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文化保存ギルド

雑多バインダー

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口にパンを押し込みながら秘書の羅列した問題点を聞いていく。
入り口をどう固めるかといったもの。
確かに遺跡に入ったら入り口が砂で埋められてしまう。
そういった自体は避けたかったが―――僕の勘はそんな心配は無用だと告げていた。

食事を終え、軽い装備を整える。
腰に剣と拳銃を、背中にはライフル銃を。
何をする気かという司書の問に僕はまあ見ていなと軽口で返す。

二人で再び石扉の上に立つ。
僅かな時間で動いた砂がまた石扉の上に覆いかぶさっていたが、その量はやけに少ない。
僕の勘の正しさがここに示されている。

石扉周辺の発掘を続ける。
扉全体を露出させるが、この扉に開けるための取っ手が存在していない。
はじめから人力で開けることを想定していないかのように。
ならば、答えは決まっていた。

僕は扉の表面に残った砂を丁寧に羽箒で掃いていく。
眼の前のこれはまた美術品にも等しい。
魔力の爆発で崩すなどとは言語道断、このように柔らかな道具で丁寧に扱うべきだ。

果たして、扉の縁に文様の一部に偽装された、取れる石の蓋があった。
そこには無数の窪みとそれらをつなぐ魔力を通す石綿、そして3色の宝石。

なるほど、パズルか。
惜しむべきならば出題者側からのヒントがないこと。
子供が癇癪を起こすような難題だ。
再び司書の髪の房とマナを溶かした試薬を取り出し、窪みと窪みを繋ぐ石綿の中で生きているものを確かめていく。
紙のメモに図を写し、しばし考える。
司書は近くで僕の作業の様子をじっと見ていた。

赤の宝石、4行2列目。
青の宝石、1行3列目。
緑の宝石、5行1列目。

途切れていた魔力の道が復旧し、宝石が光り輝く。
すると、あたりに地響きが響く。
綺麗にならされた砂が動き出す。
そう、この辺り一帯の砂は魔力の影響により、整然と平面になるようにされていた。
それに何か意味があるのかというのをずっと考えていたが、なるほど。
少人数でも貢物を持ってきたものを安全に神殿に入れるためであったか。

石扉の周辺の砂が陥没していく。
なるほど、この扉は、ある種の祭壇の頂点であったか。
本来ならば階段から登るようにできていたのだ。

地響きが終わると今度は石の扉が開く。
中に続いていたのは下に降りる階段。
先は見えない、ただ闇が侵入者を飲み込まんと待ち構えていた。

本格的な準備をしたら挑むとしようと司書に伝える。
謎を解き、大いなる涜聖の社の入り口を暴いた僕はさぞ得意げだっただろう。

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