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ギルドスレッド

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Wiegenlied

【1】Eingang

【唄う鵯亭】

幻想――”レガド・イルシオン”某所。
繁華街の大通りに店を構える大衆酒場である。
気っ風の良い老婦人と其の息子夫婦が切り盛りする繁盛店だ。
地元民よりは冒険者達が情報交換の場として利用している事が多い。

1階は酒場、2Fは宿屋。
早い、安い、美味い。

今日も、眠らない街が湧いている。

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(夜鷹への謝罪は受け入れられたようだ)
(“だいじょうぶ”という言葉に片方の口角をニッと上げ、笑顔を返す)

(ニコからの問いかけに体がピクッと反応する)
(ラノールが自らの出身国の話をしていれば、そういう話題を振られるのは当たり前のことと言っていい)
(嘘をつくのは正直苦手だが、この手の質問があった時の回答は前もって準備している。俺はニコの目を見ずにそれを答えた)

俺は、幻想の片田舎出身だ。
この稼業だ、ほとんどの国は行ったことあるぜ?
広く浅くってやつだがな。

(人の話を聞くのも自分の話をするのも好きだが、例外はある。自国の話をすることだ)
(どうにかして話を逸らす方法はないか…)
(そう思案した時、夜鷹が不意に問いを投げた。今度はハッキリと聞こえる言の葉で)

……。

俺はあんたの目に見覚えがある。
何もかも朧気だが…そう直感した。

夜鷹、あんたはどこの出身だ…?

(話を逸らさねば、その思いとは裏腹の言葉が口を衝く)

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