PandoraPartyProject

ギルドスレッド

シンリョウジョ

【RP】オウセツシツ

来客が見えた際に通す部屋

他の部屋よりも家具も部屋も小綺麗に整えられている。

この城の主はここを寝床として使っているようだ。


□医者と来客のロールプレイ専用スレです。
□この城の主とのレッツ殺伐ロールはここで。

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聞いてたけどぼくは手負いだし、きみはぼくらに迷惑をかけたんだ。
ならばぼくらの要望を聞くのが筋だと思わないか?
寝てたからですよ。
室内を適温に保って裸で寝れば、メラトニン、オキトシン、成長ホルモンが分泌されやすくなりますから。
(睡眠の質を向上させるための裸だった。
理由を告げた後、相変わらずののほほんとした声に眉を寄せた)
……必要。そんな事はないでしょうよ。
今まで先生は独りでも診療所を切り盛り出来る手腕を持っていましたし、俺は大した実績もありません。
人手が足りないなら、新しい医療助手を探してきますよ。医者の旅人も多いみたいですから、きっと俺より優れた助手も見つかります。
(心を見透かされてもなお、悲しみを取り繕うような笑みで提案した。
兄弟二人のどこか歪な、それでいて仲のよさを伺わせるやり取りを大人しく聞いて、話の決着がついた様子に手当ての道具を抱えて和一の前へと膝を折って座る)
諦めなカズ君。いままで聞いてきた限りだとお前さんが松庭先生に勝てる確率はゼロに等しい。
ほら、腕見せて。
あ、うん。そっかそっか
(理屈はわかるしそういった健康法があるのは知っているが、本当に実践している人物が間近にいるとは思わなかった)

いままで独りでやれたのは患者が月に二人とか、多くて4人とかだったからさ。……あー、いや、そうじゃない
(かぶりを振ってから真っ直ぐに相手を見た。)
他の誰でもない、きみがいいんだよ十三。
ぼくらは歪んでいる。だけど互いにその歪みを補えると思ってる。
それに、“目的探し”はまだ始まってないじゃないか。
ぼくは冗談は言うけど嘘はきらいだよ。吐くのも、つかれるのもね。

ぼくにはきみが必要だよ。
どこか歪で、繊細で、間違いを指摘してくれる道標が。
うぐぐ……弁でも勝てねぇのかよ。
(がっくりと肩を落とした。
腕をみせるように言われると身体を固くして)
……お手柔らかに、お願いします。あとカズくんはやめてほしいです。
(はずかしいから。そういいながら魔術を行使されていた方の身体を見せた)

……。
(一方、兄が助手である男にかけた言葉とその言葉に隠された違和感を指摘するかしないか悩んでいた)
丈二がミルクを欲しがったもんですから、おきてきたんですけど……物音を聞いた時はビックリしましたよ。
……じょーじ?
(そういえば見当たらないと視線を彷徨わせれば、部屋の隅で牙を剥いて威嚇していた。
片手を伸ばそうとするとますます警戒され、目に見えてしょぼんとする)……あー。

松庭先生が大切なんです。俺の本性を見ても必要としてくれるのは嬉しいから、余計に傷つけたくない。
あんな無茶をしないと言ってくれるなら……俺はそれを信じてここに残ります。
(ようやく視線を黄瀬に合わせた。
何処か不安を抱えながらも、縋れる人はこの人だけだ。脳裏にチラついた過去の幻影を振り払った)
俺はまだ判断しきれていない。自分が「命にふさわしい」かどうか。

(和一から差し出された腕に、黄瀬にしたように治療する。差別なく、脅しのような言葉に反して痛まないように気を使っているようだった。
しおらしい言葉とお願いには、さらりと)
え?嫌がると思ったらこう呼んでるんだけど。
(なんて返した。この男、黄瀬を襲われた事をまだ根に持っている)
それで……話の途中からしか聞いてないからよくわからないけれど、カズくんは先生を連れ戻しに来たんだっけ?
それは俺としちゃすごく困るから、カズくんがうちにおいでよ。
あはは、ごめんねぇ。和一は血の気が多いみたいだ。初老に入ったって言うのに。
(そういえば。部屋の隅の白の存在を思い出して見てみると)
あらら、警戒されちゃってるねぇ。
じょーじくーん。今のご主人は大丈夫だよー?
(そう言って手招きをして見る。大丈夫そうならば、なだめるべく抱き上げようとして)

