での夜噺
- 今日の客の話?
そうね、悪くなかったわよ。なにより、身体が機械じゃない客っていいわよね。洗うのにも気兼ねしなくていいし、硬くも冷たくもないじゃない?
え? 気持ち悪くなかったかって?
あー……私、別にそういうの気にしないのよね。旅人っていろんなのいるじゃない?
それに私はあんたみたいに綺麗処じゃないから、客なんて選べないわよ。胸なら負けないけどね。アハハ。
それよりも、こんな商売してるけどさ。ちゃんと、少しは満ちてくれたのかなぁ。
なんか、人肌に飢えてそうっていうか。
なんとなく、誰かがいなくなっちゃって、寂しくて、空しくて来た客の目、してたんだよね。あのゴブリン君。 - 執筆:ユキ
- クラブのママの証言
- ああ、キドーちゃん? よくウチのお店に来てくれるわよぉ。え? ゴブリンだからなに? 混沌世界なんだし、色んなお客がいるでしょ。まあ、アタシも正直初めてキドーちゃんがウチに来た時は、こんなゴブリンに払えるお金があるのかしらって思っちゃったけどさ、ウチのお店のお客にしては珍しく、ツケ払いもしないし金払いがいいから、アタシは好きよ。……うん、まあ、そりゃね。きれいなお金では無いんだろうなとは思うけど。ウチの店に来る人なんて、スネに傷のある人ばっかりだし、そんなん珍しくはないわよ。あとはあの甘ったるいタバコの匂いがなんとかなればもっと好きかも。
- 執筆:永久保セツナ
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