PandoraPartyProject

ギルドスレッド

シンリョウジョ

【RP】シンサツシツ

使い込まれた机と、所々穴の空いたパーテーション。
観葉植物は茶色い葉を萎びかせ日の光を受けている。

お世辞にも綺麗とは言えない診察室。
ここは患者と医者の信頼を深める場所(※本来なら)

□医者と患者のロールプレイ専用スレです。
□この城(診療所)の主は基本的にここにいます。必要なら門を叩いてください

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はぁい、おかえりー。ちょっと待っててねー。
(ぺたぺたきゅっきゅと足音をならして要求されたタオルを手に迎え入れる)
どーう?収穫はあったかな?
ありがとうございます。いやぁ、ルチ君が手際よかったおかげで上々ですねー。彼は見所ありますよ、やっぱ。
(顔についた汚れをタオルで拭いつつ)
先生こそ、俺たちのいない間に患者さんは来ませんでした?
患者さんは見えなかったけど……、道を尋ねに来た人ならいたかなー。
(来訪者のことは伝えない方が良さそうだ。嘘ではないが真実からも少し遠い説明をして)
……ところで君らの後ろにいる黒いのはなーに?ゴミ?
へーぇ、あんたの目には人の形をして二足歩行の生物がゴミに見えんのか。
(青筋を立てながら自分をごみ扱いした身内を睨み付けた。
願わくば一発くらい攻撃を仕掛けたいが“近衛兵”に阻まれそうなので我慢、我慢だ。)
ふわー。お疲れ様です!時間がかかっちゃってすみません!
和一さんも来てくれましたよー!お茶でもいれましょうか!
(収穫物をデスクに置くと、給湯室を探しに行く)
やだなぁ、ぼくがゴミだと思うのは二足歩行の翼人種族で真っ黒な松庭って名字の存在だけだよ
(悪気といった感情をまったく込めずにさも当然といった風に答えた)

(一方、ルチアーノに対しては気遣いの塊のような言葉をかける)
時間なんて全然気にしてないよ。
あぁ、お茶の準備はある程度終わってるからお湯だけいれてきてくれるかな?
(そういいながら茶葉のセットされたポットを手渡そうと)
決戦が終わって結構な重傷者も出ただろうに、ちょっとくらいうちも恩恵が欲しいですよね。
(立地が悪いのかなぁなんてのんびりした返事を黄瀬に返す。来たのが誰かなんて知りもせず、デスクに置かれた収穫物を整理し始め)
ありがとうルチ君、よろしくねー!いやぁ本当に気がきくなぁ。

どうどう、かずくま君。(我慢する様子に偉いねぇなんて声をかけ)
それにしても、先生はなんでそんなに彼に邪険にするんです?僕ぁ兄弟なんて居ないから、血縁の確執なんてのはよくわかりませんが。
なにその、俺だけを的確に狙ってくるカンジ。やめろ
(先日襲撃したときと同じような調子で弄られ、わかりやすく不機嫌になる)

立地というより医者の人柄の問題じゃねーの
準備万端ですね!お湯いれてきまーす!
(ポットをしっかり受け取って、給湯室に言った後に戻ってくる)

僕は雑用くらいしかできませんからね。
いざというときにも役に立てるくらい、少しずつ学んでいかないと。
(お茶を皆に配ると)

兄弟だからこそ、弄りたくなる心理とかですかね……?
(とはいいつつも。世の中にはツンデレというジャンルもあるんだよね。
愛情があるからこそ虐めたくなるという。
言い換えれば、好きな子ほど虐めたくなる心理ってね。
こんなことをストレートに口に出してしまうと、集中砲火を浴びそうで
とても言えないんだけどね!)
まぁまぁかずくまくん。普段は面白いから僕もいじり倒しまくるけど、キレたら負けだよー?

