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ギルドスレッド

B.E.O Air Force

【File:4】『鉄鋼巨虫と機鋼少女』【1:1RP】

今日の天候は曇り、時折体の芯まで冷えるような風が吹く。
こんな日は客も来ないし、人通りも殆どないだろう。

とはいえ、格納庫で暖房をつけてあるわけでもなく。
日課の訓練を済まし、訓練に使った弾丸の薬莢も、飛行訓練用の障害物も。狙い撃たれた的だって放っておかれたままだ。

……ここはラサの街外れ、「B.E.O Air Force」の拠点。
さほど有名ではなく、宣伝もあまりしていない傭兵部隊の拠点。
人の気配がないその格納庫の扉は、人ひとり分程開いている。
覗き込むもよし、侵入してみるのもよし。
微かに、鉄と火薬の匂いはするかもしれないが。


―――――――――――――――

※1:1RP(下記2名)

ルクト・ナード
六角・ボルト

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(開かれた格納庫の扉の前に立つ1人。否、1機)
(鉄の肌が風で冷えても気にする事なく、仁王立ちしており、よく見れば両目が忙しなく拡大、縮小を繰り返している)

うむ、大きいな……面白い。

(興味深く眺め続け、満足すると、視線は開かれた隙間に注がれる)

さて、中はどうなっているのか。誰か!いないだろうか!……いないのか?

(半身分、扉の内側に踏み込み、中を覗き込む。うっかり扉に巨体をぶつけて、派手な音を立てながら)
(ぶつけた鉄同士が発するような轟音が響く。壁沿いにガラクタや数々のパーツが纏められていたり、よく見ると的以外にも弾丸の跡が多々見受けられるだろう。飛行用の障害物はどうやら天井から吊り下げられているようだ)

(人の姿は今は見受けられない。が、火薬の匂いはまだ残っている。それほど経ってはいない筈だ)
うむ、派手なノックになったようである……気をつけよう。

(両目のカメラが点滅し、ほんの少し気落ちしたものの、すぐに立ち直る。改めて、扉を十分に開けて中へと踏み入った)
(周囲を見渡し、よく観察する。重々しい足音を響かせ、鈍い動きでガラクタに近づき、何の意図があるのか考えたり、弾丸の後や薬莢から口径等を計算したり、天井の障害物を眺める)

訓練施設であるか?いや、しかし天井のアレは……壁際の塊は……。
うむ、実に面白いな。興味深い。後は家主に会えれば良いのだが、留守だ。匂いからして外出したであるか?

(腕を組み、待つか出直すか、と思案したところで気づく。あれ、吾輩これ不法侵入である?)
…………そうだな。派手な侵入者だ。
その巨体では潜むのも難しいだろうが。

(足音の一つも立てず、真後ろに立っている少女が一人。その手にはライフルが握られている)

……で。貴様は何者だ。賊か?

(淡々とした声と表情で問うが、明らかに警戒した様子だ)
うむ、潜むのは苦手だ。この体で鈍いゆえな。
……。

(発汗機能は無いのに、冷や汗が流れる錯覚。人形の如く動きが停止するが、それでも努めて冷静に応えようとする)

いや、いや、賊違う。吾輩、少々興味を惹かれて観察していただけのカブトムシである!

(無理だった。だが体を動かすことはなく、これ以上の警戒やトラブルは避けようと努力はしているようだ)

え、えー、失礼、君は家主である?
……カブトムシ。

(慌てて返事をするような様子を見ながら、視線を相手の脚、背中、頭へと流していく。見たところ、何かを盗んだような形跡はない。そもそもあまり貴重な品を置いた記憶もないが)

…という割には、随分巨体だが。
とはいえ、直ぐに応対しなかったこちらにも責はある。

(そう言うと一度離れ、ガラクタの山から大きめの丸椅子を一つ持ってくる。ゴトン、と音を立てて巨体の近くに置き)

……家主。間違いではない。…とりあえず、座るといい。
(緊張が緩み、ゆっくりと振り返る)

吾輩こそ、勝手に入って申し訳ない。好奇心に抗えず……おや、すまない。
では、失礼して。

(壊れやしないか、とゆっくりと体重をかけて座る。ミシ、ギチ、と不吉な音がするものの丸椅子はどうにか耐えたようだ)