だってさっきのはぼくの代わりに怒ってくれたんだろう?
そんなやさしいコを嫌いになるわけがないじゃないか。
……ちょっとやりすぎだとは思うけどね。
(いたたた、とわざとらしく痛がって見せた。)
んー、日常においての無茶はしないよ。
今回みたいにきみの暴走を止めることが出来ると確信してる場合は嬉々として突っ込むからね。おーけー?

(十三が和一にした提案をきいて心底驚いた顔をして)
じゅーぞーくん、ぼくでは言いにくいことをさらっと言ってくれるよねぇ。
で、どーする?かずくん。
(処置のために触れられた一瞬、びくりと身体を強ばらせるが処置事態は普通のそれで、こぼれたのは感嘆の声。)
……驚いた。俺にも普通にやってくれるのか。
それに兄さんより上手い。
(嫌な愛称で呼ばれることに目をつぶればかなり腕のいい医師であることが想像できた。)
(嫌がらせだと言われ、更に『根に持っているようだ』と知ってしまったことには「だよな」と短く答えた)

……は?
(次いで出された提案に飛び出したのは間の抜けた声。)
いやいやいや、流石に兄弟揃って逃亡とか笑えないだろ。
俺と兄さんだけならまだしもアンタにも危険が及ぶかもしれない。
(危険に対する対処は問題ないと、先程の暴走でいやと言うほど痛感したが。)
歳の事は俺も他人の事は言えませんよぉ。
(素直に黄瀬の懐へ逃げていく丈二の様子に、やっぱり猫たらしだなぁなんてぼんやりと思った)

……。そう、ですね。
(確かにつっかかったのは相手のためだ。――でもその後は?
自問につまらせながら返事をする)

こういった軽い応急処置に関しては医者本人よりまわりの看護師や補助役の方が経験が多いケースがある。
大がかりな手術は先生の方がきっとうまいさ。
(和一の言葉に謙遜してそう話せば、ツッコミに対して先ほどよりはまだまろやかな冷たい目で)

カズくん馬鹿なの?
君と先生がどんな組織に所属してるのかは知らないけど、
組織の人間の君がここに来た時点で、先生や俺の居場所は向こうに知られたも同じだ。
今だって君に監視の目がついてるかもしれないし、自白剤を飲まされないとも限らない。
まさかそういうリスクも考えないでノリでここに来た訳じゃあないよねぇ?
つまり兄さんは応急処置以外はだめだめってことだな。
(ざまぁみろ、といった風に鼻をならした)

ばっ……!?
(衝撃の一言に固まった。)

だが、長く戻らなければそれはそれで別の手を差し向けてくるだろ。
どうにしても俺はあそこから離れられない。“連れ戻す”が失敗したなら報いを受けるのは当然だ。
(自白剤だろうと、拷問だろうと受ける覚悟であると、そう言っている)
……それとも、アンタが信頼しているセンセイと一緒にくるか?
俺はそれでも一向に構わないけど
よーしよし、そんなに怖かったのかい。
(丈二が無事に抱き上げる事が出来たならやさしめの言葉をかけた。)

結果がどうこうじゃない。そうするに至った衝動が大切だと思うなぁ。
結果なんかぼくは気にしてないし。

(『落ちこぼれがなーに言ってんだか。』和一に敢えて分かるようにそんなことを頭のなかで呟いた)
……。(子供だ。と和一のあげ足にぼんやりと思った)