ありがとーね、ルチ君。
こういう心配りって、気づける人じゃないとできないものだから
やっぱりルチくんは凄いと思うよ。俺は適当だから、こーいう時は「先生の淹れるお茶、飲みたいです!」なんて言っちゃう。もちろん本当のことだけど。

……ふーん。(ルチアーノの言葉を聞いて、ズバッと)
つまりかずくまくんは分かりやすいツンデレで、松庭先生はわかりにくいツンデレ?
だってきみの事しか言ってないもん。
(相変わらず悪びれた様子もなく、そんなことを平然と言ってのけた直後には興味はお茶に向けられていた。)
わぁい、ありがとー。
そういえば和一、きみの落とし物を届けに来た人がいたよ。
落としたんでしょ、ボスからもらったシガレットケース。

(弟はともかくとして自分までツンデレと称されたことに驚きながら)
誰が分かりにくいツンデレだよ。
(と、普段よりやや口悪く突っ込んだ)
グレコはあれだな。こう、真面目すぎて痛い目を見るタイプ。
(だからこそ放っておけない。そんな心理が働いているのだろうことは何となく理解できた。)

兄弟だからこそいじりたくなるとか迷惑極まりな……誰が分かりやすいツンデレだよ!?
(なおこの突っ込みは“兄”とほぼ同じタイミングだったことを申し添えておく。)

は?落とし物?
(首をかしげたが落とし物の内容を聞いて、それが誰か容易に想像できて顔をこわばらせた)
……、で?そいつは?
(動けないときは先に進めてしまってください、すみません……!)
興味のある人にお茶を入れてもらいたいと思う心境、わかるかも。
お願いしたいと思うことを素直に言えるのも、素敵なことだと思いますよ!

タイミングピッタリだなんて。やっぱり兄弟ですね!
うんうん。素直になれないという意味でのツンデレはまさしくその通りで。
解りやすさでいうならば、和一さんが一番ですね!

真面目かあ、本当はもっと飄々としたマフィアっぽい貫禄を
僕としては目指しているのだけどなんだか難しいよね、って
和一さんのボスって。こ、ここまで届けに来たのです?
いやー、喧嘩するほど仲がいいって言葉がまさにピッタリだなぁ。(同時のツッコミに笑いを堪えられずプッくくく!と口元に手をあてて笑う)

マフィア?ルチ君は意外なものを目指してるんだね。俺のいた世界じゃ居なかったけど、無法者なんでしょー?まぁ、ワイルドなものに憧れる気持ちは分からなくもないけどさ。
(紅茶をいただき、ふんわか幸せそうに口元を緩ませるーー…が、松庭兄弟のやりとりにひとつの可能性を感じて、カップを持つ手元が震える)

……俺がいない間に……そうか。
(やっぱり兄弟、だったり笑われたり。とにかくそんな二人の反応を見て『不本意だ』と分かりやすくむくれて見せて)
なにさ。ふたりばっか楽しそうで僕はぜんぜんたのしくなーい。つまんなーい。

ん?届けに来てくれた子?お帰りいただいたよ?
しかしあれだねー?まさかぼくの持ってたそれを和一が大事大事に持ってくれてたとは。
(平然と、何事もなかったようにへらりと笑った)

(十三の手が震えているのを見てそっと手を重ねようとしながら)
んー?大丈夫大丈夫。あの子がじゅーぞーくんの関係者だとしてもきみのことをあの子に話すつもりはないし引き渡すつもりもないからさ。
(考えていることは同じようだが兄と同じ反応をするのがなんか、癪なので黙っていることにした。
お帰りいただいたと聞き『あいつ人のいうこと聞くのか』とか考えながら)
うるせぇ。なんか勿体ないから貰っただけだっつーの。

……あー、んー、
(なにやら煮え切らない言動をしながら)
……用事。思い出したから帰るわ
可愛いですよ、先生。(むくれる黄瀬を見て、思わず柔らかい笑みが零れた。
嗚呼、この人といると、本当に心が解れる。だからーー)
すみません。俺が……過去を清算しきらないばっかりに、先生を危険な相手と遭遇させてしまった。

(重ねられた手に隻眼を細める。視線を紅茶に落として、琥珀色の液体に映る自分の顔を見)
ありがとうございます、先生。……俺は、逃げたままでいいんでしょうか。このまま、あのアンドロイドの支配下に置かれる恐怖に震えて過ごすままで……。

(一人で向かおうとしていそうな和一へ、視線を上げて)
まさか取りに行く気なのかい?
(取りに行くつもりかと問われれば)
ちょっとした大仕事を片付けに行く次いでにな。
診療所(ここ)に戻ってくるつもりは更々ないが二度と顔を合わせられなくなっても悲しまないでくれよ、特に兄さんな。
かわいくないよー。じゅーぞーくん大丈夫?レーシックする?
(まぁヤったことないんだけどね。さらっとそんな冗談を口にした。)

