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銀嶺館

【資料室】サーカス関連

興行時に何かと事件の起こるというサーカス団、『シルク・ド・マントゥール』(嘘吐きサーカス)。
別名『不幸を呼ぶサーカス』とも呼ばれるが、事件とサーカス団の関連性は立証されたことがないため、サーカス団が罪に問われたことはない。

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■『赤の侵食(もみじGM)』 冒険終了日時:2018年02月18日

「自分、見世物とかサーカスとか、そういうの大好きなんす。こんどアレが来るらしいじゃないっすか!」
 兵隊さんの弁の通り、そういえば近々、世界各国を巡る『シルク・ド・マントゥール』が幻想にもやって来るという噂もあった。
 華美で人気のあるサーカス団だが、公演中に様々な事件が起こるらしく、不名誉で不吉な陰口が叩かれている事もあるらしい。
「自分も調査に参加したことがありますが、そんなの絶対嘘っす!」
「まあ、それは今回の事件には関係なくね?」
 件のズタボロ男は、どことなく情けない表情で立ち尽くしている。
「そ、そうだったっすね!」

オープニングより、魔獣に襲われた巡業の見世物一座の男を連れてきた兵士の言葉。
(この見世物一座は、子供の人身売買をしていたのではないかと思われる)
■『ポルホガンの願い(黒筆墨汁GM)』 冒険終了日時:2018年02月23日

 手に取ったのは手帳。多くが汚れて読めなかったが、一部にこう書かれていた。
 『嘘吐きサーカスが来る』

リプレイより、沼に投げ込まれた死体を調べた結果。
(沼の主であるゴーレムが暴走したのは、誰かが沼に人の死体が捨て、場を汚した事が原因の模様)
■『事実と真実(CelloskiiGM)』 冒険終了日時:2018年02月20日

「我々は『ラサから来た鼠退治』で忙しい。商工会は雪氷利権。石工ギルドは――どうしている?」
「正体不明のサーカスとやらを」
「では優先順位の問題だ――最優先はわかっているな?」
「はい。バウンディの金を回収します」


 みよ、すべての罰はしるされたり、されどすべては在らざり。
 罪悪、他者の手にはおもみを感じず、かなしむ者の一念は、吊るさるる青き炎の幻影のみ。

                    ――――『廃都の賢者』トリストラム = クラフ

リプレイより、不良警邏の死後、警邏所長と秘書の会話と何らかの引用句。
(トリストラム=クラフについては、調査の必要があるか?)
■『≪パラノイア≫の領域(いかるがGM) 冒険終了日:2018年03月04日

 ―――『シルク・ド・マントゥール』。

 世界を巡る、かの"嘘吐きサーカス"が、この≪幻想≫(レガド・イルシオン)にもやってくるそうだね。
 その人気はイレギュラーズ諸君も知る所であろう?
 まあ、しかし……、その公演には"事件が付き纏う"という噂……。
 ああ、あれは恐らく……」
 そこまで言い掛けたオドラデクは、急に口を噤んだ。
(オープニングより、反貴族派のラウリン殺害を依頼する依頼者の言葉)

「素晴らしい。実に素晴らしい。彼等は私の嗜好を良く理解してくれているね。
 ―――下がってよい。『シルク・ド・マントゥール』の公演チケットでも取っておいてあげなさい」
 オドラデクが言うと、従者は恭しく頭を下げ、彼の居室を足早に出て行った。
(リプレイより、依頼者の言葉。この直後に彼は正体不明の者に銃殺された模様)
■『生贄の洞窟(布川GM)』 冒険終了日:2018年03月13日

