デスクとソファー、簡素なベッドのある部屋。

デスクの上には情報収集用に練達から取り寄せたジャンク品から組み立てたパソコンが。
どうやら情報系列への観覧には使える様子。（今後機能がグレードアップする可能性あり）

ちなみに、手芸用品はクローゼットの中に綺麗に整頓されている。
（暗器系は分かり難い所にしまい込んで居る様子）

おーおー…容赦のねェ事だ…（クツリ、と小さく笑いを零し、風が運んでくる血の匂いに鼻を動かす）

…ンー…？（終わったのか？と目を凝らす）

あー…血とか泥流さねえと…あと、洗濯(言いつつ部屋に)

落ちなかったら新しく買わなきゃなァ…（嫌そうな顔で包丁を回収、始末する）

…？なんかあったのか？……なんだゴキブリか。(死骸見て何とも思ってない言い草。ごく普通の光景と思っている。)

んや、一応何枚か同じのはあるから良いんだが。とりあえずシャワー浴びてくるわ(シャワールームの方に向かう)

ンー…（包丁を洗い、ついでに食事の皿も洗っておく）

…(「マジで苦手なんだな…」)(シャワーの音が暫く響く。)

(台所に居るバリガへ視線が幾つか。…奴だ。)

（ぴくっ）…あンま家は壊したくねェけどよォ…仕方ねェよな、オマエらが悪い（包丁を両手に構え）

～♪(呑気にシャワーなうな黒雪豹。)

(羽音と共にバリガへと3匹が飛び掛かった)

（一匹は斜め下にすぐさま切り飛ばし、もう一刀でもう一匹を同じく切り飛ばす。三匹目は包丁を振った力そのままに踵蹴りで殺す…が、勢い余って壁も蹴ってしまい、大きな音が出る）…あ

…(タオルで身体拭いていたらなんかすごい音がした。尻尾の付け根が軽くけば立ち、落ち着く前に戸を開ける)

……片しとけよ？(惨状を見て一言)

…こいつらが悪い（若干目をそらしながら、渋々片付け始め）

(少し湿った髪のまま服を着ると上着を羽織りにソファーの方まで来て)まあ、此処ホント次から次に湧くからなぁ…

つか、ホント駄目なんだな。可愛げあるじゃねえか(ゴキの処理は俺やるよって手伝おうと)

…早々に巣を作らねェと…

……るっせ…（手伝われながら、軽く尻尾ではたこうと）

我関せずにいるとなんか出て来ねえぞ、此処。(被害被ってない理由)

あ、作るって事はやっぱそういう。…小屋とかそういうの俺できるから必要なら言えよ。
んん…ごめんて。(尻尾で叩かれ)

さっさと出てくから（これでも関してないと主張したいらしい）

どう見ても青々とした土地でなー…あ、でも探せば川もあったし、洞窟もあるらしいから
ン（べしべし）

ん…そっか。(でも今はいてくれるって言ってるんだよなって凹みはしなかった)

兎とか鹿は？川があるなら動物の姿もあるだろうし、最初洞窟にいろいろ持ち込んで巣穴にするか。寒いなら寄り合って寝りゃいいし(尻尾でべしべしされながら)

