ギルドスレッド
at no.9
（月の小さい夜にふらりと入りこむと何列かある長机の一つに荷物を下ろす。ランタンはまだ消さずに置いておく、外に灯りが漏れるだろうが別に気にしない。鞄からチョコレートと一冊の本を取り出すと、椅子に座り机の上の足を放り出して読書をはじめる。）
（窓からの小さな来客に少し驚いて読みかけの本を開いたまま寝かせ、羽音のした方に目をやる。白い……黒い鳥、カラスだろうか、こんな時間に？ 立ち上がって見せても逃げる様子は無さそうだ。やれやれ、人間様を舐めていやがるな。
――――月明りを映す色味の違う二つの瞳が記憶の何処かを掠めた気がする）
キミもはぐれかな、腹減ってるの？
っん、ちょっと待ってろよ。
（カラスって何を食べるんだろう、カバンからパンと干し肉と取り出す。それと自分にチョコレートをもう一つ）
白いカラスのヒナは親鳥に捨てられるんだってね。
キミがどうだったかなんて知らないけどさ。
きっと頑張ったご褒美さ。
それを食べてゆっくり休んでいきなよ。
（何かの本で読んだことを思い出しながら、不思議と親しみを感じて独り言をこぼし）
――――月明りを映す色味の違う二つの瞳が記憶の何処かを掠めた気がする）
キミもはぐれかな、腹減ってるの？
っん、ちょっと待ってろよ。
（カラスって何を食べるんだろう、カバンからパンと干し肉と取り出す。それと自分にチョコレートをもう一つ）
白いカラスのヒナは親鳥に捨てられるんだってね。
キミがどうだったかなんて知らないけどさ。
きっと頑張ったご褒美さ。
それを食べてゆっくり休んでいきなよ。
（何かの本で読んだことを思い出しながら、不思議と親しみを感じて独り言をこぼし）
……（トットット、ぱしっっとチョコレートの方を奪い、啄む）
カァー……（まるで何処かで聞いたような、少年の棒読みのような鳴き声を一声あげ、シラスを見つめている）
カァー……（まるで何処かで聞いたような、少年の棒読みのような鳴き声を一声あげ、シラスを見つめている）
ああっ、俺のチョコ！？
（こ、こいつ…………んっ？ 変な鳴き声にキョトンとしてしまう）
………………。
…………。
……。
シオン？
（怪訝そうな顔に変な笑いが混じった何とも言えない表情で見つめ返し）
（こ、こいつ…………んっ？ 変な鳴き声にキョトンとしてしまう）
………………。
…………。
……。
シオン？
（怪訝そうな顔に変な笑いが混じった何とも言えない表情で見つめ返し）
…けほっ…（びくっとしつまんでいたパンを落とし）
…もー何するのシラスー…（じとーっと睨んでいるのがよくわかる）
…もー何するのシラスー…（じとーっと睨んでいるのがよくわかる）
やっぱりシオンじゃん。（睨まれてもつい笑ってしまう）
へえ、鳥になるとそうなるわけか。カラスの見分けなんてつかないけど、その羽根色なら次からシオンって一目見て分かるや。
へへー、よく来たね。
いや、別に俺んちってわけじゃないけど……どうせ誰もいないからありがたく使わせてもらってる。
へえ、鳥になるとそうなるわけか。カラスの見分けなんてつかないけど、その羽根色なら次からシオンって一目見て分かるや。
へへー、よく来たね。
いや、別に俺んちってわけじゃないけど……どうせ誰もいないからありがたく使わせてもらってる。
んーでしょー…（パンを啄みつつ）
なんだかチョコレートとシラスの匂いがしたから…煤の匂いで少しわかりづらかったけど…
なんだかチョコレートとシラスの匂いがしたから…煤の匂いで少しわかりづらかったけど…
え、マジで、俺って匂う……？
（腕を上げてくんくんと嗅ぎ）
まあ、チョコレートは大体いつも持ってるけどさ。
さてはシオン、昼寝しすぎて寝れなくなったな？
（腕を上げてくんくんと嗅ぎ）
まあ、チョコレートは大体いつも持ってるけどさ。
さてはシオン、昼寝しすぎて寝れなくなったな？