刺客なんかで「じゃあ誘うのやめます」なんて言うならそもそも提案してないでしょーよ。
先生も止めないから合意だろうし。

(来るかと言われれば肩をすくめた)
それ行ったら行ったで組織外から命狙われるタイプじゃない?
まぁ俺は先生について行くだけなんで……。(どうします?と視線を黄瀬に向ける)
(尋ねるような視線に気づいて)
え?ついていくわけないじゃーん。
【対象(ターゲット)】の周辺状況をよく確認しないような人間がNo.4なとこだよ?そんなとこに戻る義理も道理もないよ。
『落ちこぼれ』とか『子供』とか好き勝手言いやがって。
(さらに多数決で拒否されたことがなお腹立たしい。)
……あ?
(自分の今の立場を伝えたことがあっただろうか。自然に語られたそれに疑問の声をあげる)
だそうなので観念してここに居着きなさい。
カズ君がナンバー4って、もしかして組織の人数少ない?
さっきから聞いてるとブラック確定だし、そういうところは残ってる同僚蹴ってでもさっさと抜けないと、風吹いていつ潰れるかわかんないよー?

……んー?
(うっかり子供だなんて口にしたっけ。不思議がってたら逆に不思議がる声が和一からあがって、きょとーんとした)
まぁ少なくなってるかもしれないねー。
前のボスをぼくの医療ミスでうっかり殺しちゃってからのあそこの事はよく知らないけど。
(うっかり殺っちゃったから逃げ出したのだが、それは黙っておこう)
今のボスはだぁれ?まさかミカじゃないよねぇ。

(不思議そうな声を聞いて)
ん?かずくんが序列四位だって分かったのがそんなに不思議だった?
少ないってわけでも……って、なんでそんなこと言わなきゃいけないんだ。余計な世話だ!
あとアンタと兄さんの世話になるなんて死んでもごめんだね。
百回転生してもお断りだ。
(おもに『兄の保護を受ける』という辺りが気にくわない)

(十三の不思議そうな声に)
……俺のギフトは相手が考えていることが解ることがある。ってやつでな。
見えちゃったもんだから、つい。

……あんたは俺が正式なメンツになったときにはいなかった。それがわかる場所をあんたは知らないはずだ。
だから何故わかったのか、って不思議ではあるな、正直。
余計な世話でも事実は事実でしょー。
カズくん。人を殺すお仕事っていうのは、極論誰でもできる仕事なんだよ。
(俺だって出来たくらいなんだから。なんて心の中で付け足して、ため息をついた)
じゃあとりあえず101回目の転生までやってく?なんてね。
強制はしないけど、少なくとも君のお兄さんは君がここに居ることを受け入れてくれてる。それだけは忘れないで。

(自分を殺しかけてもなお、大切な弟として庇い、受け入れている。黄瀬は仲良くしたいのではと感じていた)

ミカ?っていうか部外者がいる前でそんな話しちゃっていーの……まぁ、巻き込まれるなら一緒かぁ。
あーあ。面倒ごとは勘弁だけどね。俺はほら、鳩のような男だから。

……。カズくん、後でちょっと聞きたいことがあるからデートしよっか。
息の根止めて良いならぼくは嬉々として和一を殺しにかかるけどねぇ。
(冗談のように笑うが、目は笑っていない。)

まぁ名前くらいはね?名前以上のことも“うっかり”漏らしちゃうこともあるかもしれないけどねぇ。

わー、なになに、二人とももうともだちになったの?
ぼく嬉しいなー
許してくれて……る?
(黄瀬をちらりとみる。“冗談”が、聞こえてきて少し青ざめた顔になり)
最終的に許してくれないパターンだこれ。
(兄の性格からしたら面白がって、もしくはガチで許さないということがあり得そうでそんなことを呟いた)

誰とは言わないけどあんまりウチのボスのこといじらないでもらえますかね。死にますよ、俺が。

(聞きたいことがあると言われれば)
俺には話したいことはないんだけど。
(でも一応治療してもらった恩もあるし……、俺のランクは今兄が抱き上げてる猫より下なのだろう。)
……あー、はいはい、付いていきますよ。
先生からいったいどんな恨みかってんだカズにゃん。
(しかも殺されるリスクを分かっていて組織に居るときた。依存してんのかなぁなんてぼんやり思う)

前世からの親友デスヨー(胡散臭いスマイル)
それじゃあちょっと借りてきますね。
(ひらと黄瀬に手を振ってから裏口に来るよう示しつつ出て行く)
どっちかっつーと弟を理由もなく苛める兄の図……っていうか
カ ズ に ゃ ん
(復唱せずにはいられなかった。これ絶対後で面白がって呼ばれるやつだ!)

