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憲兵団『月影』

【RP】護り方を探してる【アレクシアさん】

幻想の端っこにある古ぼけた廃酒場。
特に何かがあるわけではないが、入り口に掛けられた民族風の飾りが風に揺れてしゃらしゃらと音を立てた。

カウンターで物思いにふけっていた顔はすぐに切り替えられて。
「いらっしゃい。なんもないとこで悪いね」
そのまま歓迎するよと淡く微笑んだ。

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「ふふ、そうさ!私はなかなか頑固者なんだ」

 ふふん、とどこか誇らしげに笑いながら。

「まあ、あんまり自覚はなかったんだけどね。
 一番仲のいい……大切な友達に言わせるとどうもそうらしくて。
 そのせいで心配をかけてばかりだけど……まあ、向こうも向こうで頑固だからお互い様ということでね。
 いずれにせよ、自分の気持ちに素直でいることは大事だと思う。
 私もその友達も……少なくとも、そのおかげでここまで歩んでこられているはずだからね」

「それにしても、すごい先輩って言われるとかなり照れくさいな!
 私なんてまだまだ未熟もいいところだって自分でも思ってるくらいだしさ!
 何なら、イレギュラーズのみんなはいつだって人生の先輩だって思うくらいだよ!
 私にはしたことのない経験をしてる人もたくさんいるしね!」

 真っ直ぐな褒め言葉に、照れくさそうに少し視線を泳がせながら笑ってみせる。

「そっか、それなら良かった!
 お礼、お礼かあ……そうだなあ。友達としてこれからももっと遊んでほしい!
 ……というのでもいいのだけど、これはもうお礼じゃなくても押しかけちゃうくらいのつもりなので……
 じゃあ一つお願いしたいことがあるかな」

 少し考えてから、柔らかくほほえみながら続きを告げる。

「いつか、私が迷ったり悩んだりすることがあったら、その時はお話を聞いてほしいな。
 さっきも言ったけど、私もまだまだ未熟だから。きっと、いつか躓いたり転んでしまうこともあると思うんだ。
 その時に、良かったら少しだけ付き合ってもらえないかな?」

 それがいつになるかは、全くわからないけれどね、と付け足して。

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