ギルドスレッド
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樹上の村
「嬉しい感想だね、スープは温まるから近頃もよく作ってるよ。
腕を上げたところを見せちゃおうかな。
――パンケーキ! いいかも! 作れるよ、簡単だぜ!」
アレクシアの可愛らしいリクエストが名案に思えた。
もう夕方だけれど彼女は寝起きだもの。
朝食の定番はきっと今の気分にぴったり合うに違いない。
任せてと頷いてからようやくその側から離れる。
「ちゃんと寝ていてね、直ぐだから」
寝室を去り際に言い残して、速足でキッチンへ。
使う材料はどれも買ったばかりだ。
やっぱり色々用意しといてよかった!
ボールに小麦粉、牛乳、砂糖に玉子を落として手早くかきまぜ、火加減を気をつけながらフライパンで焼き上げては皿に重ねる。
天辺にバターをひとかけら。
同時に水と砂糖を薄っすらキツネ色になるまで煮詰めたシロップを垂らして出来上がり。
飲み物も今は温かい方が良いかな。
トレイにティーポットと食器を添えていそいそと寝室へ戻る。
「お待たせ! もっと甘い方がよければシロップ分けてあるから足すよ……あっそうだ」
ベッドサイドに配膳してから、ふと思いつき、ナイフを入れて一切れとって。
「食べさせてあげよっか?」
冗談交じりに、だけれど確りと期待を込めた笑顔でアレクシアをじっと見る。
腕を上げたところを見せちゃおうかな。
――パンケーキ! いいかも! 作れるよ、簡単だぜ!」
アレクシアの可愛らしいリクエストが名案に思えた。
もう夕方だけれど彼女は寝起きだもの。
朝食の定番はきっと今の気分にぴったり合うに違いない。
任せてと頷いてからようやくその側から離れる。
「ちゃんと寝ていてね、直ぐだから」
寝室を去り際に言い残して、速足でキッチンへ。
使う材料はどれも買ったばかりだ。
やっぱり色々用意しといてよかった!
ボールに小麦粉、牛乳、砂糖に玉子を落として手早くかきまぜ、火加減を気をつけながらフライパンで焼き上げては皿に重ねる。
天辺にバターをひとかけら。
同時に水と砂糖を薄っすらキツネ色になるまで煮詰めたシロップを垂らして出来上がり。
飲み物も今は温かい方が良いかな。
トレイにティーポットと食器を添えていそいそと寝室へ戻る。
「お待たせ! もっと甘い方がよければシロップ分けてあるから足すよ……あっそうだ」
ベッドサイドに配膳してから、ふと思いつき、ナイフを入れて一切れとって。
「食べさせてあげよっか?」
冗談交じりに、だけれど確りと期待を込めた笑顔でアレクシアをじっと見る。
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秋も終わり、冬が差し迫る頃。
ツリーハウスの窓から差し込む夕陽に目を覚ます。
「……また寝ちゃってたのか……」
あの激しいカムイグラでの決戦を戦い、最低限の事後処理を終えて家に着いたのは数日前のことだったか。
とにかく今は、身体が休息を欲していた。
元々体力に自信がある方ではなかったことに加え、自凝島の脱出行からさして間をおかずに大きな戦いに臨んだ身体はもはや気力だけで動いているような状態だったのだ。
なればこそ、帰り着くやいなや糸が切れたように眠りこけていたのも当然で、一度目覚めてからも寝る以外の行動は最小限だった。
「おなかすいた……」
ベッドから抜け出そうと、ゆっくりと身を起こす。
寝起きと疲労で曖昧な意識のなかでも、何か食べなければという気持ちだけは確かにあったのだ。
(シラス様との1:1のスレッドです。当事者以外の書き込みはご遠慮ください)