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at no.9

夕陽のリビングルーム(1:1)

住んでみれば部屋の維持というものは存外に手間のかかるものだった。
そもそも掃除の習慣の無かったシラスの部屋は気づけば散らかってしまう。
いや、ソファーサイドに積まれた本も、テーブルに散らばったチョコレート、リーフポッドにティーカップ、束ねられたメモに羽ペンだって、更には床に寝かされてる冒険用のリュックサックとブーツに、ソファの上で丸められた毛布まで、彼に言わせればソファから手の届く『ちょうど良い』場所に配置されていたのだが……ふと思い直して独り言ちる。

「アレクシアの家の本のこと言えないや」

今日は家で夕食を一緒する約束をしている。
この有様を見せてしまったらしばらく笑われてしまう気がした。
読みかけの本に栞を挟むと意を決して立ち上がり、それでも彼女が来ることを思うといそいそと片付けに手を付ける。

ようやく整頓が済んだ、もとい、雑物を全て寝室に放り込んだ頃には出窓から入ってくる秋の西日がダイニングをオレンジに染めていた。


(アレクシアさんとの1:1のスレッドです)

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(しばらくして扉が開かれると、見慣れた顔が現れる。
 当たり前といえば当たり前だけど、見知った顔が見られて嬉しくなる)

 このくらいの寒さならまだ平気だよ!
 それはそれとしておじゃましまーす!
 お客様第一号にはなにか特典でもあるのかな!

(冗談めかして言いながら後をついて家にあがる。
 前に来た時とそれほど大きく変わってはいないものの、何となく改めて「シラス君の世界」に来たんだなと感じた。
 今更ながらに「友達の家」に遊びに行く感覚に気分が高揚する)

 ほんとにいいの? 何も手伝わなくて大丈夫? 何かあったら遠慮なく言ってね?
 お腹は……そうだねえ、ここまででかけてきてもう大分いい感じにすいてるかな!
 シラス君がどんな料理作ったのか、楽しみにしてきたんだ!

(座っててと言われると少し手持ち無沙汰な感じでソワソワする。
 とはいえ、今日はお客さんなんだからとじっと座って。
 ふとシラス君につられて窓の方を見ると、夕陽が眩しく輝いていた)

 あはは、確かにちょっと目を向けるには眩しいね。
 この窓のどういうとこが気に入ったんだろ? やっぱりあの桜の木が見えるから?

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