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罪過
罪過
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聖教国ネメシスの片隅にある人間種のみで構成された小さな村、タオフェ。
ディルクは村で唯一の牧師を務める男であり、エーリカの実父である。
信心深い村人達は日々の祈りを欠かさない。
彼らは普遍による平穏を愛す。
彼らは決して異端を許さぬ。
彼らは決して涜神を許さぬ。
ヒトとヒトとの間に生まれた幻想種であるエーリカは彼らにとって最大の異分子だった。
村人達は神の使徒たる牧師の家に齎された『ヒトならざるもの』を恐れた。
牧師は彼らを『此の赤子は神が齎した贄である』と宣誓した。
人々の導き手たる牧師の言葉を誰もが受け入れた。
以来エーリカは彼らから供物としての神罰を受け続ける事となる。
『あい』を信じられなかった、哀れな男。
挿絵情報
- SS『忌むべき森の宵のうた』