「なんでもあの『シルク・ド・マントゥール』が、幻想へとやってくるそうじゃあないか。それで俺も、ちょっとそいつを見て見たいと思ってね……」
「しるくど、ってなあに?」
 ひょっこりと、小さな少女が口を出す。
「こら、お前は奥にいなさい」
「おや、お嬢さんは知らないのかい。『シルク・ド・マントゥール』というのはね……」
 男は語りだす。世界各国を股にかけるサーカス団。繰り出される華やかなパフォーマンスの数々は、人を惹きつけてやまない。熱狂的な人気を誇るが、その反面。公演中にはなにかと事件が起こる、という曰く付きのサーカスである。
(オープニングより、辺境の村を訪れた旅芸人の話。彼は村人に巨大蛇の生贄にされ死亡する)
■『ひかりさえしらない(西方稔GM)』 出発日:2018年02月12日(記事執筆時冒険中)

「ねえ、しってる? 世界中をめぐるサーカスが、もうすぐ幻想にもやってくるんだって」
「『シルク・ド・マントゥール』だろ」
「別名、『嘘吐きサーカス』って言われてる!」
「ウソなの? なんで?」
「……公演中に、いろんな事件が起きてるって。……大人たちが言ってた」
「えーっ。事件って? コワイこと?」
(オープニングより、孤児院の子供たちの会話)
■『(。+・`ω・´)もいもっもい(茶GM)』 出発日:2018年03月10日(記事執筆時冒険中)

 その村では祭りがあった。『もいもい祭り』というある村で古くから行われている由緒正しき祭事だ。その規模は世界各国を巡ると言われるシルク・ド・マントゥールに遠く及ばないものの、行われるとなれば遠方からもある程度の人が集まるぐらいには盛況である。
(オープニングより、殺人蝶イルフォに襲撃された村の説明より)
■2018年03月01日、時限TOPページ
???(仮面の道化師クラリーチェが黒背景で立っているイラスト)
 ――さあ、サーカスがやって来る。
 待ちに待ったお待ちかね、歌に乗って、踊り踊って愉快なサーカスがやって来る。
 どなた様もごゆっくり、どなた様も御覧じろ。
 シルク・ド・マントゥールがやって来る。
 不吉なサーカスがやって来る。もうすぐ? まだまだ?
 嘘吐きばかりだから分からない。でもきっと、そのサーカスはやって来る――
■2018年03月14日、時限TOPページ
???(機械の羽を生やしたピンク髪の妖艶な雰囲気の少女が黒背景で立っているイラスト。その背後にあるのは天球儀の様なもの)
 機械の翼が見事な月を陰らせた。
 涼やかに、何事も無いかのように彼女はそこに佇んでいる。
「ええ。分かってるわ、オニーサマ」
 年の頃は十代半ば程にしか見えない、しかして『絶対に無辜の十代半ばの少女には見えない』。
 矛盾の塊のような、魔性の塊のような。そんな少女が口元を僅かに歪めていた。
(そうは言うけどね。君は遊び過ぎる癖があるから)
 頭の中に響く『オニーサマ』の声に媚びるように、反面せせら嗤うかのように彼女は応じる。
「それの何処がいけなくて? 『罪の果実は齧ってこそのものでしょう?』
 そう、ずっと昔から。少なくとも他ならぬオニーサマと、私達にとっては間違いなく」
 伝わってくる苦笑のような気配に少女は一層機嫌を良くした。
(……そう言われると手詰まりだ。君がどういう意図でそう呼ぶかは、何となく分かっている心算だけど。
 僕はそれを言われると弱いからね。君がそうあろうとするならば、きっとそういう事なんだろう)
 相手は親愛なる、そして唾棄すべき――兄であり、父であり、造物主であり、恋人である。
 揶揄する心算で『オニーサマ』と呼ぶ度に。嗚呼、その度に。
 劣情に直結するような激しい愛情と、それ以上の殺意がマーヴルする。
 即ち、彼との会話は極上の快楽を伴うと共に激しい苦痛を覚える彼女にとってのお気に入りに違いない。
「冗談ばかりではなくってよ。運命が転がった以上、全てはここから始まるのでしょう?
 オニーサマだって、まさかむざむざと終局に抗う程のパンドラを貯めさせる気では無いのでしょう?
 だから、もう頃合。これから先はこれまでの何百年――でしたっけ――永遠のような凪とは全く別物」
 少女は言葉を切って、遥か彼方――歓楽に沸く幻想の王都を見下ろした。
 彼等は彼方より来たる有名なサーカス団(シルク・ド・マントゥール)の公演に沸いているのだろう。
「――まぁ、何れにせよ。任せておいて下さいな。
 私も貴方も『罪』だから。きっと素敵にご覧に入れましてよ」

