PandoraPartyProject

ギルドスレッド

同人ショップ『二次元ぱれぇど』

【RP】平蜘蛛スペシャリティ

しとしとと雨が降り続く中、
にじぱれにはぼんやりと灯かりがついている。

店主が留守中のその店には
「今日も萌えてます(営業中)」の札。

カウンターに居座る男は
果たして真面目に接客できるのか!?

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菓子より音だぜ。一回しか言わないからよく聞け青年。
俺は音で生きてる。
雨が土に当たる音、火のはぜる音。雷撃の唸り。
自然が紡ぐ音達が俺になった。そういうグリムアザーズだ。
(大袈裟に両手を広げ、ステージにあがった演者のように、歌うように紡ぐ言の葉。
顔を覗き込まれると、鋭い光を帯びた瞳がかち合うだろうか)
イイよ、青年。やっぱりお前はスペシャルだ。

ご名答!この光の楔は俺と刺した相手だけとの秘密のアンテナだ。声はもちろん、衣擦れの音まで、対象の相手に聞こえやすいように送りあえる。そんなに本数出せないのが惜しいところだが、秘密を守るにはもってこいだぜ。

A先生に何を言ったか?そりゃ聞かれたくなかったから隠したんだよ。
んな顔すんな……少なくとも、お前を悲しませる言葉じゃない。
音で……
それが物理的に飲食を不要とするのかは気になる所としても、本当に精霊種は自然と生まれるんだね。なのに人の形をしてるのって不思議な感じ…
(ほう、と息を吐き、演者に小さく拍手を送る。
鋭さの違う同じ色の瞳が、僕には酷く美しく写った)

すっごいねぇ。僕のギフトも便利だけど……弾正さんのソレも蜘蛛みたいで格好良いし、色んな悪い事も出来そうで楽しそう!ね、ね、僕にもやってみて!
(この前の警戒心はどこへやら、すっかり懐いた様子で口に手を当ててころころ笑う。)

……むう、知ったら姉ヶ崎先生をからかえるのが増えるかなって思ったのに。
…でもありがと。なんで気に入られちゃったのかも解らずじまいだけど、弾正さんって態度に似合わず優しいよねぇ。
ヒトが羨ましいからなんじゃねーの。
自殺を考える動物は人間だけ。ヒトは他の生き物にはない価値観や行動を許されてる。

やられたいって、おいおい。お前も随分と面白い事言うなぁ青年。にじぱれに勤めてる奴は皆そうなのか?(手元に楔を握り、くるんと回す)

お前は、A先生の未来を変える力があるから。
だから特別なんだ。俺の描いた未来より、いいものに導いてくれそうな気がする。
……期待を裏切るなよ、青年。
……羨ましい、か。当然すぎて、そんな事考えもしなかったよ。
グリムアザーズも人だって無意識に思ってたけど、やっぱ感覚は違うのかなぁ。

にじぱれはお客さん含めて変わり者の集まりだと思ってますよ!それに僕は、気になる事を気になったままにしたくないんだもん。(楔と弾正の顔を交互に見て笑う)

裏切ったりなんかしないさ。
この世界にあの人を引き留めたのは僕だから。僕が責任持って幸せにしないといけないもの!
……あのさ、代わりと言っちゃなんなんだけど…一つ聞いても良い?
気づいたら"在った"。なんとなく家族まがいの寄せ集めはいたが、それで血が繋がる訳でもない。血すらーー……本当に血なのかも。

(くるん。逆手に持った楔をそのまま握って、政宗へ向け振り下ろそうか。貫く事が出来たなら、雨音すらない静寂に、弾正の声だけが響くだろう)
好奇心猫をも殺すっつーだろ?心配だな。

……わかるか?風の音すらしない、俺だけの音がお前に伝わる空間。お前の耳を侵す快感。たまらないね。
いいぜ、何でも聞けよ。答えるとは限らないがな?
僕、精霊種に関しては何も知らないけど…少し、貴方の生まれも知れて嬉しいなぁなんて思ったり。
(そっと、嫌がられなければ手を取る。)
……これは自論なんだけど、自分がそう思いたい事はその通りなんだって思うなぁ。僕は自分を人間だって思ってるからそうなんだと思うしー。上手く纏めらんないけど、全ては自分の思うがまま!みたいな?

