ギルドスレッド
スレッドの一部のみを抽出して表示しています。
Wiegenlied
(――どすん!)
!
(自分の隣、ラノールの座っている方とは反対側に位置する席にどっかりと大柄な男が座り込む気配に小さく、文字通り飛び上がった。幸い飲み物は空っぽだったのでカウンターを水浸しにする事は無かったが)
(席の間隔はそう広く無い。大柄な男二人に挟まれれば影は其の身を更に小さく縮こめた)
(他にも席は空いているだろうに、何でまたこんな隅の席に。恐る恐る目線だけを上向けて、)
あ。
(暮色の髪に栗色の瞳。鼻筋を通る一文字の傷。声がでかく、体がでかく、豪快に笑う男。街角で出会った時の印象と若干異なる振る舞いに、記憶が合致する迄に時間がかかったが、そうだ。確か――)
えと、……こんばんは。
(力強い握手と眩すぎる笑顔ばかりが記憶に残っていて、彼が周囲に何と呼ばれていたかが思い出せない。伺う様に男の顔を見上げて)
(とりあえず、挨拶)
!
(自分の隣、ラノールの座っている方とは反対側に位置する席にどっかりと大柄な男が座り込む気配に小さく、文字通り飛び上がった。幸い飲み物は空っぽだったのでカウンターを水浸しにする事は無かったが)
(席の間隔はそう広く無い。大柄な男二人に挟まれれば影は其の身を更に小さく縮こめた)
(他にも席は空いているだろうに、何でまたこんな隅の席に。恐る恐る目線だけを上向けて、)
あ。
(暮色の髪に栗色の瞳。鼻筋を通る一文字の傷。声がでかく、体がでかく、豪快に笑う男。街角で出会った時の印象と若干異なる振る舞いに、記憶が合致する迄に時間がかかったが、そうだ。確か――)
えと、……こんばんは。
(力強い握手と眩すぎる笑顔ばかりが記憶に残っていて、彼が周囲に何と呼ばれていたかが思い出せない。伺う様に男の顔を見上げて)
(とりあえず、挨拶)
キャラクターを選択してください。
- « first
- ‹ prev
- 1
- next ›
- last »
幻想――”レガド・イルシオン”某所。
繁華街の大通りに店を構える大衆酒場である。
気っ風の良い老婦人と其の息子夫婦が切り盛りする繁盛店だ。
地元民よりは冒険者達が情報交換の場として利用している事が多い。
1階は酒場、2Fは宿屋。
早い、安い、美味い。
今日も、眠らない街が湧いている。