改めて。吾輩は六角・ボルト、新参の秘宝種(レガシーゼロ)である。
…散らかったままなのは少々申し訳ない。あるいは、この散乱具合が興味を引いたのか。
まぁ、何でも構わないが。

(これは今度より頑丈な椅子を用意するべきだな、などと考えながら自身は空箱に腰をかける)

…私はルクト・ナード。「鉄騎種(オールドワン)」。今は傭兵をしている。
……で、ボルト…だったか。秘宝種…間近で見るのは初めてな気がするな。
不法侵入した吾輩が言えることではないが、気にはしていない。
何やら趣きの異なる施設があったので、興味が湧いたのだ。

(一度、施設内を一瞥するとすぐに視線を正面に戻す)

傭兵ルクト、以後よろしくである。鉄騎種、吾輩らとは違う機人であるか。
まあ、秘宝種が新参の種のようだからな。君らは、コアを持たないのだろう?
…まぁ、独特な施設ではあるか。
とはいえ、放置されて誰も居なかったのを私が使っているだけ。…誰が作ったのかとか、そういうのは知らない。

(最初に来た時は普通にガラクタだらけの格納庫だったな、などと思い出したことを口にして)

コア。…秘宝種の心臓部はそういう名称?
私は私の構造を詳しく知らない。何なら、ほかの鉄騎種との関わりも少ない。
しかし、コアがあると言う話は今の所聞いたことはない。
そういうものか。まあ、誰も使わないよりは使われる方が良いだろう。
ガラクタ、というとアレのような?

(壁際のガラクタを指で示す)

然り、吾輩らの本体である。
ふむ、やはり構造は違いそうだ。目覚めてから興味深いことばかりである。

(口、らしきパーツがカチカチと変形する。おそらく微笑んでいるのだろうが、見方によっては少し怖いかもしれない)
ああ、あれらとはちょっと違ったが。
あの辺りに纏めてあるのは、何かしら使えそうな物を色々拾ってきただけだからな。

(壁際には壊れた機械やボロボロのコンテナなどが積まれている。分解中だったり放置されていたりと状態は様々だ)

心臓部というより、コアとは脳のようなものか。
本体ということは、それさえ傷がついていなければ生きていられるのか?
不思議なものだな。

(変形する様子に少しだけ驚いたが、すぐに無表情に戻る)
む、失礼。驚かせたようである。
では、あのガラクタ類は後ほど弄り回しても良いだろうか?

(口のパーツを元に戻す)

大雑把に言えば、そうだな。寝食も不要であるが、嗜好品として楽しみはする。
吾輩もこのような体だが、食事もできるし眠りもとれる。
…いや、気にしなくていい。
ガラクタは基本好きに持ち込んでもらっても構わないし、好きに使って。
パーツはバラバラだけど、何かしらには使えるだろう。

(自分が使わないパーツもあるしな、等と考えながら)

……食事が不要。燃料などが必要な訳ではないのか。
であれば、過酷な環境で一人であっても生存は可能なのか……ふむ。
…好みの料理などはあるのか?
感謝である。吾輩は機械弄りが趣味なのだ。
組むなり分解するなり、使わせていただこう。

(顎に指を添えて、思案して)

好みの料理であるか。ある、吾輩は団子の類が好きである。饅頭も好きだ。
……趣味なら尚更、好きにするといい。
何を作ろうと、それはボルトの自由だ。

(饅頭、団子と聞きお茶や大福などを連想し)

…甘味か。少々意外だが、確かに美味い。
量の割に腹持ちもそこそこするしな。
片手で摘めるのも良い。特に、疲れた時などはな。
この巨体で団子を摘むのは、中々にシュールであろうがな。

(指で摘み、口に放り込むジェスチャー)

ルクトは好物はあるのか?
…その見た目で、甘味が好みなのは。驚くものも居そうだな。
チョコレートならあるが。食べるか?

(詰め合わせの袋に入ったのを取り出し)

私は、旨ければ何でもいい。
苦手な食糧も少ないし。…強いて言うなら、苦いものは苦手だが。
チョコレート。良いのか?