(抵抗する素振りは見せずに、楔に貫かれる。衝撃に少しふらつくがただ一人の声だけが聞こえる聴覚にきらきらと瞳を輝かせて)
わ、わっ!すごい!……痛い目は大分見てきてるし平気。

な、なんでそういちいち恥ずかしい言い方するかな…!僕の事からかって楽しい?
…んんっ。弾正さんて、さ……
もしかして、姉ヶ崎先生の事好き?やけに目をかけてるし、大事にしてるみたいだからそうなのかなって思っちゃった!
……ははっ。M青年は無垢だなぁ。
(取られた手を低体温の手が握り返す。絡める指先は白く、柔らかく。)
ばーか。そりゃお前、身体が痛いで済まないだろ。まわりの奴が心を痛めんだ。A先生は心配性だからなー。

俺はそういう仕事してるから。ドラマCDの脚本家。んでもって、演じるのも俺自身。渡したCDはその処女作だ。
(好きかと聞かれると、鳩が豆鉄砲を食ったようなきょとん顔になる。ほどなくして、笑いを堪えるように俯きふるふると震えて)
ま、まぁ……好き、を詰め込んだ結果がアレだからな!そりゃ、嫌いな理由はない。羨ましいさのがデケぇけど。
弾正さんの手は温いですねぇ。心地好い、ふふ。
M青年って呼ぶって事は、名前で呼ばれるのと同義じゃんとか思って喜ぶくらいには無垢ですよ!
(絡められると僅かに照れを見せたが、無邪気に繋いだ手を揺らした)
うぐ…っ!そっか、考えたらもう一人の体じゃないんだもんな……これからは先生のためにも無茶できないか。

ええっ、あれ初めてなの!?帰ってから聞いたけど、普通に面白かったよ…!え、…っアレなとこはどんな顔して聞けばいいのかわかんなくて気まずかったけど!
(僕へんなこと聞いちゃったかなと顔を真っ赤にしておろおろしていたが、そういう意味じゃないと気付くと安心したように柔らかく微笑んだ)
そっかぁ。恋愛的な好きじゃなくて安心しちゃった!…羨ましいの?やっぱ姉ヶ崎先生はめっちゃ人って感じするから?僕弾正さんも面白くて好きだよ?
……お前……。
それで十分に感じるなら、これからもそう呼んでやるよ。
(名前を呼べば情がうつる。嗚呼ーー
線引きしておくべきだ。心臓が警鐘代わりに早鐘をうつ。
揺らした手の心地よさに、ほぅと吐息が溢れた)
どいつもこいつもお人好しだ。やれやれだな。


お前の「好き」は、俺には眩しすぎる。
……凄く、腹落ちしねぇ事があって。ムシャクシャした思いと、そこから逃れたくて書いた脚本があの作品だ。
俺がもし人間だったら。この世界みたいな神秘も奇跡の技もない、代わりに平和のある世に生まれていたらーー。
(過去を振り返ると、柔らかくも少し寂しさの滲む笑みを返す)
俺はその理想の自分を"A先生”って名付けて、演じる事で安らぎを得ていたのさ。そしたらどうだ。俺が作ったキャラクターが「旅人です」って異世界から飛んできた。
そうなっちまったらもう、他人事じゃあないだろ。
でもねっ、まだ十分だとは思ってないよ。
いつかはもっと仲良くなって、本当の名前で呼ばせてやりますからね!
(にひひと悪戯に笑って顔を近づける。
気を悪くしていない、むしろ逆っぽいと見ると嬉しくてぶんぶん腕を振った)
じゃあ忠告してくれる弾正さんもお人好しだ!


