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噴水前の歌広場
――私も、カタラァナとまた会えてよかった。
それは、ほんとうよ
(胸がカタラァナの涙やよだれでどろどろになっても、その熱は自分の鼓動や涙と同じ生きてる証拠で。いつかの海の中で感じた熱とはまた別で。
いつもの歌声は、カタラァナであると受け入れることで聴いていた。それはカタラァナにとって波を浴びることと同じで、慣れ親しんでいた行為だったのだろう。
けれどお互いの事を見てしまった今は、今回のさいわいは、どうしようもなく。普段人らしく振る舞っている、人であろうとする自分にはどうしようもなく響いてしまって。
カタラァナの嗚咽が何よりも、自分の心を揺さぶった。)
それは、ほんとうよ
(胸がカタラァナの涙やよだれでどろどろになっても、その熱は自分の鼓動や涙と同じ生きてる証拠で。いつかの海の中で感じた熱とはまた別で。
いつもの歌声は、カタラァナであると受け入れることで聴いていた。それはカタラァナにとって波を浴びることと同じで、慣れ親しんでいた行為だったのだろう。
けれどお互いの事を見てしまった今は、今回のさいわいは、どうしようもなく。普段人らしく振る舞っている、人であろうとする自分にはどうしようもなく響いてしまって。
カタラァナの嗚咽が何よりも、自分の心を揺さぶった。)
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水しぶきは白く、顔を撫でて、なのにまるで弾かれるようにその肌を通り過ぎていく。それは、生まれた時からの習性のようなものだった。
だから、感情だって当然のように受け流して生きて来た。そうやって生きていけると思い込んでいた。
だが少女は、今生まれて初めて思い知ったのだ。
ほんとうに生まれた心というのは。
生まれて初めてのともだちだなんて、そんな重たくて苦しいものをこんなに大きくなってから得てしまった歪な心というのは。
こんなにも重たくて、苦しくて、熱くて、それが胸の奥のそこからしゃくりあげるように生まれてくるものなのだということを。
荒波の中、仲間たちに大声を上げて、がんばろう、がんばろうと今まで生きてきて初めてその言葉を本心から用いながら叫んでいた彼女を、ほんの数刻だけ別れていた---たぶん、一生分別れていたような気のする、赤い瞳が見つめていた。
だから僕は、うたうことすらできなかったんだ。
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参加者向けハンドアウト:
ここは、絶海龍リヴァイアサンに立ち向かう海洋の軍艦の上です。
ここは、幾度かの攻撃を負え、補給と負傷者の後送の為に後退しており、次の出撃まで幾許かの余があります。
あなたは、伝説の海賊ドレイクとの協約を見事取り付け、海洋の艦へと戻ってきました。
あなたの目の前には、彼女がいます。
彼女は、必死に抱えていた楽器を取り落としました。