ギルドスレッド
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Wiegenlied
(が、そんな事を考えていた矢先の事だ)
ひ、
(ずい、と近くなった顔に影は小さな悲鳴を上げた)
(何故此の男は、自分を――否。自分の故郷を知りたがる?)
(畳み掛けるように重ねられる問いに、影は其の身を更に小さく縮こめた)
(自身を真っ直ぐ射抜く瞳から逃げる様に俯いて。けれど、ややあって。男が望む答えをぽつぽつと零しはじめ)
……タオフェ。天義の、山奥の村。
領主のなまえは、しらない。
召喚される直前は、たしか。ゼシュテルの国境にいた。
どこに行けばいいのか、わからなくて……どこに逃げれば、”助かる”のか、わからなくて。
(西へ、西へ。太陽と月を追って、歩き続けていたのだと。視線を落とした侭、緩々と頭を振り)
ひ、
(ずい、と近くなった顔に影は小さな悲鳴を上げた)
(何故此の男は、自分を――否。自分の故郷を知りたがる?)
(畳み掛けるように重ねられる問いに、影は其の身を更に小さく縮こめた)
(自身を真っ直ぐ射抜く瞳から逃げる様に俯いて。けれど、ややあって。男が望む答えをぽつぽつと零しはじめ)
……タオフェ。天義の、山奥の村。
領主のなまえは、しらない。
召喚される直前は、たしか。ゼシュテルの国境にいた。
どこに行けばいいのか、わからなくて……どこに逃げれば、”助かる”のか、わからなくて。
(西へ、西へ。太陽と月を追って、歩き続けていたのだと。視線を落とした侭、緩々と頭を振り)
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幻想――”レガド・イルシオン”某所。
繁華街の大通りに店を構える大衆酒場である。
気っ風の良い老婦人と其の息子夫婦が切り盛りする繁盛店だ。
地元民よりは冒険者達が情報交換の場として利用している事が多い。
1階は酒場、2Fは宿屋。
早い、安い、美味い。
今日も、眠らない街が湧いている。