そんな事ないと……あ、いや。僕ははっきり言い過ぎなのかな。
腹落ちしない事がなにかは…知られたくないなら聞かないけどさ、作品自体にいっぱい想いが詰まってるなってのは感じてたんだよ。
(寂しい表情をして欲しくなくって、むにっと頬を掴んだ。うりうり。笑え。)
……ん。言われてみたら、そうだね…お顔、そっくり。表情の色とかはもちろん違うけどさ、髪の色真逆だし、たまに性格似てるなって思うとこあるし。
家族ってか、息子みたいなもんだもんね!そりゃ見離せないか。
はっはァ!あり得ねぇな。
ま、努力は自由だ。精々気張るこった。
(お人好し扱いされると、眉を寄せて)
俺ァただ、お前が特別な存在だから優しくしてるだけさ。A先生は今まで、俺が作った脚本通りに生きてきた。それを覆したのがお前だ。その行く末……見届けさせてくひぇ。
(むにっ。頰を掴まれて眉間に皺が寄る。手を使えばいいのにそれすらも忘れて戸惑い)
ふぉい、はひふるんはほー!?
あり得ない事なんかないってさっき言ったでしょ!
くそぉ、絶対見返してやるんだからなー!!!
(わざとらしくぷくーっと頬を膨らませる)
……なんか、そう言って貰えると嬉しくなっちゃうな。それなら…これから末長く宜しくね!
(困る様子にころころと愉快そうに笑って頬をむにる)
うっふふ、その顔の方が弾正さんには似合ってるよ!
それとこれとは別の話って事だ!
俺の心のトレンドは音速で移り変わんの。無責任上等だぜ。
(膨らんだ頰をツンツンと悪戯につつきはじめ)
ばっ、馬鹿言え。俺の顔が伸びたら混沌全体に美的損失が出るぞー。あと末永く宜しくすんのはA先生だろ。
俺はひやかしだから野外でいいよ。気まぐれに声はかけるだろうけどよ。
あっクズだ!無責任とかクズの言い分だよそれ!
……僕、もち肌だから触り心地いいでしょ。
(空気が口から抜けていき、すべすべの頬を指の方に寄せた)
その感じはわからんでもない!弾正さん顔良いもんね。……流石に僕には負けるけど。
(むにーっと引っ張れるだけ引っ張ってから離して)
どうせ知り合ったんだし、春樹さんと関わってたら弾正さんとも会うでしょお?……それ以外にも理由はあるんだけどさ。
気紛れでも仲良くしてねぇ?今度お菓子持ってくるし。
知らなかったのかぁ?俺の感性はヒトと違ぇんだから、そりゃクズにもなるっての。今だってよぅ、仲良くしてくれってお前は言うが、その"仲良く"の意味だって俺の感覚じゃーー
(擦り寄せてきた頰を両手で挟み、顔を近づけはじめーー)
むうぅ、自覚してるクズは余計にたち悪いよぉ。
……弾正さんの、感覚じゃ…?
(近付けられる顔に思わず硬直する。近くで見たらやっぱり先生にそっくりだなぁ、弾正さんって考え方は歪んでるけどそこが面白いかも…なんて思ってたら恋人の声!思わずボディブロー!姉ヶ崎の後ろに隠れた!!!)
わああん春樹さん!春樹さんおかえりなさいまた弾正さんにからかわれたよぉ!!!
ごっふ!?
(予想してなかった反撃に身体をくの字に曲げてその場に倒れこむ。腹抱えてプルプルしながら)
お、おま……意外とノリ気だった癖によ……。
