俺の書斎だ。
大体俺が一人で書き物や実験の類を思案してるだけの場だ。
勿論、他人様が来ても構わんよ。満足できる対応が出きるかは解らぬがね。

手記12/10
認可が降りたらしい、提出した資料に誤字があったようで丁寧に訂正して頂いた。
オーナー殿は雰囲気に似合わず親切な人物らしい。
私個人の探求はギルドを通してから始めるのが良さそうだ。
昨日はこの確保した廃屋の片付けで１日使ってしまった。
今日はどうしたものかな?

なるほど、乱数というから何かと思っていたらサイコロかね、なるほど。

手記12/14
今日も街角で面白い人物と知り合えた。
盗賊の少女と拳闘士の青年と同じ探求の徒である女性だ。
色々と面白い話が出来たが、様々な人々と関わる事を勧められた。
私も多少なれてきた頃だし積極的に外に出てみようかね。

ふむ、絵を頂けた。年の瀬というのに手早い仕事に感謝と感嘆を禁じ獲ないな。

やはり私は魔術一本より元の世界で鍛えた銃の腕と体術を組み合わせて作成した触媒魔術で戦う方がしっくり来そうだ。本調子に戻るには幾分かかりそうだが。
このスタイルを錬金戦闘術(アルケミーアーツ)とでも名付けるか

初陣が終わって続々と結果が帰ってきているようだ。
私はどうなるかな？

依頼は成功だ、各々が各自の役割を発揮した良い戦闘だった。
今回で戦闘の感覚は掴めてきたな。
何故か私が檜舞台に立つ事になった。
あまり目立ちたくはないのだが、他の者を差し置いて受ける以上、謹んで拝領しよう。

ところでまた新たな依頼を受けたぞ。
水氷子という幻想存在のコロニーでもある氷の壁の排除だな。
依頼が来た時点で誰かやる、しかし悠久の幻想存在の最期を観測する機会は早々ない。
ふ……受かって良かったよ。

そう言えば先の依頼のカラースライムは生態系を追われたことにより出没した個体だったようだな。

さて…新しい武器も手に入れたし、どうしたものかな。

主様、新しい武器も宜しいですがいい加減生活環境を整えて下さい。
何故この館にはキッチンすら無いのですか、無頓着過ぎます。
こんな環境では何も出来ません、早急に改善を要求します。
要は私用のスレッドを作って下さいませ。

別に支障無かろう。
わかったわかった、予備実験室を流用してキッチンでも何でもしたまえ。
それに君の料理は風情がない、私は最近風情と言うものを覚えたのだ。
文化と風土、文明を楽しむことが料理と学んだ。
君も折角なので練習したまえ。

ふむ、善と悪か。
一つ思案してみよう。
悪かろうと生きる者は悪に在らず善かろうと生きる者は善に在らず。
どちらも己が価値を見いだそうとしているに過ぎない。
善悪とは自らが決めるものではない。
ただ他人が見た姿でしかない。
善いことをされた者相手には俺が善く映るだろうし、悪いことをされた者なら俺が悪く見えよう。
本当にただそれだけなのだ。
自らを安心させるための善悪に如何程の意味が在ろうか？。
自ら心の奥底でそうかも知れないと僅かにでもあったのならそれが自分の本性なのだ。
大事な事は君の性が善悪であれ、その意義を他人に委ねる無かれ。

ふむ答えはシンプルなのに言葉に表すとややこしいものだな。

さて、依頼でMVPを賜ったようだ、素直に嬉しいものだね。
俺としてはこの件は全員の賜物なので大成功が欲しかったが、あの依頼で大成功も何もないか。
が、良い物を見れた。

油断せぬようにせねばな。

「銀の魔術」スキルリネームに合わせて魔法を考えてみることにしよう。
銀は科学を現す意味として水銀から頂いた。
科学の世界から来た俺が科学と合わせた魔術を作る、有り体で名前被りが在りそうだが仕方ない。

