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イラスト詳細

花榮・しきみの結城ポンタによる5人ピンナップクリスマス2020(横)

作者 結城ポンタ
人物 花榮・しきみ
スティア・エイル・ヴァークライト
バスティス・ナイア
久泉 清鷹
ベネディクト=レベンディス=マナガルム
イラスト種別 5人ピンナップクリスマス2020(サイズアップ)
納品日 2020年12月24日

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イラストSS

「清鷹さんじゃないですか」
「本当だ! ベネディクトさんも一緒なんだね」
 スティアに当然のようにぺったりと引っ付いていたしきみをその双眸に映してから清鷹はあからさまに嫌な顔をした。
「ああ、二人――ではないな、バスティスもいるか。食事か?」
「はい! 偶然会ったのです。バスティス奉行に焼き肉をお任せしようかと思って……」
「うんうん。任せなさい。神様らしく肉をばっちり焼いてあげよう」
 胸を張った焼き肉奉行バスティス。どうやらシャイネンナハトのディナーを焼き肉と決めた女子三人と鉢合わせた様だ。
 予約を変更して一緒に食事をしようかと提案したバスティスの言葉を聞いてから、スティアとしきみは顔を見合わせる。
「まあ! 清鷹さん! 食事代を出して下さるというのですか?」
「言ってない」
「嬉しい。ねえ、お姉様」
「うんうん!」
「言ってない」
「いやあ、有難う。神様的に手持ちが厳しかったんだよねー。あ、最初はタンでいいかな?」
「聞くな」
 ――言ってないがあれよあれよと店内へ。
 渋い顔をした清鷹の傍らでベネディクトは「俺も出そう」とそっと財布を取り出した。
 二つの財布を手に入れた女性陣に遠慮は無い。
 バスティスは『美味しいお肉』をセレクトして注文し焼き続けているし、しきみはスティアに『あーん』で必死だ。
「しきみちゃん、このお肉出来てるよ」
「まあ、有難うございます! それでは、お姉様。はい、どーぞ」
「ふふ、美味しいねえ」
 バスティス、しきみ、スティアの幸福そうな様子を眺めて「ボクも食べていいんですか!?」と瞳を輝かせるポメラニアン。
 そんな奇妙な光景の中で腕組みをして「何故、俺が払うんだ」と未だに苛立った雰囲気の清鷹をベネディクトはまあまあを宥め続けた。
「わん!」
「ああ、ポメ太郎が食べられるものも用意しようか」
 嬉しそうな使い魔の様子を確認してからベネディクトはバスティスに『おまかせ』を頼む。「お任せあれ」と微笑んだバスティスにポメ太郎が注いだのは感謝と期待の視線だった。
 相も変わらず幼馴染みには振り回されるがこんな日があっても良いかもしれない(清鷹からすればどうなのかは分からないが……)

「あれ? 清鷹さんったら。食べてないんですね」
 ――誰のせいだ! と言う言葉を飲み込んでから清鷹はバスティスの取り分けた肉を口の中に放り込んだのだった。


  *SS担当者:夏あかねGM

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