何だ何だ、二人とも俺に薄い本のネタにされるのが怖いのかー?
(後ろに隠れた政宗の頭をぽんぽん撫でて)
店番してくれるのは助かるが、外の鍵閉めっぱなしだったぞ
びっくりして固まってただけ!僕にキスしていいのは春樹さんだけだもの。
……ほんっと僕の従者といい、弾正さんといいどうして僕の周りの男はこうなんだろうな!
(愛しい温度に幸せで目を細めた後、はっと口に手を当てて)
あっ…!ごめんなさい、開いてる物だとばかり…!
すんなよ薄い本のネタ。俺がお前たちをネタにすんのはいーけど、お前が俺をネタにするのはノーサンキュー!
(意外とうたれ弱い方なのか、ふらふらとヨロけつつ人差し指でバツを作り)
大体、キスなんてしねぇよ。浅く広く。適当にちょっかいかけられる奴を気分でからかえりゃ他人との関係なんざそれで十分さ。
……そー言われちゃうと読みたくなるよね、弾正×政宗本。しちゃいましょ、薄い本のネタ!
(姉ヶ崎に隠れつつ、少し心配そうに顔を覗かせて)
適当にからかったのぉ!?僕の純情を!てゆっかそんな関係じゃ寂しくなぁい!?僕もそうしてたけど、つまんないなって気付いたもん。
いやいやいや!すんなっつったろーが!?
からかって何が悪い。世の中騙された奴が悪いんだよ。
(視線を明後日の方向に逸らし)
……別に。"寂しい"よりも、もっと鋭い痛みを知っている。それだけだ。
ちょっと待て政宗たん。従者?そんなのいたのかよ!?
弾正の薄い本よりそっちの方が萌えるだろ。
しっかし、なるほどな。普段は主従の主だから、にじぱれに来た時メイドもノリノリだったのか。業が深い。
(何やら目を逸らす冬越を見て、無精髭をさすりながら考え込む。何か思いあたったのか、ぽんと政宗の頭を撫でようか)
俺は見つけたぜ、弾正。次はお前さんの番だ。
まー政宗ほど可愛い奴なんてこの世にはいないと思うが、お前なりに探してみろよ。尽くせる人。
そっ……そういう性癖なんじゃなくてあの時は「まあ僕可愛いし?なんでも似合っちゃうからな~」って軽い気持ちだったんです!
出来たのも最近だし。師匠に呼ばれたかと思ったら半ば押し付けられるような形で…(思い返すと頭痛がする。眉間を擦って)
そういえばあいつ、「愛らしい我が主の特別ならおにーさんにとっても無関係じゃないし、そのうち紹介してね」って言ってたから…今度連れてきますね。
(首をこてんと倒し、頭を撫でられるとそのまま甘えるように春樹へくっつく。ゆるく服を握りながら二人の顔を見比べた)
俺の番はもう終わったんだよ。とっくのとおに。
過ぎた事は、もうまわって来ない。終わりなんだよ。
(姉ヶ崎にツンとしながら言葉を返した後、わしゃわしゃ前髪を掻き)
……帰る。もう店番の必要ねぇみたいだしよ。
へー、ふーん。ほーぅ……。
軽い気持ちかどうかはさておき、どんな従者を従えてるか気になるところだ。よーし、会ったらマウントとるぞー♪
(本音がうっかりダダ漏れてしまうくらいには動揺しているようで、次いだ言葉に片眉をつりあげた)
今度と言わず今連れてこいよ。無関係どころか大事な話あっからさ。

