俺の書斎だ。
大体俺が一人で書き物や実験の類を思案してるだけの場だ。
勿論、他人様が来ても構わんよ。満足できる対応が出きるかは解らぬがね。

ふむ、善と悪か。
一つ思案してみよう。
悪かろうと生きる者は悪に在らず善かろうと生きる者は善に在らず。
どちらも己が価値を見いだそうとしているに過ぎない。
善悪とは自らが決めるものではない。
ただ他人が見た姿でしかない。
善いことをされた者相手には俺が善く映るだろうし、悪いことをされた者なら俺が悪く見えよう。
本当にただそれだけなのだ。
自らを安心させるための善悪に如何程の意味が在ろうか？。
自ら心の奥底でそうかも知れないと僅かにでもあったのならそれが自分の本性なのだ。
大事な事は君の性が善悪であれ、その意義を他人に委ねる無かれ。