(少しの間固まったがあとを追うように裏口へ)
カズにゃん。(同じく復唱。こちらは新しいオモチャをみつけた子供のような態度である。)

あ、いってらっしゃーい
(手をフリフリ二人を見送ってから)
……さぁて、カズにゃんが壊してったガラスと部屋の片付けでもしようかなー。
(ゆるゆると室内の清掃をはじめた)
……よし、これくらいでいっかー。
(片付け完了。割れたガラス窓以外はもとの通りである。)
もう動きたくないし、今日はここで寝よう。
(ソファーにどかっと座りうとうとしはじめた。)
今日は……あれ?窓が割れてるけど、何かあったのかな?
まさか……襲撃でもあったのかな?ちょっと状況を見ないと、ヤバそうだよね……
(銃を構え壁を背に、中の様子を伺おうと)
(ソファーの上でぐーすか寝息をたてて休んでいるのは気が緩んでフクロウの状態の城の主。
見方によれば襲われて気を失っているようにも見えるが割れた窓ガラス片は綺麗に片付けた上にガムテープで細かいモノを取り除いたので素足であるいても大丈夫である)
(覗いてみると、そこは違和感しかない空間だった)
(――――――――!?先生!?まさか、本当に何者かの襲撃を受けた!?
だけど……窓が割られている割には、ガラスが散乱していない)

内側から外に飛び出したのか、もしくは。
襲撃者がサイコパスで、散乱したガラスを掃除せざるをえない
几帳面すぎる性格だったとか……?
おかしな話だけど、実際ありうるところが世の中の恐ろしさだね。

ともあれこういう時は、最悪の状況を考えて行動しないとね。
まずは先生の無事を確認して、侵入者の有無を調べようか。

(気配を消し油断なく銃を構え、先生の方に歩いていく。
何事も無ければ、ただの治療を受けに来た無害な患者であったはずなのに
黒茶色のスーツに銃を構えた今の姿は、客観的に見たら不審者にしか見えない有様だ)
(貴方が近づけば城の主は目を覚まして瞬時に貴方から距離を取ろうと羽ばたくだろう。
寝ぼけ眼でぼんやりと相手を見据えて)
……あれ、ルッチーくん?なにやってんの?
(フクロウは呑気に首をかしげた。)
わっ。先生、ご無事でしたか!?良かったぁ……。
窓ガラスが割れていたから、ちょっと気になっちゃって。
そういう状況って、自然災害にでも見舞われない限り、
ちょっと異常な状況に見えちゃうから、あはは……。

……この病院は、今は安全、なんですね?
(笑って誤魔化しながら、そっと銃をホルダーに戻しました)
(ぽむんっと軽快(?)な音をたてて変身を解く)
んー、あー、これね。ちょっと愚弟がやんちゃでね。
今は大丈夫だよ。ガラスもそのうち新しいのを用意するさ
(もしかして全身フクロウ姿だったのかな?凄い!)
弟さん!和一さんかあ……お話、できたんですね。
(話が出来たにもかかわらず、二人の無事な姿を確認できているのでひとまず安心)

今日は、怪我の経過のご報告と。
後……依頼で大火傷と雷撃からの重症を貰っちゃったから、
見て貰えると嬉しいです、なんて。あはは(笑って誤魔化す)
うん、元気そうでよかったよ。元気すぎてこの有り様だけどねぇ
(あははと笑う調子はいつも通りの男である。多分。
火傷と雷撃、重傷と聞いて目を細めて)
怪我に縁のある子だねぇ、ほんと。
わかった、順番に診るからまずはこの間のとこね。……まぁ、座りなよ。
(そういってソファーを勧める。)
いやあ……毎度すみません、よろしくお願いします(神妙に頭を下げる)