あ。弾正、帰るなら店番の礼にもってけよ、俺の描いた新刊。見本誌だけ手元に残したんだが、持ってんのも恥ずかしくてな。
ほっ、ほんとですよ!僕嘘ついた事なんか無いでしょう!?
……先生も結構良い性格してますね。そんな事しなくても、僕の一番は春樹さんなのになぁ。
(師匠の名前を出したからだろうか、珍しく顔に出ている。クスクスと笑っていたがきょとんと目を丸くして)
えっ、今かい?急に呼び出すのは…たまにワガママ言うくらいのが喜んで貰えるかな…

えーっ、弾正さん帰っちゃうの?まだお話してたかったのにー。
(ゆるく抗議を投げつつ、ポケットの中の式符を取り出す。ふっと息を吹き掛けると淡い光を放つ烏へと姿を変えた。壁をすり抜けて飛んでいったそれに手を振る)
とりあえず、従者へは使いをやったから。来るかどうかは彼次第。
…ちょっと待ってよ先生、僕新刊出すなんて聞いてない!は・つ・み・み!
(光る鳥に導かれてその店へと降り立つ。ぐるりと店内を見渡したのち、お目当ての人物を見つけるとその長身を優雅に音もなく足元へと傅かせ)
お呼びかな、愛らしい我が主。
(烏を呼び寄せ、撫でてやってから式符に戻す。従者を見下ろすとゆるやかな微笑みを浮かべて髪を乱さぬよう、やさしくやさしく撫でてやる)
急に呼んじゃってごめんねぇ、忙しいだろうにありがとう。
あっ、ちなみにこれがご褒美ね!よしよし!
(与えられる褒美はとても甘くて子供染みていると思いながらも嬉しそうな笑みを作り)
なでなで一つでおにーさんを使役するなんて我が主は愛らしいだけじゃなく小悪魔だな。
君の望みを叶えるためなら世界の裏側からだって参上するけどね。(ケラケラ)
おいおい、目の前で修羅場んなよ。面白そうでつい居座っちまうだろ。(新刊。示された先にあった茶封筒を、これかと薄く開いて中身を見)
……ふは。政宗と自分以外で新刊だなんて、お前も大概いい性格してる。

……っと。(帰路へと踵を返せばすれ違うだろうか。新しく来た人物の甘い言葉に、ヒュウと口笛を軽く吹き)
俺は気まぐれだ。また気が向いたら会いに来るさ、政宗。そっちの色男も、まーボロい店だが楽しんでってくれや。
(自分が去った後も、またひと波乱あるだろうか。楽しげにクツクツと喉奥で笑いつつ、店を離れた)
俺の今回の新刊は委託本なんだ。今弾正が持っていったのと、もうひとつは政宗たんとCPにしたお相手さん家にある。
(式が壁をすり抜ける様をみて、思わず軽い拍手をする。
やがて弾正と入れ違いで現れた相手はーーどう見ても正統派の綺麗系イケメンだ。美青年の政宗と絵になる2人の組み合わせに、初対面にも関わらず溢れた言葉は)
はい、ギルティ
(だった。畳み掛けるように紡がれた甘い言葉に、口角がヒクリとヒクつき)
マウント取るどころか、どう見てもお前たち2人のが王道カップリングだよ!?
(笑顔だけどなんだか少し不満そうだと感じた。不安げに眉を下げ、さらりと髪を梳いて)
なでなで一つじゃやっぱり不満?ヴォルペがするみたいに、その……
キス、とか。した方が良い?

……え、(政宗と自分以外で、という言葉に息を呑む。春樹さんは僕が違う人と一緒になっても良いのかな、僕は貴方とじゃなきゃやだって、ずっと伝えてるつもりだったのに。絶望にも似た冷や汗が背中を伝う)
……名前…名前、呼んでくれてありがとね弾正さん。また今度遊ぼうね。(焦燥感を押し殺して、へたくそに笑う。手を振って見送り)


……そんなこと、ないのに
(すれ違いで去り行く男に笑顔を向けて見送った後、残った男に視線を向ける。主とのやりとりに「ふむ」と考え込むが直ぐに立ち上がって破顔した)
あっはは!なるほど、なるほど。

愛しい我が主、その可愛らしい唇は大切に取っときなさい。おにーさんは雑に扱われる方が好みだよ。

そして、初めまして。おにーさんはヴォルペというよ。ただの従者さ。煽ってやっても面白いだろうが、主の特別に嫌われたい訳じゃなくてね。言葉も態度も基本装備だから深い意味も疑心も感じないで欲しいなあ。

君たち二人はよく似ているね。(主に自信が少し足りない辺りが、とケラケラ笑う)
されてんのかよキス!?
(おいおいとツッコミかけて我に帰る。人種も多種多様な混沌。グローバルなら挨拶のキスとハグは当たり前かと腕を組んで考え込んだ)

俺としちゃあの原稿には妄想と希望を詰め込んだからなぁ。何故か天義では焚書扱いだが。
(悩める政宗にきょと、と目を丸くした。緩く首を傾げ)どしたー政宗たん。顔色悪くねぇか?