なんで謝るのさ?謝られるようなことも感謝されるようなこともぼくはしてないよー?
(どこか迷いが生じているような彼を見て)
言っただろ、『きみが生きる理由を一緒に見つけてあげる』って。
だからきみの答えも探す手伝いくらいはするよ。きみはもうぼくの大事な人なんだからさ

(愚弟の口振りに軽口以上の大きな決断を感じた。)
……は、ぼくが悲しむって?きみのことで?ないない。ありえないよ。
でもまー、そうだなー……うん。
「生きてくれ。」それならいずれまた逢えるだろ。窓ガラス割ってダイナミックお邪魔しますとかキメてさ。
(強く決断した物事を他人がとやかく言う資格はない。まして、自分と弟の間の事を考えれば尚更。
だからせめて、わがままと言われても願わせてくれ。きみが生き続けてくれることを)
いやその、大人っぽくスマートに、
色々と裏で解決できるような行動がとれたらいいなあ、なんてですね!

(アンドロイドかあ……十三先生にとって脅威の存在なら
ぶっ壊して安心できるような環境を作りたいな……なんて考えている。
黄瀬先生が傍にいる限り、大事は起こらなさそうだから、そこは安心なのだけど)

和一さん……戻ってくると信じてるからね。
もし純粋に戦いに行くというのなら、護衛に付くけど。
仁義を通すとか、心理的な戦いをしに行くというのなら、勿論水は差さないよ。

でも物理で解決できることなら、協力する。
和一さんと会えなくなるなんて、嫌だもの。
僕は大事な人を守りたい。そのために生きてるようなものだしね……。
……平和的に話し合いで解決できりゃそれで良いんだけどな、たぶん無理だな。
(グレコの気遣いが嬉しかった、けれど。)
俺のそれにグレコを巻き込む訳にはいかない。これは俺の問題だからな。
まー、心配してくれてありがとさん。
また顔を会わせることがあったらうまいパフェでもご馳走してやるよ
(手を相手に伸ばしてぐしゃぐしゃあたまを撫でようと)
うちの診療所ってレーシック用のレーザー機器とか魔法具とかありましたっけ?
ちなみにこの左目はァ……眼球ないので。治療のしようがないんですよね。
(気だるげに語りながら、冗談に口元を緩ませた)
確かに、元の世界のアーカイヴにも"マフィアは清濁あわせもって事を解決する"みたいな事が書いてあったような気がするね。カタギじゃない生き方をするからこそ出来る事なのかも。

……先生は俺にとって、カミサマみたいなもんです。機械に貶められるくらいなら、誰に飼われても構わない。荒んでた俺の心を、優しく包み込んでくれる。……この感謝をどう返したらいいか分からないくらいの恩人です。
(だからこそ、毒牙から守りたい。拳を握ってそう願う。
さらりと別れにしては重い言葉を告げる和一には、思わず眉を寄せて)

ついでで済むような相手じゃない事くらい、捕まった君自身が分かってるだろ?
そんな無謀な――……ルチ君?
君って子は……本当に、真っ直ぐでいい子だ。
(もし元の世界で彼のような存在に出会っていたら……自分はもっと、歪まずに済んだかもしれない。力強い言葉と優しさにふんわりと笑みが零れる)
機械はないねぇ。いっそのこと買っちゃおうか。
(新しいものってワクワクするよねぇ。子供のように笑った)
そういえばじゅーぞーくんのそっちの目はちゃんと見えているのかい?