んー…違う…シラス特有の匂いかな…？（首をかしげて）
チョコレート＝シラスになりそう…
そーだね…あんまり眠たくないし散歩してた…
チョコレート＝シラスになりそう…
そーだね…あんまり眠たくないし散歩してた…
お、俺特有の匂いっ？
すごい気になる……明日は丸洗いしとこ。
それにしてもシオンは鼻が良いね。
空も飛べるし、人探しなら大活躍しそう。
俺も今日はあんまり眠たくないかも。
思わず人にあったからテンション上がってきた。
すごい気になる……明日は丸洗いしとこ。
それにしてもシオンは鼻が良いね。
空も飛べるし、人探しなら大活躍しそう。
俺も今日はあんまり眠たくないかも。
思わず人にあったからテンション上がってきた。
大丈夫…人それぞれ個別に特有の匂いはあるから……
でしょー……？
まぁブルーブラッドには負けるけどね……範囲も狭いし……
テンション高いシラス……
でしょー……？
まぁブルーブラッドには負けるけどね……範囲も狭いし……
テンション高いシラス……
そうなんだ、あんまり鼻がきかないから分からないや。
見た目や声の他にその人ってわかるものがあると楽しそうだね。
テンションに任せて何かやるのは得意分野！
見た目や声の他にその人ってわかるものがあると楽しそうだね。
テンションに任せて何かやるのは得意分野！
……うう、半ば無理やりテンション上げたのにひどいや。
シオンはテンション高いとどうなるの？
（鞄の中身は食べ物やらない道具やらいくつかの財布やらが雑然と詰まってる）
シオンはテンション高いとどうなるの？
（鞄の中身は食べ物やらない道具やらいくつかの財布やらが雑然と詰まってる）
たしかにテンション上げてかないと色々と仲間を啄んだりはできない、道理だね。逆に下げたらどうなるんだろう？ あ、寝ちゃうのか。
うわあ、そのチョコはちょっと高い店で買ったやつ……半分こね、全部食べちゃダメ。
うわあ、そのチョコはちょっと高い店で買ったやつ……半分こね、全部食べちゃダメ。
俺は起きてるか寝てるかくらいしかテンション変わんないからね…
えー…じゃあわけてー…（ぱたぱた翼を動かし急かす様に）
えー…じゃあわけてー…（ぱたぱた翼を動かし急かす様に）
はーい、中が柔いから切って渡すよ？（フォンダンショコラのような焼き菓子を半分に切ってシオンに差し出しながら、残った半分を自分の口に放りこみ）んー、美味い……俺って安いチョコじゃないとチョコ食べた気しないんだけど、こういうのはそれとは別に満足感あるね！ シオンってその恰好でも味覚は普通にあるんでしょ？ なんか見た目は不思議な感じする。ブルーブラッドの神秘だ。
（差し出されたチョコを嘴に仕舞いもごもご）
んー…そーだね…確かに安い方がチョコっぽさあるよねー…（もごもご）
あるよー…まあ人型よりは大分味覚落ちるけど…
ざんねーんブルーブラッドじゃなくてスカイウェザーですー…
間違えたお詫びはチョコでいいよ…
んー…そーだね…確かに安い方がチョコっぽさあるよねー…（もごもご）
あるよー…まあ人型よりは大分味覚落ちるけど…
ざんねーんブルーブラッドじゃなくてスカイウェザーですー…
間違えたお詫びはチョコでいいよ…
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辛うじて教会であったシルエットを維持している。
焼け跡を見れば明らかに不自然な火元。
この幻想ではありふれた話、誰も気にとめやしない。
扉を開けば煤に汚れた神像が来訪者を見下ろす。
どうやらこの国の主流とは異なる神が祀られていたようだ。
どこに居ても煙の匂いが鼻を突くが綺麗に焼け残った部屋もある。
いずれ全て取り壊される。
それまではシラスのお気に入り。
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