あー、途中でちらっと動物はいたぞ
藁…布？藁と布で十分か…？

んじゃ、喰う事には困らねえか。別に街に買いに行けばいいから自給自足しなきゃならねえ訳じゃねえし

アンタ寒がりだし、洞窟なら断熱あったほうがいいだろうからな。俺の溜め込んでた布とか持ってくか。

後々、木材とか集めりゃ小屋とか建てれるし

食う量それなりにあるから獲りつくさない程度にな…？

（なんで溜め込んでンだこいつって顔）オレも布…は、ねェな、服しかねェや

建てられるのか？…オマエ器用だなァ…

それ位は考えるさ。…つか、アンタそういう生活して来なかったのか？（当然のことのように聞く）

趣味ので溜め込んでたのがこんな所で役に立つとはなぁ…
んじゃ、俺の布使おう。クッションとか簡単なので良ければすぐに作れるぞ？

まあ、15までは父さんと母さんに色々教わってたからな。ある程度の生活に必要なことはできる。
ハイナに重宝がられてたし…

あンまり、な
街にいれば必要ねェし、戦場ではそんな余裕ねェからなァ…動物も逃げちまうから

クッションはイイな…欲しい

あー…そうか、じゃあ、今も生きてるンだな、オマエの中で
色んな事が

まあ、ラサじゃそうだろうな…俺、15までは鉄帝と天義の国境沿いの山に住んでたから

ん。じゃあ作るわ。

……生きて、る？………教えてもらったのが俺の、中で……。そっか…そうだよなぁ…確かに、なんで今までそんな事にも気が付かなかったんだ…

オレは…村にいた頃…（どうだったか、もうほとんど記憶など残っていない）…ま、そういう暮らす事に関してはオマエのが先輩みたいなモンか

ン、頼んだ

…？…どうした？（様子が変わった事に首を傾げ、少し心配そうに）

……村って、クランの？
まあ、やれるだけやるさ。アンタのクランとしてな。

ん。

…あ、いや。……俺の中に生きてるって言われて初めて色々気がつけた…。悪い方向にとか、悲しくなったとかそう言うのじゃねえから。そんな心配しなくて平気だ。寧ろ、気が付かせてくれてありがとう…（嬉しいんだと、相手に抱きつこうとしてしまった）

…まァ、昔の、な…もうほとんど覚えてなンざねェけどな
…ン、そう、だな（ちょっと照れる）

ッ（抱き着かれて一瞬身を固くする、が、しばらくすると落ち着いたのか手を回し、頭と背中を宥めるように撫でようと）

ん…悪い。なんか、嬉しくて…甘えたくて…（母親に甘える子供みたいにグリグリと頭を押し付ける）

銀影に抱きしめられてたのとはやっぱ違うな…なんか、違う。心臓が爆発する感じじゃなくて……落ち着く…

アンタが求めてたクランになれると良いんだけどな…俺ばっかり求めたモンもらってる気がする……

ククッ…甘えただなァ、オマエは…（優しく撫でる）
つか、恋人と比べンなよな、一緒だったら困るだろそれ…

…別に…何求めてるとかオレ自身分かンねェし
充分もらってるとも思うぜ？

うるせえな…甘えて良いって言ったのはアンタだ。…ガキなんだろ、俺は

まぁな…人に抱きつくとか普段しねえから…違いあるんだなって……

……なら、良かった。ここ数日で俺ばっかり貰ってんのかって少し心配だったし…（喉ゴロゴロ鳴らして）

あァ、ガキだよ、図体だけでかくて甘えん坊で意地っ張りで素直じゃなくて生意気なクソガキだよ（言葉は乱暴だが声音は優しい物で）

そりゃあるだろ…今度灰のやアリスターにでも抱き着いてみたらどうだ？（クツクツと笑う）

ガキは余計な心配せずに素直に甘えてりゃイインだ馬ァ鹿

……クソガキって言うくせに言い方柔らけえんだよ…アンタこそ変な意地張ってるくせに……（言いつつ喉は鳴らすし頭擦り付けてる）

ダレンには何度か雪豹の姿で甘えたことはあるな。親戚のオヤジに突進かますような感じで。アリスターは無いわ。

……俺だって、アンタに返したいくらい考えたいんだよ…クランって、家族なんだろ？少しくらい幸せとか、そう言うの感じてればいいなって…家族に思ったって良いじゃねえか

なンだ、文句でもあるのかクソガキめ（少し乱暴に頭を撫で）

抱き着いてはねェだろそれ
やってみろ、案外面白いかもしれねェぞ（オレが）

…別に禁じてねェだろ
オレだってそれなりに幸せは感じてる…オマエだけじゃねェよ

うわっ、いや文句とかじゃねえよ。アンタも俺と同じで素直になれない、謂わば同類だろって言ってんだよ

んや、無いわ。ダレンなら撫でてもらうとかで甘えには行くけ……いや、一回様子おかしい時に落ち着くかなって抱きしめたことあったわ…

ん、なら…うん。ホント良かった。バリガも幸せ感じてるなら良かった

…ンな事分かってるっつーの
素直になりたいともあンま思わねェけどな

なンだ、もうやってたか
じゃ、次はアリスターかな

むしろなンで感じてねェって？

（とりあえず離れ）
まあ、少しはなってんじゃねえの？…前から口喧嘩してる俺からしたらそう思うし

アルは無理。つか、甘えたいと思える相手じゃねえな。寧ろ喰い殺したい方面だ！なんか腹立つし！

…いや、少し不安になっただけ。明らかに接し方変わってるのはわかるんだが…偶に我慢してる節あるから

…なってるか？…そうか？（首を傾げる）

ククッ…面白そうだと思ったけどなァ
それに甘える甘えないじゃなく、抱き着いてどう感じるかの事だぞ？

…あー…そりゃもう癖だなァ
オマエが気にするモノじゃねェよ

なってると思う。俺が抱き着いても一瞬強張った後に返してくれたし、尻尾絡めてくれたり、揶揄うだけじゃないし。クランに受け入れて貰えたからってのが大きいとは思うけど。