 ――これより始まる終局(滅びのアーク)の、その愉快な第一章を。
シナリオ『キャンプ・ウォーミーフォグ(pipiGM) 冒険終了:2018年03月21日

(リプレイより抜粋)
 件のシルク・ド・マントゥールの話に至れば、声のトーンも低くなる。
「それがな、旦那の取引先でよ」
 商売相手の一家全員が首を吊って死んでいたのだという。一家は多少の借金を抱えていたそうだが。
「死んじまう前の日に、旦那からの儲け話があったんでさ」
 調査の結果、無理心中と判断されたようであるが。
「あの程度の借金で、儲け話まで転がってきた矢先に死ぬ訳ねーって話でさ」
 サーカスが来た途端に、そんなことになる筈がないとダルメスは力説する。胡散臭いと言えばそう聞こえる話しぶりだった。

 サーカスと盗賊団。
 そんな問いに対して、ミーティスの占いが始まり、手がぴたりと止まった。
「ちょっと」
 言葉を切る。
「あまり、あることじゃないの心して聞いてちょうだい」
 運命の輪の正位置が大動を予感させる。
 塔の逆位置。強い緊迫が近づいてくる。
「このワンドのAは別の占いに使うから、ここに入れたつもりはないのよ」
 正位置。始まりを示す。そしてその先は未知数だ。
「ちょっと。何が起こるっていうのよ」
 かすかに顔を引きつらせるミーティスに、商人が相槌を打つ。
「あのサーカスだろうよ」
 決めてかかっている。
「通り魔だの強盗だのは増えるな」
「二十四時間虐殺事件てのもあったわね」
 だが。どれもサーカスが直接関与しているという証拠はないという話だ。

「スコルピオが幻想に来てるらしいってのはガチもんの話さね」
 商人はそう言う。
 サーカスとは無関係かもしれないが。
 いずれにせよ前途多難そうで、軽くやばい話を聞いてしまったかもしれないが。
「まあ兄ちゃん達みたいなの(特異運命座標)が居るなら、安心だろうさ」
 自分自身に言い聞かせるような、商人達の声音は気がかりだった。

(暁蕾メモ)
サーカスと盗賊団の噂は、かなり広範囲に不安をもたらしている模様。
今後の裏取りに期待したい。
シナリオ『<嘘吐きサーカス>幻想大公演(YAMIDEITEIGM) 冒険終了:2018年03月24日

(とりあえず暁蕾の出番だけ抜粋)
 会場は本当にメチャクチャに混み合っていたが、参考までに言うなら、このテントの中で一箇所だけが空いている。
 人混みは一箇所だけ見事に存在していない。本公演――一等賞の貴賓席にはフォルデルマン三世以下幻想重鎮達の姿もある。
「親衛隊長は協力的だったけれど……」
 遠く貴賓席を見つめた暁蕾が苦笑いを浮かべた。
「一筋縄ではいかないか」と目が口以上にモノを言うアカツキも似たような表情を浮かべていた。
 暁蕾が頼ったシャルロッテと同様にアカツキが頼んだガブリエルもまた協力的ではあったが、幻想重鎮のパワーバランスは極端だ。
「護衛ならば身共にお任せ下さいな」と笑顔でかわす超一流の暗殺者(リーゼロッテ)と、「まさか我々に不足があるとでも?」と威圧するレイガルテを前にしては直接的警備の担当は叶おう筈も無かった。しかし辛うじて【警戒】の二人の呼びかけは貴賓席の警備の強化はもたらした。
 暁蕾の口にした「占いで悪い結果が出た」というアプローチが当のフォルデルマンに刺さったからだ。これはファインプレーである。

