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Wiegenlied
(彼らは恐れていた。
神の御使いでないものを。
木々の柵のそとから訪れるものを。
自分たちとは違うものを。すべてを、)
……そう、そうだね。
わたしたちは、せかいにおちた奇跡のかけらなんだって、空中庭園で聞いたの。
だから……だから。わたしたちが、みんなのおてほんにならなくちゃ。
(自分たちが、種を違えようと手を取り合っていたならば。
いつかは、いずれは。皆も、何をも恐れずに。
等しくしあわせになってもらいたいのだとはにかんで)
おともだちができることって、とっても、とってもうれしいね。
それに……、……ね、わたしたち。
(いろが、おそろい!
なんて、内緒話のように囁いて)
アイラの旅路に、みちゆきに。
たくさんのさいわいがありますように、……わたしからも、”みんな”からも。
(周りではしゃいでいた精霊たちのうち。
花のいろを纏った乙女たちが、少女の頭上でぱっと花弁を咲かせ、振りまこうとしていた。
雨のように。雪のように。たくさんのいろを、さいわいを)
神の御使いでないものを。
木々の柵のそとから訪れるものを。
自分たちとは違うものを。すべてを、)
……そう、そうだね。
わたしたちは、せかいにおちた奇跡のかけらなんだって、空中庭園で聞いたの。
だから……だから。わたしたちが、みんなのおてほんにならなくちゃ。
(自分たちが、種を違えようと手を取り合っていたならば。
いつかは、いずれは。皆も、何をも恐れずに。
等しくしあわせになってもらいたいのだとはにかんで)
おともだちができることって、とっても、とってもうれしいね。
それに……、……ね、わたしたち。
(いろが、おそろい!
なんて、内緒話のように囁いて)
アイラの旅路に、みちゆきに。
たくさんのさいわいがありますように、……わたしからも、”みんな”からも。
(周りではしゃいでいた精霊たちのうち。
花のいろを纏った乙女たちが、少女の頭上でぱっと花弁を咲かせ、振りまこうとしていた。
雨のように。雪のように。たくさんのいろを、さいわいを)
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レガド・イルシオン郊外。
東のそらが白みはじめ、鴉、次いで小鳥が歌い出す頃。
木々が、草花が、白露を帯びている。
白銀の枝葉を揺らす風に乗せて。
微かな歌声が、静寂の森に満ちていた。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
1:1RP。
アイラとわたしの、或る日の一幕。