PandoraPartyProject

ギルドスレッド

海色の箱庭

【RP】箱庭の夢―02―

陽射しの無い日は、気が滅入る。
どんよりと厚い雲に覆われた空は陽の光など通すわけもなく、いつもは透き通った海も空の色を映せば暗色を滲ませるばかりで。
しとしとと降り続く雨ばかりが水面に波紋を広げ遊ぶ。

暗い海を泳いだところで何が楽しいと言うのか。

岩肌が抉れ、屋根の様になった海の洞窟。
遊び場のすぐ側にあるその大きな洞窟の中は陸に隣しており、時偶に山奥の方から食料を狩りに来た動物が雨宿りで使っている事もある。

紺青色の髪を揺らす人魚の少年は洞窟の中から止む気配のない雨とどんよりと覆う雲をじっと眺めながら、ひとつ溜め息。

「晴れてなきゃ遊べない…」

暇を持て余したように、尾ひれがぱしゃぱしゃと水面を叩いていた。


≫≫≫

●1:1RP
●お一人様受け入れ。どなたでも。
●返信速度はマイペースに
●2週間お返事がなかった場合は下げさせていただきます。
●お手紙にて連絡があった場合は、待機後引き続き再開も可能です。

→詳細検索
キーワード
キャラクターID
暇だなぁ…(雨が水面を打ち付ける音をBGMに、切り立った岩に半身を預ける形で凭れかかる。普段は海の中で生活をしている為か、雨の日の遊び方など知らない。魚を追いかけて遊ぶにしたって、この雨で目ぼしい標的も見つからない。とくれば、ひたすらに雨を眺めるしか無くて)
ーーまぁ、とっても素敵!
(陸から走り寄ってきた真白い少女が、きらきらした瞳で海を眺めている。差していた傘を閉じて、濡れる事など意にも介さぬ様子で心地よさげに雨に打たれ始めた)
(雨の雫が打ち付ける音に混じって誰かの声が聞こえた気がした。ぴくりと顔を上げ周囲を見渡すと濡れる事も厭わず雨に打たれている少女の姿。)
ぬ、濡れちゃうよ…!
(その場から動くことはせずに、岩陰に身を寄せながら咄嗟に声だけを発するが届いただろうか…)
!(聞こえた声にぴくりと耳を震わせ、きょろきょろと周りを見渡して。少年の姿を捉えて暫し動きを止める)
(ふわりと淑やかに微笑んでみせて、)ーーこんにちは、よい天気ですね。
大丈夫ですよ。雨に打たれるのは、嫌いではないのです。貴方は、雨宿り中?
(どうやら声は届いていたらしい。視線がかち合うと一瞬びくりと身体を揺らして岩陰の後ろに身を隠そうとしてしまう。立地的なものもあってか、普段ここにはあまり人が来ない、雨の日ともなれば尚更だ。だからこそ慣れぬ人の来訪に耐性が無く、逐一驚いてしまう)
あ、こ、こんにちは…!
(よい天気、の言葉には首を傾げてどう答えていいのか迷いながら)
うん、雨宿り中。俺は雨はあまり好きじゃないから…。
でも濡れたら…えっと、なんだっけ……あっ「風邪」!ひいちゃわないか?
(あまり縁のない言葉を一瞬思い出せず間が空く。普段海の中で過ごしている自分にとっては、風邪とはとても縁遠いもので)
まぁ、そうなのですね。雨は憂鬱…でしょうか?
ふふ、大丈夫ですよ。すぐに水分を飛ばせば、風邪はひかな……
……もしかして、心配してくださっているのですか…?(慣れていないのか驚いた様に目を瞬かせて)
(問われた質問にはその度に首を傾げながら、岩陰の傍から動かずに)
だって、雨が降ると太陽が見えない。どんよりしてたら、気分も滅入らないか?
それに、風邪はつらいものなんだろ?
(だから、心配するのがあたりまえだと言わんばかりに相手と同じように目を瞬かせる)
…そう、ですね…風邪はつらい、です……。
(心配される、という事が殆どなかった為どう反応したら良いか分からなかったが、ゆっくりと僅かに頬を赤らめて)
…その…ぁ、ありがとう、ございます…嬉しいです…え、えと、私は雨の日は嫌いではないのです。
…いえ、雨の日は、ではないですね。空の表情が変わるのが好きなのです。
貴方は、太陽が好きなのですか?
やっぱり、つらいんだな。じゃあやっぱり風邪は引いちゃだめだ。ほら、こっち来なよ。
(言葉をかけながらその時初めて岩陰から離れ手招きをする。しとしとと降り続く雨に濡れ続けていては乾くものも乾かないだろうとその少女を雨を凌げる洞窟の中へと招いて。頬を赤らめる様子にはひとつ首を傾げ、続く少女の言葉には興味を持って耳を傾ける)
空の表情…?じゃあ今は、空は泣いているのか?
(たくさんの雫を零す空を洞窟の中から覗き見てみればどんより、そこは未だ厚く雲で覆われやはり心が滅入っていく気がする)
…うん、やっぱり俺は太陽が好きだな。アンタの考え方で言うなら、俺は笑ってる空が好きだ。
お心遣い、有難うございます。それでは、失礼致しますね。
(一礼して少年の側へと歩いてゆく。今まで岩で隠れて見え辛かったが、洞窟の中へ入って彼の全身を捉えると、僅かに目を瞬かせた)
人魚さん、だったのですね。成程、それで太陽が…。
そうですね、今、空は泣いているのやもしれません。感情の色こそ分かりませんが、天の流す涙は地のものを癒しますゆえ。雨だれ穿つ音色も、雷の光も、澄んだ雪も、晴れやかな気持ちになる太陽も。どれも素敵だと思います。
(同じ様に空を眺め、次いで彼の方に向き直りふわりと微笑んで)
貴方は笑っている空の方が似合うわ。綺麗な紺碧色の髪、きっと青い空によく映えますもの。いつか晴れた日に逢えますように。
(律儀に一礼をして洞窟へと入ってくる少女の元へと、洞窟内に溜まった海水の中をゆっくりと泳いでくる。水面に波紋を描きながら進んでゆくそれは紛れもなく海棲の者のそれで、人魚だったのかと問われた声にはきょとんとひとつ瞬いた)