(暁蕾メモ)
少なくともこの場で何も無かった事が成功と言えるなら成功。
今回の結果を手掛かり・足掛かりに今後に繋げていきたい。
サリューの昼下がり
「それで、主の実験とやらはどうなったのじゃ」
 我が物顔でソファに深く腰掛けた剣客の声に屋敷の主は愉快気な視線をやる。
「お陰様で――捕まえた獲物は逃した気はするけどね?」
「戯けが。わしの仕事は主の約定通りであろうに」
 本気ではない皮肉の言葉に剣客――死牡丹梅泉はせせら笑う。
 イレギュラーズがこの屋敷を訪れたのはつい先日の事である。
 商都サリューに纏わる暴動事件は不可思議が多く、結論を言えばローレットは事件がこの男――サリューの領主とも言うべき商人クリスチアン・バダンデールの悪趣味な仕掛けによるものだという事を理解している。
 しかしながら当然と言おうか権威主義の横行する幻想では、真相が云々の問題では無く、クリスチアン程の男を追い落とす事は中々難しい。イレギュラーズが次に事件の話を聞いたのは『暗殺者に襲われ手傷を負いながらも彼が見せた的確な対処により』サリューの暴動が完全に集結したという話だったのだから、徹底している。
 確かに外の風景はすっかり落ち着きを取り戻しており、一時の惨状はまるで嘘のようだった。
 先だって起きた大規模な暴動でレガド・イルシオンを騒がせた商都サリューはリーゼロッテに終結宣言を出したクリスチアンの手腕を表すかのように全く平時のように現状回復へ向けた動きを忙しなくしていた。
「――して、次はどうするのじゃ?」
「どうする、とは」
「面倒な男よ。わしにいちいち無駄な問いをさせるでない。
 先のが実験だったなら、次もあるという事じゃろう。さもなくばわしをこんな退屈な街には留めまい」
 梅泉の報酬は並の兵隊ならば相当数は雇える高額だ。
 二人が出会ったのは偶然だが、流石の富豪も無意味に長く飼えるような男ではない。
 カネもそうだが――それ以外も。雇い主を斬殺したとて、驚かないような邪剣である。
「バイセン、君は趣が無くていけないな」
 溜息を吐いたクリスチアンの内心はしかしポーズとは違うようだった。
「先の実験は上手くいったとして、次は実地テストかな。
 私がしたい事は決まっているけれど、これはどう転ぶか分からない。
 とは言っても、これは時勢の問題でもある。私が何かをしなくても何れはそうなるのかも知れないけどね。
 何にせよ、その場にある好材料を生かす事も重要だ。幸いにあのサーカスが耕してくれた土壌が……
 そう言えば、例の盗賊連中も居たね。千客万来といった感だ。
 ……うーん、あの『ローレット』は迷惑に思うのか、それともチャンスと思うのか――どっちだろうね」
「……面倒な男じゃ。だが、問うてやるとしよう。
 クリスチアンよ。主は国が欲しいのか? 王になりたいのか」
「馬鹿な」
 梅泉の言葉をクリスチアンは一笑に付した。
「そんな事、微塵も望んでは居ないさ。王なんてもの、このサリューの『維持』と何も変わらない。
 規模を大きくして、面倒事を増やして――その癖大して代わり映えしないなんてぞっとするね。
 そうだな、私は『楽しみたい』だけだ。世界が不安定になる程に、私の望みは叶うだろう。
 だから、敢えて格好つけるなら一連は実験で、実地テストで、下ごしらえで、遊戯であるとも言える。
 上手く行っても面白いし、別の展開になっても楽しめる。ストーリィは多彩な方が上出来だからね」
「成る程。単なる邪悪じゃな」
「君だって何の為に強くなる? とか愚問だと思うだろう?」
 尋ねられた梅泉は大した興味も無いようだった。
 野望も狙いも無く、手段が目的と化している。
 それを理解しながら手段を目的と肯定している。
 その愚かさを知りながら、愚かさにこそ酔っている。

 ――ただ一つ。笑顔で無辜の人を害する者を人は『悪魔』と呼ぶのだろう。
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【図書室】魔種について
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