あはは。和一のいう次いでっていうのはその前にやる仕事で『死ぬかもしれないから、そもしそれで奇跡的に生き残ったらケースを取り戻しに行く』……ってことさ、たぶんね。
最初の仕事もついでの仕事も危険はあるけど、それをわかっていながらあえてそういう選択をするならぼくは止めないし。
和一。抜けるつもりなんだろ、アソコ。
ふわわ!(頭を撫でられ髪がぼさぼさになるが、でも嬉しそう)
やっぱり仁義的な何かが絡むんだね。それなら邪魔することはできないよ。
でも……必ず戻ってきてね?
パフェ奢ってもらう約束だってあるし、
1㎝伸びるごとにチョコ貰う約束だってあるんだから。
(和一さんに何かあったら、相手を地の底までも追いかけてやると言わんばかりに見つめる)

マフィアは、うん。人が生きる世界は、
正義や綺麗事だけでは解決できないこともありますからね。
僕が真っ直ぐでいられるのは、シンリョウジョの皆や、周りのお陰ですよ。
一歩間違えれば、真っ暗闇に足を突っ込んでいたんじゃないかな?と
思うことも、度々あるんですよね。

もしかして……黄瀬先生。
義眼を買って、移植手術する……なんてこともできるのです?
和一さん、ファミリーを抜けるつもりなんだ……。
(その重さを噛みしめながら、無事を祈る)
(すべてお見通しの兄に眉間にシワを寄せるだけで返した。
兄の考察に対する答え合わせがそのシワでわかるだろうか)

チョコ……あー。そんな約束してたっけか。
わかったよ、うんと上等なのを持ってくるわ。
だがお前は俺や兄さんのようになるなよ?

じゃ、いってくるわ
(メンツに背を向け手を振ってその場を後に)
たぬき君が戻る前に領収書切っちゃいますかー。
きっとプリプリ怒りますよ、高い!って。

俺の義眼は殆ど飾りみたいなもんですねぇ。動くけど。(言葉に反応するように、ターレットレンズの絞りが収縮する。ヂヂヂ、と上手くピントが合わないようで、暫くすると諦めるようにレンズがレールの上を彷徨った)
捻くれ者なんで、見えない分には現実を見なくていーからってんでそのままでしたが。

……。(組織を抜ける。そんな話を聞けば別れの挨拶のようにルチアーノの頭を撫でる和一へ)
依頼の報酬を渡しきってない。ケジメをつけて来たら、顔を出しに来るんだよ。タダ働きなんて嫌だろ?
(ふと思い出す。和一を助けに行った、あのハイパー金汚い男が金だなんだと診療所に押しかける気配がない。不思議に思いつつも、和一に聞きそびれて背中を見送った)

行っちまったねぇ、かずくまくん。……俺も組織に属していないがカタギとは言いづらい存在だ。それでもルチくんの成長にうまい具合にひと役買ってるなら、まぁ俺もまだまだ捨てたもんじゃあないね。
かずくま君が帰ってきた時のために、採ってきた薬草の調合しとくかい?どーせ生還できても怪我ざんまいでしょー、あの感じだと。

(この診療所は陽だまりだ。ここに居る限りは、やつの脅威に怯える必要はない。ーー黄瀬への依存から、ぼんやりとそう考えるようになる)
そっか、いまここにはうるさい経理がいるんだっけ。
(暫く顔を会わせていないからか、存在が忘却の泉の水底に沈んでいた。)
高いって言ったって医療器具は総じて高いものなのにね。なにいってんだろーね。

(存在を主張するように動くレンズをじっと見つめ)
んー、治療はしたことあるけど改造は専門外だなぁ……出来ないことはなさそうだけど。
じゅーぞーくんさえよければそっちの目、見えるように改造するけどどーう?
(既に失われたものを治すことは出来ない。故に敢えて『改造』という表現を用いた。)

怪我どころかボロクソの死に損ないが担ぎ込まれてくるに一票だね。
二人が調合をしてくれるならぼくは備品を補充しておこうかな。包帯とか。
(怪我をしてくること前提に話が進んでいる。
自身が持っていたカップの茶を飲み干してから)
ルチくんありがとー。美味しかったよ。
あ、カップはぼくが後で片付けるからそのままでいーよ。
うん……僕は、大丈夫だよ……。
(元居た世界ではいざ知らず。ローレットでは
「いたって健全」な仕事にしか足を踏み入れていない)
でも……もどかしいね。色々と。

信じて待つことしかできないならば、待ってるよ。
腕を磨きながらね。

お茶を美味しく淹れられたなら良かったですよー!
あっ、いえ。僕が片付けておきますよ。
黄瀬先生は、これから大事な仕事がありそうですしね!
(テキパキと片付け、干しておくと)

