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樹上の村

【RP】小さな祝宴【1:1】(シラス君と)

「これでよし、と!」

ツリーハウスの食卓に並べられたのは、大小いくつかの料理。
普段は自分だけだから、と使っていないスペースのほうが多いこの食卓も、客が来る時は大忙しだ。
ファルカウを取り戻したことでどうにか再開した『フローラリア』から頂いたケーキも並べ、準備は万全。

「後はシラス君を待つだけ、だね!」

ハッキリと時間を約束したわけじゃないので、どうにもソワソワと窓から外を伺ってしまう。
そろそろ来る頃だろうか……ファミリアーには、見つけたら戻ってくるようにと伝えてあるのだけれど……

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戸を開けると慌てた様子で駆け寄ってくる友人。

「あっごめん、勢いでつい! それだけお誘いが嬉しかったってことで!」

案内されたダイニングテーブルに並ぶ暖かそうな食事に嬉しそうに口笛を鳴らす。
配膳されたばかりの出来立てといった様子だ。

「良かった、ぴったりの時間に来られたみたい?
 うん、お祝いしようぜ!
 正直に言ってやり遂げたことが凄すぎてまだ実感が沸かないんだ。
 だから二人で振り返ってみたりもしたい」

そこまで言って急に湧いてきた食欲に喉を鳴らす。
そういえば家ではダラダラとし過ぎてろくに食べてなかったっけ。

「デザートまで完璧じゃん。そう、チョコレート好きなんだ」

椅子に腰かけるとどの料理から口に運ぼうか目移りしてしまう。

「はい……お疲れさまでした!
 心配かけるのは、多分、お互い様だから気にしない。
 それよりもキミの大事な時に側にいられたのが本当に嬉しいよ」

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