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街角の秘密基地
何を益体もないことを。
民の安寧を願うからこそ制度の安定を図り、また忠義を尽くす為なればこそ武力を以て人の世の礎たらんとす。
それは矛盾ではない。騎士以前に、貴人としての責任だ。
翻ればそれこそ私の立ち位置。矛盾だが滅私であり私欲でもある。
これで、問い出すには充分か。
民の安寧を願うからこそ制度の安定を図り、また忠義を尽くす為なればこそ武力を以て人の世の礎たらんとす。
それは矛盾ではない。騎士以前に、貴人としての責任だ。
翻ればそれこそ私の立ち位置。矛盾だが滅私であり私欲でもある。
これで、問い出すには充分か。
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上機嫌な鼻歌が響く。ポットからお湯が注がれるのに合わせて、ゆらゆらと赤毛が揺れる。
ティーストレーナが取り除かれ、カップの側にママレードジャムが置かれる。
「いやあ、お仕事をサボって飲む紅茶は最高ですわねー。……これで、お茶菓子があったらもっと良いのだけれど」
手土産を……もとい来客を期待して門の方へ目をやる。
彼女の望みが叶うかどうか、それは神のみぞ知る。