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Wiegenlied
…………、
(変じゃない、と。告げられたことのはに。
困ったように眉下げて。それから、くしゃりと破顔した)
ありがとう。
わたし、特異運命座標に選ばれる前は、人間種のひとしかまわりにいなかったの。
だからかな。植物や動物と話せるのはおかしいことだって、みんなにこわがられてしまったの。
わたしも……生まれ持ったものを受け入れて貰えなかったことが、かなしかった。
でも……、みんなはきっと、”しらないもの”、”理解できないもの”が、こわかっただけだとおもうの。
(だから。過去を憂いはすれども、恨めしいと思ったことは無いのだと添えて)
ふふ、アイラってば。
あんまりたくさんほめたら、てれちゃう。
アイラのそばには、いっしょにわらってくれるひとがいるんだね。
それだけで、ひとはつよくなれるんだって聞いたことがあるの。
……いつか。このせかいのどこかで、また会えるといいね。
(あなたに、さちあれ。僅かだけれど、この祈りが彼女のちからになりますようにと)
…………わ、……わたしたち、も。……おともだちに、なれる……かな……?
(消え入りそうな声で。顔を上げた娘は、恐る恐る青いひとみを見つめ)
(変じゃない、と。告げられたことのはに。
困ったように眉下げて。それから、くしゃりと破顔した)
ありがとう。
わたし、特異運命座標に選ばれる前は、人間種のひとしかまわりにいなかったの。
だからかな。植物や動物と話せるのはおかしいことだって、みんなにこわがられてしまったの。
わたしも……生まれ持ったものを受け入れて貰えなかったことが、かなしかった。
でも……、みんなはきっと、”しらないもの”、”理解できないもの”が、こわかっただけだとおもうの。
(だから。過去を憂いはすれども、恨めしいと思ったことは無いのだと添えて)
ふふ、アイラってば。
あんまりたくさんほめたら、てれちゃう。
アイラのそばには、いっしょにわらってくれるひとがいるんだね。
それだけで、ひとはつよくなれるんだって聞いたことがあるの。
……いつか。このせかいのどこかで、また会えるといいね。
(あなたに、さちあれ。僅かだけれど、この祈りが彼女のちからになりますようにと)
…………わ、……わたしたち、も。……おともだちに、なれる……かな……?
(消え入りそうな声で。顔を上げた娘は、恐る恐る青いひとみを見つめ)
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レガド・イルシオン郊外。
東のそらが白みはじめ、鴉、次いで小鳥が歌い出す頃。
木々が、草花が、白露を帯びている。
白銀の枝葉を揺らす風に乗せて。
微かな歌声が、静寂の森に満ちていた。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
1:1RP。
アイラとわたしの、或る日の一幕。