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ギルドスレッド

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Wiegenlied

【1】Eingang

【唄う鵯亭】

幻想――”レガド・イルシオン”某所。
繁華街の大通りに店を構える大衆酒場である。
気っ風の良い老婦人と其の息子夫婦が切り盛りする繁盛店だ。
地元民よりは冒険者達が情報交換の場として利用している事が多い。

1階は酒場、2Fは宿屋。
早い、安い、美味い。

今日も、眠らない街が湧いている。

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(突然、何かを振り払うように揺れたフードに視線を投げ掛ける)
夜鷹様、どうかされましたか。
お水か何か、飲まれますか。

(未だ不安げな様子で投げ掛けられた質問に、瞬きの合間を空けて)
なるほど、確かにそうかもしれません。
何故かはわかりかねますが、わたくしの出で立ちは随分と関心を集めるようですしね。

ご忠告、そしてご心配痛み入ります。
しかしわたくしには勿体無いお言葉、そして――

(グラスに付いていたオリーブの実をそっと指で摘み上げる)
(と、そのまま実は真っ二つに割れてカウンターに転がった)

――無用なお言葉、かもしれません。
悪漢の扱いは心得ております、従僕ですから。

(女の指は先程までの色の白い指先ではなく、鋭利な刃物と化している)
(彼女が「旅人(ウォーカー)」である、ということは明白だった)

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