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憲兵団『月影』

【RP】護り方を探してる【アレクシアさん】

幻想の端っこにある古ぼけた廃酒場。
特に何かがあるわけではないが、入り口に掛けられた民族風の飾りが風に揺れてしゃらしゃらと音を立てた。

カウンターで物思いにふけっていた顔はすぐに切り替えられて。
「いらっしゃい。なんもないとこで悪いね」
そのまま歓迎するよと淡く微笑んだ。

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隣の少女の語る話に静かに耳を傾ける。
まだ自分は、彼女のことを多くは知らない。それでも、語る言葉からその想いが伝わってくるようだった。

「話してくれてありがとう。ごめんねだなんてとんでもない。
 シキ君のことが少しでも知れて嬉しいよ」

と、微笑み返してから、それで、私のことだったよねと続ける。
どこから話すべきか、とお茶を一口飲んで考えを整理し、それから言葉を紡ぐ。

「少し長くなるかもしれないけど、ごめんね」

自分のことを話すなら、昔の話は避けては通れない。
少し迂遠になるかもしれないけれど、とあらかじめ断っておく。

「私にはね……あこがれの人がいるんだ」

今はどこにいるのかわからないのだけれど、と付け足して話を続ける。

「私は昔、身体がすっごく弱くてね。もうずっと家に籠もりきりで暮らしていたんだ。
 外の世界を知る手段はお父さんやお母さんのお話と、あとは本。
 その人……『兄さん』は、ある日、そんな生活をしていた私のところにやってきたんだ」

あ、今は身体は全然平気だから心配しないでね、と笑いながら。

「『兄さん』は……あ、私がそう呼んでるだけで、血の繋がりはないんだけれど。
 ともあれ、ベッドから動けない私に、色んな話を聞かせてくれたんだ。
 外の素敵な景色のこと、胸躍るような冒険譚、人助けの話、本当に色んな話を。」

少し懐かしむように言葉を重ねていく。
どれも大切な思い出で、かといって一つ一つ語っていては時間がいくらあっても足りない。

「そんな話を聞いてるうちに、私もいつかそんな風に世界を冒険してみたい。
 色んな人を助けてあげられる人になりたい、って思うようになったんだ。
 それが私の根本。『兄さん』のようになりたい、だから護れる力を身に着けたい。
 『兄さん』が私の心を救ってくれたように、私も誰かを救える人になりたいんだ」

だから、イレギュラーズとなってから、誰かを護るための術ばかり磨いてきた。
憧れたその背中に、少しでも追いつくために。

「ただ、最初は『兄さん』の真似事だったけれど、最近は少し違うかもしれない。
 イレギュラーズとして活動を続けるなかで、色んな経験をしてきて……この目で苦しむ人や悲しむ人を大勢見てきた。
 ……そんなの見てられなかった、なくしたかった。どんな人にだって、幸せでいてほしかった。
 だからこそ、生命を懸けてでも、何かを守りたいと……そう思ってる感じかな」

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