PandoraPartyProject

ギルドスレッド

銀嶺館

【偽シナ】『メンデスの牡羊』 ●団員以外も参加可能です

GM名:暁蕾  種別:通常  難易度:NORMAL

予約開始日時:近日  参加人数:8人(少なくても決行します)

相談期間:7日  参加費:無し

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オープニング

●A long long time ago in the kingdom far far away...
 むかしむかしの物語。はるかとおいとおい所にあるという王国に、嫌われ者の王様がいました。
 気紛れで怒りん坊な王様は、事あるごとに無理難題を言い出し、人々を困らせてばかりいました。

 あるとき、いつものようにふと思い立った王様は、人々がそれまで4月1日に祝っていた新年のお祭りを、これからは1月1日に変えるようにとお触れを出しました。
 しかし、以前から無茶ばかり言う王様の事を嫌っていた人々はお触れに従わず、いつものように4月1日に新年を祝う盛大なお祭りを始めたのです。
 腕によりをかけた美味しい料理とお酒を振る舞い、朝から晩までどんちゃん馬鹿騒ぎ。人々は自由気ままな空気を満喫しました。

 そのことを知った王様は、自分の命令に従わない人々の振る舞いに、それはそれは激しく怒り狂いました。
 屈強な兵士たちに命令を出し、自分の言う事に従わなかった人々を捕らえさせ、大人も子供も関係なく片っ端から処刑したのです。

 王様のあまりに酷い行いに、人々は新年のお祝いを1月1日に変えるしかありませんでした。

 しかし、人々の心の中に灯った火は消えることはなかったのです。
 人々は、それからの新年のお祭りは王様のお触れ通りに1月1日に行うようになりましたが、4月1日には堂々と『嘘の新年』を祝うようになったのです。
 包み隠さずに嘘でただのおふざけだと公言していたので、王様もそれに手を出すことはできませんでした。

 そして長い長い時が流れ、人々の記憶から嫌われ者の王様とその国の事が失われてしまっても、4月1日は堂々と嘘を言い、いたずらをしても良い日なのだとして広く言い伝えられるようになっていました。

(続きます)
●プワソン・ダヴリル
「銀嶺館の奥にある開かずの部屋で、面白いものを見つけたわ」
 4月1日を前にしたある日のお昼過ぎ。『彷徨のナクシャトラ』暁蕾(p3p000647)が、突然妙なことを言い始めた。
 その場に居合わせたイレギュラーズたちはそれぞれの手を止め、何事かと耳を傾ける。

「『プワゾン・ダヴリル』どうやらそれが、この本のタイトルらしいわね」
 そう言いながら暁蕾はテーブルの上に鎮座した異様な物体の表面を撫でる。それは、本と呼ぶにはあまりに無骨で巨大な代物だった。

 テーブルの天板をほとんど覆い尽くすそれは、一見すると騎士の持つ巨大な盾か罪人を閉じ込めた牢獄の扉を連想させる。
 鈍くくすんだ金属板に施されたレリーフは、縛鎖に自由を奪われた巨大な獣。捻じれた角と見る者を威嚇するような眼を持つそれは、猛々しい雄羊のように見えた。
 金属板の角や縁は分厚く頑丈に補強され、非常に重く、暁蕾の白く細い腕では表紙をめくるのにも一苦労する品物だ。

 近くに居たイレギュラーズたちの手を借りて、重い金属板をぶつけてテーブルを壊さないようになんとかページを広げ、中を見てみると……

 そのページは真っ黒だった。
 いや、単に黒いというより、周囲の灯りを拒絶するかのような漆黒。そこに意味を読みとれるようなものは存在しない。

 ページをめくる。
 次のページもまた同じだった。そのまた次のページも。

 深い空井戸の様に、夜の闇の様にどこまでも続く黒……
 不意にページを覗きこんでいたイレギュラーズたちは、その闇がページから滲み出し、呑み込まれたような感覚を覚えた。

(続きます)
 同時に周囲が真っ暗になり、伸ばした手の先すらも見通せなくなる。まるで質量を持ったかのような暗黒に包まれ、一同は動揺し、騒ぎ始めた。
 しかし、まだ部屋に居ることに変わりはないと、手探りで窓や扉を探す者もあったが、どこまで移動しても窓や扉どころか壁にすら到達することはできない。
 
 その時、誰がが静かにするように言い、全員が口を閉ざし、暗闇の中で耳を澄ます。
 すると、黒い霧に閉ざされたような暗闇のはるか向こうから、湿った水音の様なものが聞こえて来る。
 最初は注意してなければ聞き逃してしまいそうに小さかったそれは、時が経つにつれて大きくなってくる。何か巨大なものが水を跳ねながらこちらへ近づいてくるようだった。
 音に呼応するかのように気分が悪くなるような臭気が漂い始める。
 その頃になるとイレギュラーズたちの目も慣れ始め、ぼんやりと闇の中を見通せるようになってきた。
 