なるほど顔面偏差値120点満点くんはヴォルペ君ね。俺は姉ヶ崎春樹。まぁよくいるヲタクだ。カップリング談義はしても線引きはちゃんとしてるから、深い意味も疑心も感じないでくれよな!

俺と政宗たんが似てる?そうかぁ?
近い部分といやぁ、そうだな……。「お前のものは俺のもの」っていうジャイ助の定義にあやかると、政宗たんの従者は実質俺の従者って事だな!
あ、違うの!師匠に対してヴォルペがするからさ。
ヴォルペって尽くすタイプだしなんかマゾみあるもんね!じゃあ友達にするくらい雑に扱う。(すり、と頬を撫でてから離して)

…ぅ、ぁ……
(ぼくは、ぼくは、前のままの僕じゃなくなってしまった。真夜中にホイップクリームを舐める事も、人を殺す事にだって罪悪感を感じなくなった。傷だって、師匠に施して貰った刻印のせいか切り傷程度ならすぐに治ってしまう。
こんな、人間性の無くなった僕だなんて知れたら、もし誰かと一緒になっても良いなんて思われていたら!……きっと、捨てられてしまう。そう考えると震えが止まらなくて、息が上がって、それを悟られないようにぐっと腕を握った)あ、っ…ごめん、なさい。なんでもないから。気にしないで?

似てなんか、ないと思う。(劣等感から口ごもる。真人間のこの人と交わる所なんか残ってるだろうか)
……それは自分ルールが過ぎませんか?僕が嫌がる事は、姉ヶ崎先生にもしないとは思いますけど…
(面白いなあと思って眺めている)

まあ尽くすタイプもマゾも間違ってはないけど。おにーさんは美しい子や可愛い子のお願いを聞いたり無茶振りに振り回されて奔走したり身も心もボロボロになっても便利だ必要だと依存されるのが大好きなだけだよ(にへーと悪意のない笑顔を浮かべて)

姉ヶ崎春樹、ね。おにーさんも愛しい我が主と同じように「先生」って呼べばいいのかな?
腐男子と親しくしたことはないけれど、オタクや腐女子はわりといたからね。何故か一本連載持って更にはそれの二次創作のお手伝いしてた日々も良い思い出さ…こことは別の世界だけど。
(従者、と言われてにんまりと悪い笑顔を浮かべる。優雅に近づいて床に片膝を付き、片手を取って唇が触れるか触れないかの位置までその指先に寄せて)
…何なりとご命令を、春樹様。
(甘く囁きながら視線だけを上に向けて微笑んだ)
グローバルなのは商人たんだったか……。薄い本用にメモしとこう。

「アニメあるある」を地でいったな、政宗たん。なんでもないって言う奴に限ってなんでもない事がねぇ。
それが些細な事なら「そうか」で済ますさ。でもよ、恋人が目に見えて辛そうにしてんのに、見て見ぬ振りは男気なさすぎだろ。
まぁ何だ、ここには政宗たんの味方しかいない。気になる事があったら何でも言え。俺がいるし、無茶振り大好きを地で言ってるヴォルペ君まで一緒だ。
(ヴォルペを示しながら、落ち着かせようと口元を緩めた)

先生でもハルたんでも姉ヶ崎てんてーでも、お好きにドーゾ。異世界の知見が活きるのがこの混沌。
作家仲間なんてそうそう居ないから、素直に嬉しい。
(騎士のように優雅な従者を見下ろして、取られた手を持ち上げる。頰の輪郭を指先でなぞり)
よろしい。では早速ーー……3人で飯でも食うか、なんて思ってたんだがな。
政宗たんが具合悪そうだし、よかったら力になってくれねぇか?
……薄々は気づいてたけど、ヴォルペも師匠よりちょっぴり足りないくらい感覚壊れてるよね?悪いやつじゃないってわかってるけどさ…無理しても良いけど死ぬのは駄目だからね。僕も師匠も、多分悲しむ。(少し困ったように笑って)

