夢見ルル家の日記。
なんか死兆とかいうのを付与されたらしいので、経過観察の為につけてみた。

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夢見ルル家以外の書き込みを禁じます。

8/3（死兆なし）

最後に日記を書いてから随分時間がたってしまった。
アルバニアを倒して死兆は回復した。
海洋の悲願は達成され、絶望の青の向こうにあった国、神威神楽でおもに依頼を受けている。

この日記を閉じてたのはきっと、思い出したくなかったからだろう。
考えたくなかった。
トルタちゃんは死んだ。トルタちゃんを殺した。
行かなきゃきっと後悔する、なんて思ってたけど、結局の所行っても後悔しかなかった。
殺したくなかった。生きてて欲しかった。
もっと色んな話がしたかった。街に遊びに行きたかった。
美味しいものを食べに行ったり、服を選びあったり、公園でお昼寝したり。
もっともっと沢山やりたいことがあった。
それももう出来ない。

戦いになんて、行くんじゃなかった。
トルタちゃんを殺して、止めて、得るものなんて1つもなかった。
今も手の中で冷たくなっていくトルタちゃんをはっきりと思い出す。
何度も夢に見る。
いつも思い出す。
どうして！どうして殺すしかなかったの！助ける道はなかったの！
私は、私達は救世主なのに！どうして友達1人救えないのよ！
どうして…友達を殺さないといけないの…？

心の傷はいつか癒えるっていうけど、平気になるのはまだまだ時間がかかりそうだ。
友達なんていなかった時はこんな気持ちにはならなかったのに。
リズちゃんと、お師匠と、アレクシアちゃんと同じことになったら私はきっと耐えられない。
誰とも出会わず、友達なんて作らずにいればこんな気持ちにはならなかったのかな？
でもそれは…みんなと会えないのは…とっても嫌だな…。

たぶん、この日記を開く事はもうないだろう。
思い出したくないのに、思い出しちゃうから。