あ、うん。人魚。

(岩陰に隠れていたからか、きっと半身が見えなかったのだろう。改めて少女の眼に映る様にと浅く海面を跳ねて潜る、そして再び顔を出してから人懐っこい笑顔を浮かべた。正真正銘、人魚だよ、と伝えるかのように)
(紡がれていく彼女の言葉を聞き逃さぬように陸の近くまで泳ぎ着けば、その言葉一つ一つに瞳を揺らめかせて)

…やさしい雨、なんだな。嫌なものだとしか思ったことなかった。
そっか、そう考えるとどの天気も捉え方が変わってくるな。
ずっと笑顔でいてほしいけど、人だってずっと笑顔ではいられないし、泣きたい時だってあるものな。…綺麗な考え方だ。
(雨の雫を、曇天を眺める瞳は先程とは変わって僅かの興味と新しい知識への喜びを映していて。それでもやっぱり叶う事ならなるべく笑顔でいてほしいけど、と冗談で笑い声に乗せて言葉は零される。晴れの日に逢えたらと耳に届いた声。振り返れば柔らかに微笑む金色の眼がこちらを見ていた)

俺は大抵ここにいるし、また会いたいと思ってくれるならいつでもここに来たらいい。
俺も陸上での話を聞けるなら嬉しいし。…ああ、でも。アンタは太陽の陽射しの下で会ったら眩しそうだな。

(洞窟の暗がりの中でもその流れる白は確かな存在感を放っている。陽の下で会えば、眩しさに目が眩みそうだと思った)
ふふ、確かにそうですね。私も、願わくばみんな笑顔が多くあればと思います。
…まぁ!
(優雅に泳ぐ様に瞳をきらきらとさせて)

人魚さん、こちらでお会いしたのは初めてです。…嬉しいな。
それじゃあ貴方は普段は海の中で過ごしているのですね。
では、そうですねぇ…お名前を伺っても宜しいですか?
また晴れの日に訪れた際に、貴方の名前を呼びますから。
(海へ向かって呼ぶつもりの様で、その表情には届くかどうかといった迷いは一切無い)
私は、ええと…ベラと申します。

…?眩しい、ですか?
(僅かに考える素振りをした後、納得したように両手を合わせて)
ぁ、そうですね、白い…ですものね。それでは、晴れの日には黒の布を持ってきましょうか。頭に被れば眩しくないかもしれません。
(そうして、ああけれど眩しい方が見つかりやすいでしょうか?とふわりと笑う)
だよな!やっぱり笑ってる顔が一番だ!
(同意を得られれば嬉しそうに綻ばせた顔を隠そうともせずに)

(陸と海の境目に辿り着けばその岩壁に手をついて、自然、彼女を見上げる体勢になる。驚いたようで、それでいて輝く瞳は髪の彩りにも負けず劣らずこの暗がりでも存在がハッキリと見て取れる金色。何から何まで、宝石の様に輝く少女だ。)

うん、そうだね。俺は海で暮らしてる。
ここは家じゃなくて俺の遊び場だけど、一日の大半はここにいるしまぁ似た様なものかな。
…っとと、そうだった。俺の名前まだだったね。俺は嵐、よろしくなベラ!

(聞こえるか聞こえないかなど考えていなかった、何より相手がまた自分を呼んでくれようとしているという事実に心が華やぐ。名前を問われればこちらも自身の名を音に乗せ届けた)

あはは、大丈夫大丈夫!むしろ黒の布で隠しちゃうなんてもったいないよ。
(日の下で見るその姿はどれ程輝くのか、見てみたくもあった。)

キャラクターを選択してください。


PAGETOPPAGEBOTTOM