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樹上の村

【RP】小さな祝宴【1:1】(シラス君と)

「これでよし、と!」

ツリーハウスの食卓に並べられたのは、大小いくつかの料理。
普段は自分だけだから、と使っていないスペースのほうが多いこの食卓も、客が来る時は大忙しだ。
ファルカウを取り戻したことでどうにか再開した『フローラリア』から頂いたケーキも並べ、準備は万全。

「後はシラス君を待つだけ、だね!」

ハッキリと時間を約束したわけじゃないので、どうにもソワソワと窓から外を伺ってしまう。
そろそろ来る頃だろうか……ファミリアーには、見つけたら戻ってくるようにと伝えてあるのだけれど……

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「キミのは好き嫌いと違うだろうけど、食べられるものが増えたなら良かったよ。
 そうしないとこのまま俺ばかり大人になっちゃうからな!」

幻想種の見た目が変わらないことに食事は関係ない。
それでもたまに揶揄したくなってしまう。
いつもの椅子に腰かけて、変わらない部屋、変わらない友達、自分の視線だけが思い出よりも少し高いのが偶に寂しくなるから。

「うん、じゃあ街を案内しながら食べ歩きしようぜ、お兄さん畏まった店よりもそういう方が好きそうだし」

本当に祝勝会という気分だ。
この先に待つ明るい予定に浮かれてしまう。
また大変な事件が幾つも起きるだろうけれど自分たちなら越えていける、そう思えた。

「っん……確かあそこはそんな名前だったと思うけど」

覚え違いだったか……いや、そんなはずはない。

「ほら、白い花が綺麗で、香りも良くて……お祭りに使うからそれを集めて……」

記憶を巻き戻す。
優しい雨の日だった。
クマの親子がいた、子供たちに遊びをせがまれた。
ぽつりぽつりと思い出したことを聞かせる。

「俺はキミに花を贈ろうとしてさ……ははっ、あの日はタイミングが見つからなくて」

そこまで語って、アレクシアの少し戸惑うような様子に気づいた。
ひょっとしたらもう忘れてしまったかな?
深緑ではそんなに珍しい場所ではなかったのかも知れない。
ずっと故郷の危機の連続で頭がいっぱいだったのもあるだろう。
無理もない。

「まあ……例えばの話さ!
 俺はアレクシアの紹介なら何処だって楽しみだよ!」

黙ってしまった彼女に笑顔で構わないさと伝えて。

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