＜絶海のアポカリプス＞
だれか　だれか　きいてください
ぼくの　こえを　きいてください
かぼそいけれど　きいてください
すこしだけでも　きいてください

騎兵隊を招集します。
騎兵隊を招集します。
あなたたちの助けを、僕は待っています。


彼女達を、取り戻そう。

我は、最早巫女ではない。
未来と過去は、即ち可能性と経験。その均衡が破られた。
愚姉の居らぬ我はただの海種よ。

だが、我よりこの海を深く知る海種は、きっと後にも先にも一人きりじゃろうな。
故に気遣いは無用じゃ。

以下、わだつみである。
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【騎兵隊】
進行方向に向けての一点突破。

味方前衛が食い破る地点にディスペアーブルー。
動きを止めようとする的にはフロストチェイン。
強敵にソウルストライク。
HP現象には天使の歌。

我の魔術は悉くが芥と化した。
じゃが、今ならまだ歌がこの戦場に残っておる。
その導きを頼りにカタラァナの真似事をするしか出来ぬ。
故に、だから……

だから何じゃ。
遅すぎた召喚に恨み言を言うたとて、奴は帰って来はしない。
ならば我のすることは、この八つ当たりを繰り返すことのみじゃ。
故に。進め騎兵隊！！
我(カタラァナ)が我に寝物語で伝えたその勇姿は。もっと勇壮であったぞ！！

……頼む。
我の姉上の仇を。
お姉ちゃんを殺した奴を、殺してくれ。