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イラスト詳細

煌夜の小さな冒険

作者 紀ぬまこ。
人物 シラス
アレクシア・アトリー・アバークロンビー
イラスト種別 2人ピンナップクリスマス2018(横)(サイズアップ)
登録されているアルバム
納品日 2018年12月24日

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イラストSS

 眼下に広がる地上の星々は、どんなに美しかっただろう。それは天を埋め尽くす星々に負けないくらいに、尊く、懸命に輝いているはずだ。
 二人にとって、今夜の小さな冒険は、英雄譚に負けないくらいにドキドキするものだった。何故かって? 今日はアレクシアが深緑から出て初めて友達と過ごす聖夜であり、ここは危ないから立ち入り禁止の場所であるからだ。
 大切な友達との、ルール違反による小さな共犯関係。秘密を共有したくすぐったさ。それはアレクシアの綺麗な瞳をさらに輝かせるのに充分なスパイスであったし、シラスにとっては、自分の計画が成功した事の――大切な友人を喜ばせることが出来たという充足感があった。
「綺麗だね……!」
 本当に美しいものに出会った時に、人は言葉を失う。それが心を奪われるという事だ。だから、アレクシアの唇を紡いででた言葉はとてもシンプルな物であったし、
「ああ……凄く、綺麗だ……!」
 シラスの相槌も、うまく言葉にはならない。でも、二人には、それだけでよかった。余計な美辞麗句など要らない。今この瞬間、瞳に焼き付いた星々と、高鳴る胸の鼓動――二人が感じたそれこそが、二人の言葉を真実であるのだと証左するものなのだから。
 満点の星々が夜空に輝き、息づく生命の灯火が地を彩る。輝きはきっと、二人の人生を祝福しているようにも思えた。

 ※担当GM『洗井落雲』

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