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ギルドスレッド

煤煙流院

【RPスレ】Forsaken 砲声燻

混沌のいずこかに其の地は在った。
人影も絶え打ち捨てられた村の跡形。
訪れる者が居なくなってから、星々は幾度其の頭上を巡ったのだろう。
何時しか其の地は生ける者たち全ての記憶から忘れ去られ、只管周囲の静寂に身を委ね、昏々と眠り続けていた。

嘗ては住居や施設として使われていたのであろう、集落内に点在する石造りの機構。
其れら等は既に寄る年波に蝕まれ、罅割れ朽ちた姿を白日に曝している。
在るのは只一つの静寂。
只一つ、此地に染み付いた臭いー鉄と、煤と、錆と、噎せ返るような煙の薫。
長い年月の間にも薄まる事はなく寧ろ尚一層強く燻り立ったその臭いは嘗て此地で起きた「何か」の存在を或る面で雄弁に物語っていた。

今、何の運命の悪戯だろうか。
静寂と燻臭に支配された此地に足を踏み入れた者たちがいる。
彼等は此地で何を見聞きし、何を感じるのか。
或いは此地の秘められた過去を探り当てようとでも言うのだろうか。
音の亡き地にさざめきが還帰る時ー全てに見放された遺址も又、夢から醒めようとしている。

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(小走りに駆けゆく影ひとつ)
全く…こんな所で雨に遭うとはつくづく運が無いなァ。雨宿りしようにもあばら家ばかりだし…っと、いかんいかん下手に濡れると錆が増える…(とんびコートを雨除け代わりに被り、あたりを見渡す)

…ん、あそこなら多少は凌げるかも。…よし(少し大きな廃屋を見つけ、そちらへ足を向けた)
‘Fuel decreased.
Supply solar fuel immediately.’(無機質な合成音声)

ここまでかなり進んできたし、太陽が出るまで燃料は温存してどこかで浸水点検にしたほうがよさそうです。
屋根の落ちていない建物は…まったく、エコーセンサーが使えないのは不便極まりないです。(キューポラのレンズが周囲をくるくると見回す)

あれくらいの門なら車両ごと入れそうです。とりあえず近くまで行きましょう。(ぬかるんだ道をゆっくりと進んだ)
(異音を耳?にして、フと足を止める)
…なんだ、この音?何か大きなものが…こっちへ来る?
ヤな予感がするぞ…一旦身を隠そう
ええい、ぬかるんでてこけそうだ!

(近くの建物の陰に隠れて盗み見、ゆっくりと進行する戦車を視界に捉える)
な、なんだって戦車がこんなトコに…!?

…まさかここ、鉄帝の戦闘訓練場とかじゃないよなぁ?
もしそうなら、この村のキナ臭さにも合点がいくというものだが

…うーん。こりゃ、関わり合いにならない方が良さそうだな
神様、どうか見つかりませんように

(そのまま身を潜めてやり過ごそうと試みる 数値判定)
51
‘Noise of waking detected’(再び合成音声)

周辺に歩行音がある。この廃村で何かが潜んでいるようです。(機銃と砲身を周回させる)
数は1つ…いえ、センサーが使えない以上数はわかりません。囲まれている可能性もあります。
警戒レベルは上げておいたほうが良いでしょう…。

「警告します、あなたの存在はわかっています。ただちに姿を現してください。場合によっては発砲の可能性があります。」
31
バレたー…!そうかっ、センサーか!?
あんな砲を食らったら僕なんかひとたまりも無いだろうし…
声色を聞くにどうも理知的な感じがするから、話せばわかってくれるだろうか?

…いや、それにしては挙動に迷いが見えるような…ブラフの可能性もあるし迂闊な行動は禁物だな
出ていった所をバーンと撃たれるかも…あぁ、どうしたもんかなぁ。

そういえば、妙だぞ
あの戦車以外の気配が感じられない
ゼシュテルの部隊だとすれば、単騎でこんなトコにいるって事は無いと思うけど。
読めない…アレの目的はなんなんだ?

…もう暫し、息を殺してた方が良さそうだな
22
最終警告です。武装を解除し姿を現してください。(砲を瓦礫の壁へ向ける)
(ずずっ)
万事休すか…仕方がない。
いずれにしろこの大雨の中で立ちんぼじゃあどうにもならなかったろうしな
後は…神の御加護を信じよう

(両手を挙げ、壁の陰から姿を見せる)
ヤバい めっちゃ砲塔向いてる…こわ
「あ、あのー…本当すいません、何もしないので撃たないで下さい」
“No arms detected”

頭部が金属化している…?未知の病原菌…ですが有機物体とも無機物体とも分析ができない…

この世界(ここ)の住人かもしれません。何か情報を持っているかも…

「発砲はしません。あなたはなにものですか。ここはなんですか」(機銃を下ろす)
ふぅ…良かった。ひとまず命は保証されたようだ

何者、ね…。こんなナリだし、困惑されるのは慣れてるけど…
改めて問われてみると…何とも答え難いものだなァ

「僕は、丹下。…クレッシェント・丹下と申します。別に、怪しい者じゃあございません。
一応、この世界を救うためざんげ様に招かれた特異運命座標(イレギュラーズ)の一員…しがない旅人(ウォーカー)ですよ。
…この廃村?については、むしろ僕が教えて欲しいくらいです…何せ僕、旅の途中で迷い込んじゃったようなものですから」
丹下…ニッポンジンですか…

「召喚された境遇は同じ身のようですね。こちらも単にこの廃村を通過するところにこの大雨に遭遇したところです。ですが、特異運命座標(イレギュラーズ)が同時に謎の廃村で遭遇とは偶然とは思えないですね。」
「何と。貴女も特異運命座標でしたか。それでは話が早い。
…ふむ。ローレットの依頼であれば兎も角―確かに妙といえば妙な話だ。
何者かの作為、とまで言い切るのは早計としても…何らかの意図が隠れてるような、そんな気がしますね。