さてと……僕も少し、買い出しに行ってきますね。
用事が済んだら、戻ってきます。
(十三先生の、義眼の移植手術。改造……?はさて置くとして
フィジカルだけじゃなく、メンタル的な意味でも大事な手術になるのではないか。
そんな空気を察して、一度場を後にすることを選ぶ)

じゃあ……応援してます。頑張ってくださいね!
(柔和な笑顔を向けて、手を振りながら外へと向かいました)
うーん、何から何までごめんねー?今度お礼はするよ。
(気を使わせてしまったことに一抹の申し訳なさを感じて見送った後に)

さぁて、お仕事お仕事。じゅーぞーくんも手伝ってね。
備品補充とー、足りないもののリストアップをお願いできるかな。
行ってらっしゃい、ルチ君。外は色々と物騒だから気をつけてね。

(考えるように軽く首を傾げつつ思案する)
んー、左目を……ですか。松庭先生がわざわざ"改造"、俺のためにしてくれるなら断る理由はありませんね。
その医療費で今月のお給料チャラとかー……ないですよね?一応。

(胸ポケットからペンを取り出すと、手慣れた動作で軽くまわす。口元を緩めて)
先生が言うなら、かずくまくんがそうなるには違いないですね。それじゃーひと仕事しますかぁ。
そこはぼくが好きでやることだし、金銭は要求しないさ。多分。
完全に治すまではいかなくても、今より見えやすく直すことはできそうかなーって。
(オールドワンの基準でものを言っている。眼科は専門外だし手術はあまりしたことがないけれど。)