素敵なアイコンが増えていたわね、おめでとう。
私もあやかりたいわ……

――部屋の壁には花飾りが飾られている、複数の植物で組まれたそれは清涼な香りとリラックスする雰囲気を与えている――

(窓を開けて煙草を吸いながら声に気付き)
やあ、ありがとう、シャオ君。
君にも良い表情が来ることを期待しているよ。
喫煙アイコンは世の中喫煙者に冷たいので場所は考えるがね、はは。

ああ、そうそう……
私も幻想種やギフトのレポートを提出したいのだけど、構わないかしら？

ああ、大丈夫だよ。
是非頼みたい、私だけではつまらないからね。

さっそくだけど、幻想種の提出先は分かるのけど、
ギフトの方はどこへ提出すればいいのかしら？

ああ、済まない。
一度解りづらいと思って該当場所を一度整理したのだった。
用意するので少し待っていてほしい。

スレッドを立て直してくれてありがとう。
早速、私のギフトについて報告させてもらったわ。

こちらこそ、良い資料にさせて貰うよ。
ふむ、私と同じ系統の時空可視系の能力だな。
なるほど、君らしさが見える良いギフトだね。
そういえば何処かの世界に運命を見る能力者が居たと小耳に挟んだが君も実はそうなのかも知れないな。

ふふ……言われてみれば、確かに良く似ているわね……
混沌へ来るまでに何らかの縁があったのかしら？

運命を見る能力者……どこかで聞いたような気もするけれど、
ギフトは召喚された時に備わったようだから、
おそらく元々私にあった能力ではないのだと思うわ……多分ね。

やっほー、どうもねー。わたしもギフトについて書いておいたよ。

ああ、アリスター氏も有難う。
…なるほど、特定種の探知と殺傷か。
夏場は重宝しそうだね、それに吸血するカテゴリーを探すような仕事だと動きやすそうだ。
それも元の世界での欠片なのか。
私も何かの願望でこうした力になっているのかもしれないな

さあ、どうだろうね？
縁があったのなら君のような女性を忘れる筈も無いのだが。

おっと、似合わぬ事を言った。
なるほど、そうだとしても何らかの経験や願望が能力になっているケースが多いから
君も何かしらの探求者だったのかも知れないね？

さて、充電も終わったし、そろそろ本気で取り組もうか

お疲れ様。そしておめでとう。
得られた情報については、また落ち着いた時にでも聞かせてね。

…さて、来客はここで良かったかね？
…多忙で中々機会が無かったが、やっと暇が取れたのでな。
以前の3つの塔の件、及びサーカスへの決戦の際は世話になった。シグ・ローデッドである。

…海洋の辺りが未だ騒がしいが、さてはて、どう発展するのやらな？

おはようございまっすー。僕は薬師のジルっす。
ラルフさんは街角でよくお見かけしてたんで、どんな場所で研究されてるのか
気になってたっすよ。
僕？路上販売っす。
以後よしなにっすよ。

また来訪してみたが…中々不在が多いな。
…まぁ、時が一致する機を待つとしよう。

おっと、済まないな。
どんな場所で研究と言うかフィールドワークが多いかな。

フィールドワークが多いんすね。
僕もお外で植物採取することが多いっすね。
んで、自分なりに育ててお薬の材料に使うっすよ。

さて、どうした物かな。

………良き夢を、次に生まれるなら誰よりも幸せにねぇ。
(白い彼岸花を手向に置いて去った。)

…(黙々と遺品整理をしている、床には点々と水滴が落ちて

遅くなってごめんなさい、ラルフさん。
常連さんとして仲間として悲しいですが、しんみりしちゃうので泣きません。
ですから、私もそちら側に行ったときは…また作ったお蕎麦食べてくださいね。…約束ですよ。
(束ねたキンセンカを供え、振り返らずに静かに立ち去っていった)

……死した可能性の行く末に、祈りが共にあらんことを。
（咎人だろうと存じず、顔も知らぬ者であったとしても関係はない。ただ、かの英霊に正逆の十字を刻む。）

貴殿の作った未来に私も生きる。
唯我の称号と、魔王の忌み名に誓わせてもらうぞ。
（立浪草の花を一束供え、己が手にナイフで十字を刻む。この世界で尊敬していた者への、究極の敬意を表すように。）