バーカ、抱き着きたくもない奴に抱き着いてどうすんだよ。嫌がらせするにもアルがんな事で動じると思うか？それこそ無ぇよ。

ん、そっか。少しずつでいいからその癖が軽減されたら良いなって思っとくから。…クランにくらい安心して欲しいし

そりゃ、なァ…
受け入れたら変わるのは普通だろ

…なさそうだな
（嫌々抱き着いてるアルクを見るのも面白そうだがって顔）

…あァ、ンー…ま、頑張ってはみる

ん。俺だって同じだしな

…今、何考えた？色仕掛けで刺しに行くのは俺やったことねえからな？(尻尾横にブンッ。ちょっと不機嫌)

バーカ、頑張らなくていいわんな事。安心って頑張ってするもんじゃねえだろ。あと、強いるモンでも無いからな。
俺は前から言ってるだろ、強いてんじゃなくてそうなると良いなって思ってるって。自然とできるようになるまでは寄り添うくらいしか出来ねえし

だろ？ふつーの事だ

…オマエ変なとこで鋭いなァ…（顔をそらす）

ハハッ…そう、だな…
…オマエの一生を使っても自然と出来るようにはならねェかもしれねェよ？（軽口に見せかけた本音。瞳には少しの陰りがある）

ん。

…人の顔色とかつい伺っちまうんだよ。これは俺の癖だ。

……構わねえよ。その一生で俺に安心してくれたらいいなって、俺が、アンタが安心できるように色々試行錯誤するだけだし。
あとさ、軽口で本音隠すのも何時かしないで済むように、そんくらい安心できる相手になれるように俺はするからな。ガキが生言ってんじゃねえって思うだろうけどな、俺はアンタが少しでも安心できる存在になりたいんだよ。

…そうかよ

…お見通しってか…参ったな…（苦笑して頭を掻く）
…ホントクソガキだ…オマエは…

そりゃな？人の顔色伺って生きてきてんだ、当然少しの変化にも敏感だぞ俺は。

クソガキで結構。15年前の無垢な俺じゃねえし、卑屈な言い方してる自覚あるからな。

威張る事じゃねェよったく…
生き残れそうではあるけどな

開き直るのかオイ（
無垢なままだったらそれ壊れてるだろどっかが

威張ってるわけじゃねえよ…あんま良いことじゃねえだろうしな、人の顔色伺うとかは
まあ、人が恐かったのもあるし、踏み込むのをしない様にってしてたら結果的にそうなってたんだ。偶にうまく察せれ無くてやらかすけどな

うるせぇな…クソガキな自覚あるから言ってんだよ。昔みたくなんにでも興味津々で希望持った考えで、世界は素晴らしいんだとか思えねえから……(どんだけ無垢だったんだって心配になる発言)

あァん？読めないヤツよりかはよっぽどイイ
もちろん絶対読めるって自信は持つなよ…持たないだろうけどよ？

……………（うわぁ、という顔）

まぁな。
んなの判ってるよ。……やらかしたことあるからな…(汗だらだら)

……ほんとな…絶対両親が心配してたと思う。鉄帝の祭りに行きゃ速攻興味心で動き出してはぐれるし…人に声かけられてホイホイ付いてってたし…今考えると15までラサに行かせなかったの頷けるわ

…もう既にやらかしてンのかよ…
何したよ

一回痛い目にあったら…いや、あっても無駄そうだなそれ
つか、その親が許さねェだろうな

……まあ、地雷に気が付かなくて踏み抜いた。これ、俺との関係言うこと自体が避けた方が良いから流石に言えねえわ…悪いな。

…まあ、うん。…その後の世の中の汚さにもカルチャーショック受けてたな…

いや、別に
聞いてみただけだしな
単なる好奇心もあるし…吐き出す事で楽になるっつーモンもあるってだけだ

………どんだけ初心だったンだよ…
つか、今でも少しそういうとこは残ってるよなァ