ギルドスレッド
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Wiegenlied
森に?わあ、すてき。
わたし、わたしも。みどりのそばにいると、こころが安らぐの。
(いっしょだね、なんて囁いて)
(それならローレットで落ち合うのも良いかもしれないと添えて)
そう、ねむりの季節。
からだを休めて、ちからを蓄えて。
いきものみんなが、芽吹きのときを。今か今かと待ちわびる、巡りのとき。
(だから、冬も大切な季節のひとつ。そう思うのだと、娘は微笑んだ)
……、……ぁ、……えと、
…………へ、へん、かな?
(この耳は。草木の音色を、動物たちの心音を、精霊たちの歌声を。
全て拾って、ことのはとして受け止める。それが娘の、世界からの”贈り物”だった。
おかしな子だと思われてしまわないだろうかと、目線を泳がせ)
そうなの。はじめはひとりでお買い物もできなくて……。
冒険者の酒場で、行商の用心棒をしたりしながら日銭を稼いでいたっけ。
(兎に角必死だった。生きることに、精一杯だった。
『ガキにくれてやる仕事はねえよ』と、一蹴されることも少なくなかった。
けれど。それを目前の少女に全て吐露する事は憚られたので、曖昧に微笑んで)
ほんとう?しらないせかいにひとりきりじゃあ、何をして良いかもわからないものね。
そのときアイラに手を差し伸べてくれたひとがいて、よかった。
……、……ごめん。きかれたくないこと、きいちゃった?
(もう、そのひとはそばにいないのだと。告げる少女のことのはに眉下げて)
わたし、わたしも。みどりのそばにいると、こころが安らぐの。
(いっしょだね、なんて囁いて)
(それならローレットで落ち合うのも良いかもしれないと添えて)
そう、ねむりの季節。
からだを休めて、ちからを蓄えて。
いきものみんなが、芽吹きのときを。今か今かと待ちわびる、巡りのとき。
(だから、冬も大切な季節のひとつ。そう思うのだと、娘は微笑んだ)
……、……ぁ、……えと、
…………へ、へん、かな?
(この耳は。草木の音色を、動物たちの心音を、精霊たちの歌声を。
全て拾って、ことのはとして受け止める。それが娘の、世界からの”贈り物”だった。
おかしな子だと思われてしまわないだろうかと、目線を泳がせ)
そうなの。はじめはひとりでお買い物もできなくて……。
冒険者の酒場で、行商の用心棒をしたりしながら日銭を稼いでいたっけ。
(兎に角必死だった。生きることに、精一杯だった。
『ガキにくれてやる仕事はねえよ』と、一蹴されることも少なくなかった。
けれど。それを目前の少女に全て吐露する事は憚られたので、曖昧に微笑んで)
ほんとう?しらないせかいにひとりきりじゃあ、何をして良いかもわからないものね。
そのときアイラに手を差し伸べてくれたひとがいて、よかった。
……、……ごめん。きかれたくないこと、きいちゃった?
(もう、そのひとはそばにいないのだと。告げる少女のことのはに眉下げて)
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レガド・イルシオン郊外。
東のそらが白みはじめ、鴉、次いで小鳥が歌い出す頃。
木々が、草花が、白露を帯びている。
白銀の枝葉を揺らす風に乗せて。
微かな歌声が、静寂の森に満ちていた。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
1:1RP。
アイラとわたしの、或る日の一幕。