あ、はい。今日はソファーですね?(促されるままに座り)
腕の方は多分、あれからしっかり休んでいたし、
使ったと言っても女の子を一回抱え上げた程度だし、
多分問題ないと思うんですが……。
(全身焦げているが、肩の傷の方は恐らくは大丈夫……?
先生の診断にお任せします!)
っていっても火傷とかは若干専門外なんだけどねぇ。
(まずは肩。縫い合わせた箇所をつつー、っとなぞる。)
……うん、しっかりと再生してるみたいだ。
あれから大丈夫?肩が異様に熱かったりしびれたりしなかったかい?
(などと訊ねながら熱傷の方も確認。こちらは塗り薬とガーゼ保護で事足りるだろう)
若いってすごいねぇ、言うほど大惨事じゃないみたいだよ。
先生の専門って、えっと……局部麻酔と、手術でしたっけ?
医療は繊細で複雑だから、得手不得手が分かれそうですよね。
外科と内科も違うだろうし……。

熱や痺れは、多分無かったかな?
お恥ずかしながら、あの後4日程爆睡しちゃって。
起きた時には、違和感もありませんでした。
火傷も大したことが無くてよかった。有難うございます!

あの……窓ガラスが割れている理由、お伺いしても大丈夫です……?
何でも診るけど基本的には内科とちょっとした怪我の対応ってとこかなぁ。
田舎のお医者さんは色々見るでしょ?あんな感じさ。

気が張ってたんだろうねぇ。無理もない。
ともあれこれくらいならもう大丈夫だよ。

(割れた窓とその理由を訊ねられれば何でもないといったように)
んー?あぁ、愚弟がね、ここから侵入しようとしてね。ぱりーんって。
最低限の対応はできるように、
得意分野外のジャンルでも、広く浅く学んではいる、というところかな。
お医者さんの存在は、とても有難いものですよ。
良かったぁ。若さって貴重なんですね。大事にしなくちゃ。

ええっ和一さんが、窓を割って飛び込んできたんです!?
(ダイナミック侵入を想像する)
色々あったんですね……。
(と言いつつ、表情を緩ませる。「兄さん」「弟」と
他者に呼び合える仲にまでは、修復できたのだろうと)

あっ、そうそう。シャツ有難うございました!助かりましたよー!
(パリっと洗われ、アイロンがかけられたシャツを差し出して)
そういうこと。だからね、ぶっちゃけ手術とかどーでもいいんだ。
ぼくの力が及ぶ範囲であれば、ぼくは自分の命と誇りにかけて患者を治療する。
治療に必要なら手術もするけど、必要じゃないなら行わない。適材適所、見極めないとねぇ。
(と、いいながらキャップのついたメスをくるくると弄んで)

まぁ、ここにぼくが寝てることを知らなかったみたいで大層驚いたみたいだけどね。
昔から詰めが甘いんだ、かずくんは。

んー?あぁ、この間のシャツ。
わざわざ返してくれなくてもよかったのに。ありがとーね。
(律儀だなぁ、そんな風に呟きながら)
手術とか、どうでもいい……?あっ、はい。
(先日の恍惚とした表情を思い出して冷や汗を流しつつ、
そっとしておくことにしました)
……趣味嗜好はさて置いて、必要じゃなければ切らないという姿勢は、
とても頼もしく思いますよ。切るにしてもきっと鋭利で傷口に凹凸がなさそうで、
治りが早そうなイメージが想像出来たり。ブラックジャック的な。

自室じゃなくて、応接室で寝てるんですか!?
うん、それは驚いちゃいますね。僕でも驚きますよ!
かずくんかあ……やっぱりいいな。兄弟って。

ちゃんと借りたものは返しますし、約束も覚えていますよ。
あの……インゴットの件も。(柔和な笑みのままで)
そこ、掘り下げるとこじゃないからねー。
(なにか言いたげな彼に釘を指すように指摘をする)
ブラックジャックはよくわからないけど、大切なのは『確実に治療できる』ことと『その方法が患者にとって安楽であるか』だよ。
確実に直せて、患者への負担が少なくて、かつそれしか方法がない場合は手術するけどね。
(そういいながら手には愛用の応急処置セットから取り出した軟膏。たっぷりと掬って)
じゃ、熱傷の方はこれ塗っとくね。