……なんでこういう時だけ聡いんですか、貴方は。
ヴォ、ルペは、きっと師匠と同じように愉快がるだろうし、駄目。
ダメなんです…こんなの言えない、言ったらきっと引かれちゃう!ずっと隠していようと思っていたのに……春樹さんに嫌われたら、僕、僕、
(死んでしまう、と消え入りそうな声で呟いた。優しさがどうしようもなく痛くて、真っ青な顔を覆うとその場に崩れ落ちる)

(従者にすら嫉妬を覚える自分に醜さを覚える。自分の事可愛くないなんて思った事、今まで無かったのに。血が滲む程唇を噛むと大粒の涙を溢し始めた)
ヴォルペ君と商人たんが愉快がって、俺が嫌いそうな事?
……。でもそれも、政宗の一面なんだろ。俺は別に、政宗たんの綺麗なところだけが気に入って好きになった訳じゃないぞ。
いいとこも悪いところも引っくるめて"人間"じゃん。って、人間やめた俺が言うのもなんだが。

というか俺は安心してるぞ。商人たんだけが喜ぶような事ならヤバそうな匂いがするが、ヴォルペ君も愉しそうって思うなら、そんなヤバいヤマじゃないと思うんだが。
(なぁ?とヴォルペに同意を投げかけようとしたところで、崩れ落ちた政宗を支えようと手を伸ばした)

や、やべぇ。ひょっとして俺、また政宗たんを泣かせちゃった?
せんせ、が…嫌いそうなんじゃなくって、多分僕が怖いだけ。
貴方に見放されるのが、怖いだけ……そう言って貰えても、顔くらいしか良くないって自分でもわかってるしさ。
……いいとこも悪いところも含めて、"人間"か。…待って、今なんて言った?(自嘲気味に弧を浮かべたが、ひくりと喉を鳴らして顔を上げた。そんな嘘をあっさり言うなんて酷い。…嘘だと、言って欲しい)

僕から言わせればヴォルペもヤバいやつだよ。僕の事虐めるの、好きだし。
…さっ、触らないで!(伸ばされた手に思わず後退り、ふるふると首を振って)僕、もう…ばけもの、だから。
(化物だと自分で肯定すると絶望感に苛まれる。唇を噛んでも声を圧し殺せなくなって、顔を背けてしゃくりあげ始めた)
ふーむ。(二人のやりとりを笑顔で、ただ無感情に眺めている。)

何をもって人間じゃないと断じるのか聞きたいもんだ。
おにーさんは人間だよ。例え死を奪われ、様々な世界に放り出されて気付けば千年以上経っていてもね。
バケモノ、なんて…人間じゃないと自ら諦める必要がどこにある?
人間じゃなければ愛されないと誰が決めた?
おにーさんは君たちを愛そう。この世界に生きる人間として愛そう。
それが俺の尽くす意味だ。
(何を持ってして人間じゃないと断じるのかと問われると顔を上げ、何を考えているかわからない従者の面を見上げた)
そん、なの。そんなのもうわかんないよ……自分の体が人間じゃない物に近付いてる感覚だけはっきりしてるのに、「罪悪感」以外は全部人の感覚のままなんだもの。その齟齬が気持ち悪くって、一人になるとおかしくなりそうで、怖くなる…

でもヴォルペは、最初から人間だってわかってたよ。経歴は初めて聞いたし驚いているけど、底冷えしてるけど優しさのある人だって感じてる。
……でも僕は、ヴォルペみたいに割り切れないから。
だからヴォルペに尽くして貰えても、きっとそれに応える事はできないよ。だから、だから止して欲しい。
(涙を止められぬまま春樹へ顔を向けるともう見捨てられてしまっただろうかという怯えを隠して、歪に笑った)
……あのね、僕ってこんなのなんだよ。めんどくさいなって思ったでしょ?
もし「僕が命を助けたから」愛してくれてるなら、もうやめていいから。他の人と幸せになっても良いって、もしもだけど…思ってるなら、僕の手を離して。……これ以上、姉ヶ崎先生に人間やめてほしくないし。巻き込みたくないから、ね?
真面目だなあ、我が主は(クスクスと笑う姿はからかいより慈愛が多分に含まれている)