 ――そこは、今まで居たはずの部屋とは全く違う、荒涼とした空間だった。そこは日の光も届かない地下洞窟の大空間を彷彿させた。
 天井や壁の様なものは見える範囲には存在せず、地面は荒々しい石のようだ。見まわした所で、さっきまで囲んでいたテーブルも見当たらない。
 イレギュラーズたちは刺すように並々ならぬ敵意を感じ、『それ』がすぐそこまでやって来ている事に気が付き、身構えた。
  
 まるで闇が染み出すように見えた。それが翼を広げたのだ。恐怖が突き上げてくる――

(オープニングはここまでです。後日、GMコメントを投稿します)
◆GMコメント
今回偽シナリオ(偽シナ)のGMを担当する暁蕾です。
公式の判定基準や執筆ルールなどは知らないので、自分の良心と独断に基づいて判定や執筆を行います。
あくまでも偽物のシナリオであるという事の了承・理解の上での参加をお願いします。
なお、同背後(同じプレイヤーさんの別キャラ)の同時参加は原則ご遠慮ください。
(参加希望者がなかなか集まらないない場合などは、制限を解除するかもしれません)

プレイングは好意的に解釈したいと思いますが、理解の齟齬のある場合もありますので、なるべく分かりやすく書いていただけると助かります。
よろしくお願いします。

●依頼達成条件
現れたものを倒し、悪夢的世界から帰還する事。

基本的に純粋な戦闘シナリオです。勝利さえすればおそらく帰還の方はあまり気にしなくても大丈夫だと思われます。
戦闘がメインですが勝利後に余裕があれば、非戦スキルなどを生かす探索パートもあるかもしれません。
武器や防具などの装備や各種アイテムは『偶然持っていた』事にしたり『予備を持ってきていた人に借りた』事にしてOKです。

●舞台ロケーション
薄暗くだだっ広い空間。特に照明などがなくても視界はあります。
地面(床?)は硬く、所々濁った水たまりがありますが、特に障害物などはありません。
壁や天井には、戦闘中には到達できそうにありません。

(続きます)
●敵
参加したイレギュラーズの人数と同じだけ姿を現します。
その姿は、各イレギュラーズの苦手なもの・嫌な思い出・トラウマなどをモチーフに、悪夢的で悪趣味なアレンジがされています。
(例:黒光りする巨大な虫、飛び回る毒々しい色をした料理の皿、叫び続ける複数の頭を持った巨人、泣きながら這いよる赤ちゃん人形、etc)
複数のイメージが合成されたりしていても構いませんが、行き過ぎたエログロや睨まれたら困るような所からの引用は程々にお願いします。
各参加者が自由に悪夢のモンスターを創造してください。プレイングに苦手の背景が書いてあるとGMが喜びます。
攻撃能力は基本的に外見や背景からGMが設定しますが、参加者が設定しても構いません。その場合は強過ぎたり弱過ぎたりした場合やGMの気分でアレンジを入れる場合があります。

相談期間中に、各自の目の前に現れたものの外見を決めて発表し、そこから能力を予想したり、対策を相談してください。
(あの臭い息は危険だ。とかあの触手には○○な能力がありそう。とか)

この戦いにおいては、基本的な戦術やスキルも大切ですが、苦手を克服しようという意思力が強いほど、パフォーマンスは上がる傾向にあります。
●注意事項など
参加者は出発日時までにプレイングを書いて、暁蕾宛てに手紙で送ってください。
出発日時を過ぎた時点でプレイングの受付を終了し、リプレイの執筆に入ります。
(原則として、ロスタイムはありません)
白紙にならないための仮送信は行っても構いませんが、一日一回までにしてもらえると嬉しいです。

プレイング送信時のクラスやエスプリ、スキル、装備、感情などは、公式のシナリオの都合などもあるので、こちらから完全な参照は行いません。
プレイング内で分かるように書いてあるものは、それを参照します。(クラス・エスプリに関しては相談用掲示板に宣言してあっても参照します)
強調したい場合はそうだと分かるように『』や【】で括るなどして目立つように書いておいてください。
3月31日(土)AM00:00より、24時間、抽選での参加者を募集します。
参加を希望する人は、このスレにじゃんけんとサイコロのチェックをオンにし名乗り出ておいてください。
4月1日(日)AM00:00までに8人までの希望者であった場合は、全員の参加を確定にします。
その時点で9人を越えていた場合は、抽選を行います。
参加者の確定後、まだ参加枠が余っている場合は、書き込みの早い順に参加を確定とします。
参加枠の余りがあった場合には同背後の参加もOKとします。

キャラクターを選択してください。


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