ところで―折角ですし、貴女のお名前を伺っても宜しいですか?
はじめはよもや鉄帝国の陸兵かとお見受けしたのですが…境遇が同じという事は貴女も他の世界から呼ばれた、旅人―なのですか?」
敵対意思はない…工作員の可能性はまだ否定できないけど武装しているわけではないから、むやみに警戒させる必要もなさそうですね…

(空気が勢いよく吹き出し、ゆっくりと開いたハッチの中から全身黒色の人影が立ち上がった)

「私は合衆国陸軍所属…だった、自律戦闘車両および付随人形M28アーチヴォルドです。現在はお察しの通り旅人です。以後お見知りおきください。(コートの裾を開いて軽く会釈した)

ここは雨が強いので、まず建物に入りましょう。話はそれからで。」
…いやはや、こんな事を僕が言うのも躊躇われるが――この人も、なかなかに奇矯な方だな
まさか戦車の中から機械兵とはね!

「やぁ、これはご丁寧にどうも。(会釈を返す)
合衆国陸軍の…自律戦闘車両、ですか。成程、この世界ではどうにも耳馴染まない経歴だ。
ええ、こちらこそ。宜しくお願い致しますね…アーチヴォルドさん。寄る辺を持たぬ旅人同士、仲良くしましょう。

…それが良さそうですね。こんなナリですが風邪もひくし、濡れ鼠でいるのは辛い。
あそこの大きな施設に移動しましょう。ちゃんと屋根もあるみたいですしね。
戦車も入れればベストですが…どうだろうな」
「では貴方が向かわれていたアレがよろしいかと。(前方の大きな門のある石造りの建物を指さす)
あそこなら十分な広さが期待できます。」
「うん、そうしましょう。僕ら二人が入る分には全然問題なさそうですし。
行きましょう、アーチヴォルドさん」
(早歩きで門の方へ向かう)
「門を開けましょう。こちらから押します」

(両手で門を開けようと試みる 数値判定)
85
「では僕も……
おや?建てつけが悪いのかな…いやに硬いですね?」
(数値判定)
46
(ゆっくり踏み込みながら両手で門を押した)
かなり重い…けど荷重をかけすぎると破壊してしまうかもしれない。モーターの負荷を調整しないと…
27
むむっ…アレだけの圧をかけてもビクともしないなんて。僕の細腕じゃあ絶対に無理だな。
ここはスキルの力を借りるか。
「ちょっと、遠術を使ってみますね。少し門から離れていて下さい。
…そーれ、っと!」
36
あれは…魔術かなにかのようですが、それで壊れないとなるとこれは尋常な建築物ではなさそうです。

「少々粗っぽいですがこのまま門を踏み潰します。」(車両がエンジンを吹かして門へ突撃した)
33
(戦車の車体が鈍い音を立てて弾き飛ばされた)

物理的に破壊できない門なんて…理解不能…

「なにかトリックがあるかもしれませんがこの雨のなかです。車両を格納することは一先ずあきらめて、どこか入れる場所をすぐに探しましょう。それと、(上部のハッチが開く)

あなたの体温の低下を検知しました、こちらへ」
「だ、大丈夫ですか?!アーチヴォルドさん!
…いくらなんでもこりゃぁ、無茶苦茶ですね。
何らかの術がかけられている…と考えるのが自然でしょうか。ええ、後回しにするのが良さそうですね」
(アーチヴォルドの声を受けて)
「こちらへって……え?の、乗せて頂いても宜しいのですか?それはありがたいですけど…ほら僕、ずぶ濡れですし悪いのでは?…っくしゅん!」
「防水仕様なので問題はありません。どうぞお入りください。」
(ずるずる)
「あ、そうなんですね。それじゃあ…折角ですし、お言葉に甘えさせて頂きます。ありがとうございます、アーチヴォルドさん」
(車体にのぼり、ハッチまで上がる)
「では、失礼して…」
(ハッチの上から見下ろして)
「入ったら前方に一人分座れるスペースがあるのでそこに座っていてください。狭いので頭を打たないように。」
なるほど…気を付けます。え、ーっと(がさごそと移動し)
ああ、ここですね。よっと(腰を落ち着け)
ふぅ…(一息つく)

いやぁ、僕戦車に乗るの初めてでして。車内って、こんな感じになってたんですねぇ!
すごいなぁ!ホントに陸兵になった気分ですよぉ!(ちょっとテンションが上がっている)
(素早く車内へ入りフードを外しながら)
「兵隊気分は結構ですが、勝手にケーブルを抜いたり火薬庫を触ったりしないでください。」

(ガチャッという音とともに背中のソケットと髪の中のケーブルが背もたれの端子と接続される)
「それでは前進します。少し揺れるので………。……頑張ってください。」
…おっと、これはお恥ずかしい。つい柄にもなくはしゃいじゃいました。
ケーブル…火薬庫――ははぁ、確かに色々と置いてありますねぇ。畏まりました。大人しくしております。

(接続の様子を興味ぶかげに眺め)
(…ふむ。見かけだけでは今一つ判断がつき難かったが、成程。機械兵――付随人形という言に間違いは無さそうだな…戦車と人形、正しく二つで一つと云う事か)
はは。山の悪路を馬車に揺られてー、なんてのは慣れっこですから大丈夫ですよぉ。
運転、よろしくお願いしますね。
(乗り心地 数値判定)
5
……なーんて事が一年ちょっとくらい前にあったっけ。

(煤のびっしりこびり付いた石壁を手で摩り)
…結局、何なんだろうな。この村は。

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