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文化保存ギルド

今夜の喋り場・その56

私の部屋、ゲストと二人で喋る場所。

正確には、貴族がこの書庫という屋敷に来た際に執務を執り行うために用意された部屋。

それも今はイーリンの自室となっている。
といっても内装は殆どいじっておらず、書斎机と来客用のソファとローテーブル。本棚と唯一追加されただろうベッド。効率を重視する彼女にとって、ワンルームマンションのようになっているのだ。

おそらく、彼女自身が掃除しているのではない。そう思える小綺麗な部屋。貴方を迎えたのはそういう部屋だ。

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5年というのは短くない…特に君のように密度が高ければなおさらだよ。この上更に飽きない様にしないといけない……ふふ、どんな難事件より難しくてやりがいのある課題だよ、これは。

話したいと思った事は全て聴こう、隠したいと思った事は全て耳を塞ごう。
見せたいと思った事は全てみよう、見せたくないものには全て目を塞ごう。
ここからの1年のボクは、全て君が満足して生きる為に傍に居るよ。
(慣れない自分の言葉に、耐えきれず少し顔を赤くし口元を手で隠しながら)

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