寝れる場所が確保できたらどこでもいいんだ、ぼくは。
応接室(ここ)のソファー、診察室のベッド、パーテーションの上。
住居スペースはあるけど、ぼく、ごはん食べないしあんまり意味がないから助手くんに貸してる。
(なおその助手からは異議申し立てがあったことはここでは伏せておく。)

あぁ、これね。
(預かりものを胸ポケットから取り出して見せた。光を反射してひかる金。)
そっちの方はどう?なにか方向性は決まったかい?
実際、先日は僕も手術で助けられた訳ですからね。
そういえば、仮に体内に弾丸を残して放置してしまった場合はどうなるのです?
(ずっしりとした軟膏を目の当たりにし)
あ、あの……その軟膏、沁みません……?で、できれば痛くないのがいいな……。

パーテーションがベッド代わりになるなんて初めて聞きましたよ!?
仕事するのが楽しくて、仕事から離れたくない人みたいですね……。
ご飯を食べないって、体力失われません?
ふふっ、この病院には助手さんもいらっしゃるんですね。
先生が一人じゃないと聞いて、なんだか安心しました。

僕の相棒は……その……あまり頭の良い方じゃなくて。
元の世界へ戻ったら、決着を着けようと思っていたんだけど
既に殺されてる可能性もあることに、気付いてしまって。
そうだとしたら、墓標に何かを添えられるのは、きっと僕しか居ないんですよね。
墓すらあるかどうか、怪しいけど。だから……その……。
……さぁ?どうなったんだろうねぇ。
(意地悪くニヤニヤと笑う。)
あぁ、痛いの嫌いだっけ。ダメだよぉ、少しは大人にならなきゃ。
ってわけでいくよー、はーい さーん、にーぃ、いーち……
(勢いよく軟膏を患部に塗り込もうとして、直前で勢いを落とす。
触れた手はそれを優しく塗り広げてくれるだろう)

パーテーションは変化できる種族の特権だよねぇ。
お勧めしてるわけではないからよいこのルッチーくんは真似しないよーに。
(まぁ真似なんてしないと思うけどねぇ。へらりと笑って)
食事はねぇ……とても悲しいことがあってから食べれなくなってね。
どうしてもお腹が減ったり、手が震えたりして摂らなきゃいけない時は……、ほら、パウチのゼリーあるじゃない。あれを摂ってる。
それからぼくはずっと一人じゃなかったよ。ぼくの近くには常に静寂が寄り添っててくれてたからね。

(たとたどしく感じたそれは確かに彼の思いの表れで、その言葉に偽りなどはないのだと感じた。)
解った。旅人たる君があるべき世界に還れること、願いを叶えられること。
それから、……相棒と共に歩んでいけることを祈ってるよ。
(すっとそれを相手の目の前に差し出す。
本来あるべき持ち主の元へ、返すために)
う。怖い。金属が体内に入ったままなんて、碌なことにならないよね……。
う、うわ。が、我慢っ!(固く目を閉じると)
……あれ、痛くない……?(驚いて目を丸くする)

そっかぁ。パーテーションは、止まり木の代わりにするんですね。
てっきり寝かせて使うのかと、変な想像をしてしまいました。
む……(拒食状態……生きることへの拒否の現れ?)
ゼリーとか、静寂とか……それでも、生きてくれているだけ、嬉しいですけれど。
今は助手さんとか、和一さんがいるから。
静寂は居なくとも、賑やかになりましたよね?

……はい。有難うございます(両手で慎重に、受け取って)
相棒に会うことが出来たら、
まずは一発殴らせてもらう所から始めないと。あはは。
(色々あったけど……再び共に歩めるように。そして生存を願って)

そういえば助手さんって、お会いしたことはありませんが。
この診療所内にいらっしゃるのですか?
まー。銃弾の種類によるけど金属成分が少しずつ体に溶け出して悪さをするかもしれないね?
一方で何十年銃弾が心臓の真横に残ってたー、なんて症例もあるからほんと、区々だよ。
(脅かしたいわけではない。さらりと何事もないように見解を述べて)
やだなぁ、ぼくはお医者さんだよ?患者であるきみを丁寧に扱うのは当然じゃないか。
(まぁ、たまにふざけはするけどねぇ。へらりと笑って)

