凶なる月が現れ、豊穣の都は魔に覆われた。
それを解決すべく依頼は緊急的に発され、1人の特異運命座標として事件を解決すべく依頼に参加したルル家。
その中で大切な友人と予期せぬ再会を果たす事になるが…
その少し前、自宅で依頼準備を行う彼女のもとに、その者とは異なる、しかし同じく大切に思う友人の訪問があった。
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夢見ルル家とヴァイオレット・ホロウウォーカーさんの１：１RPスレッドです。
ヴァイオレットさん以外のご入室はご遠慮下さい。

（こんこん、と扉をノックする音と共に声をかける）

……ルルさん、おられますか？

（声を聴き）
ヴィオちゃんですか？
今ちょっと手が離せないので勝手に入ってきて大丈夫ですよ！
（と身支度を整えながら答える）

ええ、ワタクシです。
…ふむ、ではお邪魔させて頂きますね…

(がちゃり、と扉を開け、中へと入っていく)

…お忙しい所の訪問、申し訳ございません。

いえいえ！
この後依頼に出るのであまり時間は取れませんが、少しお話するぐらいなら大丈夫ですよ！
（言いながら身支度を整える手は止めずに）
今日はどうしましたか？遊びに来たのであれば申し訳ありませんが今日は難しいです！

…遊びに来れたなら良かったのですが…いいえ、そういう訳ではないのです。

…これから依頼に赴かれるルルさんの事、実は話に聞く度に占っていたのです。
大抵は…無難な結果が出ていましたゆえに安心していたのですが。

…此度、良くない結果が出てしまいまして
それで…気がついたら、此処へ足を伸ばしておりました。

ふむ…。
（ヴィオちゃんの顔を見つめ手を止め）
良くない結果というのは、どのような？

…禍つ、黒い月。立ち込める暗雲。その身が崩れ落ち、歪んでゆく者たち。
……アナタの…ルルさんの、苦しそうな、泣き出しそうな顔を夢に視たのです。

…不安になってカードをめくってみれば…
（懐から取り出すは、逆さ向きの『審判』のカード。意味は、悪い報せ、挫折、離別、物事の終結、望まぬ結果）

……そうしていたら…思わず、此処へ。
アナタの事が…心配になりまして。

なるほど…。
（しばらく考え込み）
確かに容易ならざる任務を受けている事は確かです。
同行する方には拙者の友人もいます。
その方と別れるような事があれば、確かにつらいですね。

でもきっと大丈夫です！なんとかなります！今までも何ともならなさそうな事を何とかしてきました！
拙者は正義の味方！みんなのヒーロー！宇宙警察忍者ですから！
ヴィオちゃんも心配は無用ですよ！
（にっこりと花の咲くような笑顔を見せる）

…………本当に、そうでしょうか。
（花のように笑うルルさんを見て、瞳を伏せ。……少し近寄って、その瞳を覗き込むように）

…そんな風に笑うアナタだからこそ…夢で見た、アナタの顔が頭から離れないのです。
他人の苦しむ顔は…ワタクシにとっての糧でもある筈なのに。
アナタのあんな顔を夢で見て、ワタクシは…悦びよりも、遥かに大きな…

…そう、不安な気持ちを抱いてしまったのです。
アナタのあんな顔は…見たくはないと。させたくはないと。

…だから…こうして、ここまで来てしまったのだと思います。

（ルルさんの瞳を覗き込むように、訴えかけるように。平気だ、と笑う彼女へと言葉を紡ぐ。
自分に出来る事はなにもなく、見送るしか出来ない、けれど、じっとはしていられなかったらしい）

…
（言葉を聞き、目を伏せ、ややあって目を開けた）
ヴィオちゃんのその気持ちは嬉しく思います。
不安な気持ちを和らげてあげたいと思いましたが…ちょっと思いつきませんでした。

お気持ちは本当にありがたいのですが、行く事をやめる事は出来ません。
もとより危険な任務であるので怪我をしないという約束も出来ません。
（むむむ、と悩み、難しい顔をする）

……そうですか。…そう、ですよね。
（行くことをやめられない、という言葉に、瞳を伏せ）

…ですが、違います。
ワタクシが予感しているのは…アナタの身というよりも、むしろ…

…いけませんね、依頼とは関係のないワタクシが、こうまで弱気になっていては。
アナタと出会うまで、他人の為にこんなにまでなる自分など、どう想像出来たでしょうか。


……（ルルさんの右頬に、手を添えるようにしながら）
…ですが、ルルさん。行くことが変えられないのならば、せめて…これだけは覚えて居て下さい。

ワタクシは…アナタの友人になれてよかった。
アナタの友人であるワタクシは…アナタの無事の帰りを待っています。

ですから、どうか負けないで下さい。身も、心も、どうか無事に帰ってきて下さい。
…こんなワタクシですが、アナタの帰りを待つ者が…此処に居るということを、どうか覚えていて下さいませ。

勿論です！
何が相手であろうと拙者は負けません！
大好きな友達が待ってくれているのです！きっと帰ってきますよ！
指切りしますか？

…（そう言われて、自分の指をふっと見て。こんな風に誰かの身を案じる事が、自分にもまだ出来たんだな、と少しだけ笑って）

…ええ、約束して下さい。無事に帰ってくる、と。
（小指をルルさんの方に差し出しながら）

はい！
（ヴィオちゃんと小指を絡ませ）
ゆーびきーりげーんまーん　うそついたらはりせんぼんのーます
ゆーびきった！
（小指を離す）

…少しは不安は晴れましたか？

……（ふふ、と笑い）

不安に思うのはワタクシばかりだったようですね。
…ええ、幾分かは気持ちが晴れました。

…アナタが何事もなく、無事に帰ってきてくれるなら、それが何よりなのですから。

そんなことありません！
拙者とて死ぬ気はなく、勝利する気はマンマンですが！
それでも出発前に友達の顔を見れたのは心を落ち着かせる効果がありますから！

ありがとうございますヴィオちゃん。
また負けられない理由が増えた拙者はもはや天下無敵ですよ！

……ええ、どうか無事で帰って来て下さいね。
ワタクシが訪れた事が…アナタにとって良い結果を招くのであれば、光栄です。

また、アナタの笑顔が見れますように。帰りを待っておりますね。

はい！もちろんです！
（身支度を終え、笑顔で答える）
さぁ、出発します！
途中までお見送りお願いしてよろしいですか？

ええ、そこまで見送りますね。
豊穣での依頼はワタクシは行けませんが…せめて、無事を祈り。

（ゆっくりと立ち上がって）

ではお願いします！
（二人で家を出、戸締りをして歩いていく）

……（相変わらず、胸騒ぎは消えず。けれど、笑って約束までしてくれたという事実を信じ、隣で自信たっぷりに歩んでゆく友人の姿をしっかりと捉え…街の出口に差し掛かる）

…信じています、どうかご無事で、ルルさん。いってらっしゃいませ