…「罪悪感」なんてただのエゴだよ。それが悪なんて誰にも決められない。先日の戦いにおける「正義」だって同じこと。
ねぇ、愛しい我が主。おにーさんは見返りを求めて仕えてる訳じゃないよ。ただ受け入れてくれればそれでいい。
おにーさんが割りきっているのは自分のことだけだもん。それ以外を割り切れないから愛して護って足掻くんだ。

(その涙を拭うのは自分の役割ではないことを知っている。相手の選択次第、ではあるが)
おにーさんは席を外そうか。意識のすれ違いと擦り合わせは当人同士の話し合いでしか解決しないからね。
…「罪悪感」が無くても、許される?それなら僕なりに「正しい」と思う事さえ守っていれば、いいのかな……(優しい瞳に安堵し、拳の力を緩めて)
ヴォルペは僕が不安がる度に、受け入れるだけでいいって言ってくれるね。
本当に優しい人。お前はやっぱり優しいよ、ヴォルペ。…これからは、ちゃんと受け入れる!

(自分に向けてくれる優しさが暖かくて、ほんの少しだけ気が晴れた。提案にはゆっくり頷いて)
……ん、お願いしても良いかい?僕が呼んだのに悪い。…今度、お詫びに菓子でも焼いて持っていくよ。
確かに政宗たんは可愛いし顔がいい……が、すまん。俺は顔の好みで選んだ訳じゃないぞ。
政宗たんは誰に対してもさり気ない気遣いが出来るし、弱ってる人の心の隙間にすっと入り込んで、埋めてくれる穏やかさもある。

そういう優しい心が残ってるから、罪悪感の感覚がなくなっちまって人一倍辛いのかもしれないが、一度失った心や感情は、努力次第で取り戻せると俺は思うぞ。
一人じゃなくて、二人ならな。

(なんて?と政宗に聞き返されて、手をポンと叩く)
あれ?そっか、まだ言ってなかったな。商人たんに相談して、クラス変えたんだよ。スタースクリーム。超生命体ってやつさ。とにかく殺されても死なない壁役ってやつだな。自力じゃ不死とはいかないが、人並み外れたタフさがあれば、いざって時に政宗たんを守れるだろ。

どんな形であれ、愛に生きる男ってのは魅力に溢れてるもんだ。政宗たんを勇気付けるアンタの言葉に嘘はなさそうだし、これからも政宗たんを助けに駆けつけてやってくれ。勿論、俺が締切でやばい時も!
(政宗を落ち着かせるようにぽんぽん頭を撫でつつ、ヴォルペの方に視線を流し)
政宗たんがお菓子を差し入れるなら、俺は最新の薄い本でも差し入れようか。今回は駆けつけてくれてサンキューな。
や、性格含めだって事はちゃんとわかってたけど!
……そこまで性格褒められたのは、家族以外にははじめてだなぁ。はは、なんか恥ずかしくなってきた…

……でも本当にいいの?多分、またこうやって迷う事もある。
それでも、貴方の時のように、一緒に取り戻そうとしてくれますか……?

(クラス変えた、という言葉に止まった筈の涙がボロボロ溢れる!安堵のため息!)
も、もう、クラスの事なら先に言ってくださいぃ…!僕てっきり春樹さんが本当に人間やめちゃったのかなって、怖くて……というか神秘じゃなくて物理に変えたんですね、はる…ぼ、僕を守るため?

(今度は赤くなった顔を手で隠しつつ、催促するようにすりすりと擦り寄せる。甘える姿を見られるのが恥ずかしく横目で従者に視線をやった)
……先生がやばい時は、僕も手伝うもん。改めてありがとね、ヴォルペ。また近いうちに会おうね。
それじゃあ、おにーさんはこれで。また遊ぼうね。

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