そうそう。止まり木代わりね。観葉植物?はあったけどお世話面倒で枯らしちゃってさぁ
(『生きていてくれるだけ嬉しい』そんな言葉を聞いて目を細めた)
そんなこと言われたの初めて……いや久しぶりかもだ。ありがとー。
……そうだねぇ、じゅーぞーくんもかずくんも来て、じゅーぞーくんのお友達もいるし、賑やかどころか騒がしいかもねぇ。悪い気はしないけどさ。

きみなら出来るさ。思いを伝える怖さと、隠さずに言える強さがあるから。
(握った拳を相手の胸にとん、とおき)
がんばれ。

あぁ、助手……じゅーぞーくんって言うんだけどね。今は診察室のほうかな?
そういえばなんか話し声が聞こえるねぇ。行ってみようかなー
わ、わかってはいたけれど。やっぱり銃って恐ろしいですね……。
より慎重に、取り扱っていかないと。
あ、有難うございます!痛くないの、嬉しいです!
痛くないなら、悪ふざけなんて気になりませんよー!(素直に大喜び!)

久しぶり、かぁ……。
(その言葉を伝えた人は、今はどこにいるのか。もしかしたら、既に……)
ええ、僕だって。十三さんという方も、和一さんも。
静寂の邪魔をしちゃいますよー?

(胸に拳を置かれれば、想いが熱く込みあがり)
ええ、常に希望を、胸に――――――

えっ?(叫び声を耳にして)
悲鳴?何かあったのかな……急いで見に行った方がいいのでは?
(即座に立ち上がり、指示を待つ)
銃って怖いねぇ。本当はこの世からなくなるのが一番いい方法なんだろうけど難しそうだからとりあえず、せめてきみだけは慎重に扱っておくれよ。
(痛みを感じないことを喜んでいる様子の彼を見て、その髪色も相まって「ゴールデンレトリバーかな?」などと呟いた)

わー、それは困るなぁ。
まぁ、常識の範囲内でね、騒ぐ分にはね。問題ないかな。
愚弟みたいに夜中に窓ガラスを割って侵入!とかしなければね。

(聞こえてきた聞きなれない男の声に眉間にシワが寄った)
あー、じゅーぞーくんがやり過ぎたか、相手のコがヘタれなのか、あるいは両方か。
悲鳴が聞こえてきちゃった以上、ぼくはいくけどルッチーはここに残る?着いてく?帰る?
文明の発展は素晴らしいけれど、生み出さなければよかったと思えるものも
残念ながら沢山あるのですよね…ええ、メンテも扱いも、十分気を付けて行きますね!
……え?ゴールデンレトリバー?
確かに僕は、猫よりは犬と言われることが多かったかな。
裏稼業って、猫っぽい人の方が多いんですけど。

あはは。ダイナミック侵入は、和一さんの専売特許ってことで!
(身支度を整え、帽子をくいっと上げると)
なんとなく、聞いたことがあるような声だったから気になるな。
良かったら、僕もお供させて下さい。十三さんとも、ご挨拶はしておきたいですし。
あははは、信じてるよ。
(肩をぽむぽむと優しく叩いて)
裏家業をやってるにしては人懐こいよねぇ。
人見知りをしないわんこみたいだ。ほら、からだの大きい子の方が心優しいって言うじゃない?

(侵入は弟の専売特許、と言われさらにシワが寄る。)
こっちに来る度に窓ガラスを割ってダイナミックお邪魔しますされては窓ガラスがいくつあっても足りないなぁ。
次からはかずくんに請求しよう、ガラス代。

もしかしてきみのお知り合い?まぁいいや。とりあえずいこっかー。
(そういいながら廊下に続く扉のノブを回した)
仕事上で敵対するときは仕方がないけれど、
人を嫌うのも、傷つけるのもあんまり好きじゃなくて。
特に後者は、職業的にはデメリットにしかならないんですけど……。
ふふっ、身長の方も、大きくなれるといいなあ。和一さんみたいに。
(肩を叩かれ、嬉しそうに笑顔を返す)

和一さんのお財布が大変なことになりそう。
ともあれ、ええ、行きましょう!(後をついていく)

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