(袋を見た後、ルクトへと顔を向けて)

好き嫌い無く食べれるのは良いことである。
苦いものは、あれもある種の風情だ。が、好んで口にするものでもないか。
構わない。市販品だし、元々客人用に用意してたものだから。

(袋を開けて差し出す。小粒のものが複数入っている)

まぁ、いざというときは何でも食べるが。
私は燃費が悪いから、好き嫌いもあまりしていられないんだ。
そういうことであれば、いただこう。

(礼を告げて受け取ると、器用に指で1粒摘み取り、カシャンと開いた口に放り込み、閉じる)

……うむ、甘い。良いな。
燃費が悪いのであるか。では、大食いなのか?

(その小柄な体で、とは言わなかった)
……器用なものだな。流石。

(自分も一つ手に取ると口の中に放り込み、噛み砕く)

まぁ、大食いな部類なのだろう。
如何せん、そこそこ四肢などは弄っているからな。燃料消費も増えるものだ。

(そう言うと軽く腕や脚に付いた、筒状の機械…小型のスラスターを動かして見せ)
ふむ。手足のそれは、スラスターの類、であるか?

(瞬きのように目のライトを点滅させ、ほんの少し考える素振りをして)

……もしや、ルクトは飛べるのか?
あぁ、飛べる。飛ぶために弄った。
――とはいえ、これだけでは足りないから―

(そう呟くと立ち上がり、壁にかけられた背面ユニットを装着して)

…これで、完成。これが私の翼。
おお。うむ、吾輩の貧相な語彙力では、満足に表現できないのが惜しい。
しかし、だが、言葉にするならば……美しい、と。表すだろう。

(感嘆と、称賛、羨望。言葉の端々に思いを漏らす)

機能性に優れた、実に良い翼であるな。
美しい、か。…そう言われたのは、初めてだ。
……すまない、褒められるのに馴れていない。

(無表情ではあるが、口元を軽く手で隠す。少々照れているのだろうか)

……スクラップとして放置されていた物があって。それを再利用している。
少々、飛んで見せようか?
む、失礼した。機能美と造形美に溢れていたので、つい、な。
吾輩、空を飛ぶことに憧れのような思いがあるのだ。

(誤魔化すようにチョコレートを口に放り込み)

スクラップから作るとは、すごいである。……良ければ、是非頼むのてある。
いや、悪いことではない。気にしないでくれ。
……憧れ。私も翼を作ったのは、憧れのようなものだから。その気持ちはわかる気がするな。

(そう言いながら少し離れるように足を動かし、ある程度距離を置くと)

……では、少し。見せるとしよう。

(背面や腕部、脚部についたスラスターを吹かし始める。少しずつ、ゆっくりと宙に浮く体。
そしてある程度の高度を取ると、吊り下げられた障害物の合間を縫うように飛び回る)
おお。うむ、良い音だ。

(宙に浮き、空を飛ぶ様に感じ入りつつ、天井のアレはそのためのものかと納得する)

見事な機動だ。思わず魅入るほどである。
(右へ、左へ。身体を捻り、スラスターの向きを変えて不規則に舞うように飛び回る。
そして大体の障害物の間を通った後、徐々に高度を下げる)

……まぁ、こんなところだ。
可能ならもっと速く飛びたいところだが…無理に改造すると壊れやすいしな。
(見事、と小さく拍手をして称賛と感謝を送る)

素晴らしい飛翔である。思わず魅入ってしまった。
ふむ…航空機器は繊細だろうからな。ちょっとした改造も難しいか。
(しっかりと着地した後、また壁にユニットを立てかけて)

あぁ、どうも。そう言ってもらえると嬉しい。
…変に改造すれば、バランスが崩れる。頑丈に作る必要もあるから。
…けど。そのうち、誰でも飛べるような機械とかは…作ってみたい。
誰でも、であるか。良き想いだ。

(僅かな合間、空へと思いを馳せて)

吾輩のような、超重愚鈍の身でも飛べる日が来るのを、楽しみにしていよう。
……そうだな、ボルト。貴様のような巨体を飛ばせるような……
…そんな物を作ることを、目指すとしようか。

その為には……相応に依頼をこなすしかないが。
先は長くとも、吾輩、待つことは慣れている。
焦らず歩みを進めてくれ。

ローレットに届く依頼であるな。何度かこなしたが、予想以上に大変であった。

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