うんうん、労働ってすばらしーよね。がんばろー。
(これっぽっちも思ってないことをさらりと宣ってやるきなさげに拳を突き上げた)
(おんぼろの扉をゆっくりと引けば錆び付いた耳障りの悪い音が響いた。
来客を知らせる鈴の音と相まって、それは不協和音に聞こえるかもしれない。)
……。
(扉に手をかけた男は僅かに開けた隙間から顔を覗かせて辺りを視線だけで見渡している)
んー?(人の気配を感じて入口の方に視線を向けて)
……、!(それを見た瞬間に青ざめた。)
(不協和音に更に騒音が重なる。ガチャガチャと重装が揺れる音。擦り合う金属の音が段々とスズキの方へ近づいてくる)
ドクター!ドクター黄瀬……!急患だ。助けてくれ!
(その腕に抱えているのは黒ずくめの男。和一を運んでいるようだ)
おおっと、これは大変だ。
(中を見るだけだった筈が、慌てた様子の来客に圧倒され中に入ってしまった。あとから来た男が連れた、ぼろ布のようになっている男をちらり、と見て思わずそんな声を上げた)
……ん?……あぁ、フェンくんじゃない。
(中年男性の方も気になる。とても気になるが、今は慌てたようすのヴァトーの方が優先だ。それも『急患』なんて言われてしまったら診ないわけにはいかない)
はいはい、キミみたいのが取り乱すなんて珍しーね。一体どんな患者さんかな?
(僅かに見える後ろの『急患』は最近見かけたような、それでいて懐かしい面影の……)
……和一?
俺では手の施しようがなかった。止血を試みたが、それもままならず……。頼れるのは貴方しかいない。ドクター、どうか彼を助けてくれ。
(無力感に唇を噛みながらも、差し出した『急患』。何か自分に出来る事があればやらせて欲しいと付け足した後、遅れてリンアーブルの姿に気付き)
すまない。先客のようだが、彼を先に診て頂いても構わないだろうか。
(一瞬、自分に話を振られたことが分からず、人よりも細い目を何度か瞬きした。)
……あぁ、ボクのこと?どうぞ気にしないで。
きみの大切な友人なんだろう、そちらの方が優先順位は上のはずだ。
そうだろう?……黄瀬くん
(突っ込みたいところは山ほどある。弟にも、自分の名前を呼んだ男にも。だが)
私情は後回しだね。
とりあえずそこのベッドに転がして。
(顎で指示を出しながらグローブをはめる。それと同時に大まかな状態把握と必要物品を揃えなくては。)
消毒液は、止血用のガーゼは、針と糸は……最近使ったからあのへんか。
フェンくん、キミがこれを拾ってからどのくらいの時間がたってる?
否定。友人ではない。ダーリンだ。
(更なるツッコミどころを増やしつつ、黄瀨の指示に従いベッドへ急患を寝かせ)
急ぎはしたが、25分ほど前だったろうか。発見した時はすでにこの状態で俺の住処に転がっていた。
松庭先生、急患ですか?!
(騒ぎを聞きつけ勝手口の方から必要物品を諸々抱えて現れる新たな人物。患者と主治医しか最初は視界に入っていなかったが、横から聞こえてきた声に交直し)
だ、---
だ、ダ?ダーリン?へっ、え、ちょっ、ダーリンって、待っ、えええぇ!?(急患を三度見してからヴァトーを見、大混乱)
……25分か
(些か時間が立ちすぎているかもしれない。目立った怪我を優先的に処置しよう。
輸血は最悪、自分の血を分け与えればいい。本人は嫌がりそうだが)
おや丁度いいところにじゅ……医療助手。
ボーッとしてる暇はないよ、そこにいるついでに輸血パックも持ってきてほしいなー?
(現れた十三に更なる指示を出しながら、今現在使用している名前を呼ぶのを意識して避ける。
そういえば目の前の巨漢と彼は因縁の相手だった。情報を与えないのは足掻きとかそういうあれだ)
えーと、軽く十ヶ所くらい骨折してるのと頭部殴打と刃物による裂傷がざっと七ヶ所くらいかな?
靭帯や腱を避けてくれてるのがせめてもの優しさなのかな。迷惑きわまりないけど。
(さて、と。なんだか愉快なことになっている医者組を一瞥してからヴァトーに声をかける)
ボクらは邪魔にならないところで待ってないかい?
ボクはともかくキミの体格だと彼らが満足に動けずに、……その、ダーリンくん?の処置が遅くなるだろう。
(もしかしたら手遅れになるかもしれない、等と脅してみたり
巫山戯るな。心のない人形のくせに、
今度はそうやって内側から取り入って俺の人生を台無しにする気かよ……!
(噛みつくように吠えるが、黄瀬に声をかけられればギリリと奥歯を噛み締める)
……ッ、はい。先生。
(どんなに憎い相手が居ようと、ここは聖域だ。医療の前に敵も味方もない。患者を優先しようと輸血パックを取り、黄瀬の方へ足早に近づいて)
血液型はこちらで合ってますか?……生かさず殺さず、なんて言葉が似合う状況ですけど、完治しますかね。
……。(十三の罵声に言い返さず、目を伏せて胸に刻む。リンアーブルの意見に頷いて)
ドクター、後は宜しくお願いします。
(と頭を下げ、辺りを見回し)待合室は何処だろうか。貴方と共に待つとしよう。
はいはい、宜しくお願いされたよー。
(だからはやく行った行った。と手をヒラヒラとさせる。
……大きいのを待合室に誘った男の方は、願わくばそのまま本当に(帰って)行ってほしいところだが)

うん、せーかい。まぁコイツだから血液型合ってなくてもどうにかなりそうだけどね。
(後で我慢できたことを褒めてあげよう。頭の片隅でそんなことを思っていた瞬間、たずねられた問いかけとも呟きとも取れるそれにへらりと笑う)
やだなぁ、じゅーぞーくん。完治しますかね、じゃないよ。
なにがなんでも治すんだ。……ぼくは医者だからね。
(待合室の場所を訊ねられれば、まるでここは自分の家であるかのように)
あぁ、こっちだよ。ついておいで。
……奥の方に給湯室もあるからついでにお茶でもいれようか。
(身内の手術でありながらも、真っ直ぐ宣言した黄瀬に元気をもらって小さく微笑み)
先生がそう望むのなら、やってやりましょう。
俺も彼には言いたい事があります。山ほどね。
(パンドラによる奇跡の復活も、癒しの魔法もなくたって--
執刀医が「やる」と言えばやりきるのだ。
必要な器械を手早く揃えて診察台の方へ戻り、輸血の準備を。
久しぶりの真っ当な手術かもしれない)
お茶という物は様々な種類があるそうだな。後学のために淹れ方を学ばせて頂こう。
(部屋から去る間際に、診察室の方へ振り返る。命を救う事に真面目に取り組む十三を見てから、スズキの案内で部屋の外へ--)

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