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Wiegenlied
(かわいい、だなんて!)
…………えへへ。うれしいな。
(咄嗟に否定をのぼらせかけたけれど。それが失礼なことだと、学んできた
言われたままを受け取ること。それもきっと、”おともだち”にはヒツヨウなこと!)
――――、
(彼女から齎された声なき声。こころのおとに、ぱちりと目を瞬かせた。
ああ、これは、
身に覚えのある”揺らぎ”。けれど、少女から視線を逸らす事はなく)
どうしてわるいこなの?
だれにだってにがてなことはあるもの。なんにもおかしくないよ。
(それに、)
奪うばかりが冬のすべてじゃない。
それを、わたしは知っているよ。
(いのちを留める氷。いのちを包み込む雪。触れればとてもつめたいけれど。
それがとてもうつくしいものであることを、知っているのだと告げて)
わたしも。……わたしも、自分のちからのことを、長い間受け入れられなかったの。
みんなはずっとわたしのそばにいてくれたのに……。
ふふ、だからね。……アイラのきもち、ちょっぴりだけわかるの。
…………えへへ。うれしいな。
(咄嗟に否定をのぼらせかけたけれど。それが失礼なことだと、学んできた
言われたままを受け取ること。それもきっと、”おともだち”にはヒツヨウなこと!)
――――、
(彼女から齎された声なき声。こころのおとに、ぱちりと目を瞬かせた。
ああ、これは、
身に覚えのある”揺らぎ”。けれど、少女から視線を逸らす事はなく)
どうしてわるいこなの?
だれにだってにがてなことはあるもの。なんにもおかしくないよ。
(それに、)
奪うばかりが冬のすべてじゃない。
それを、わたしは知っているよ。
(いのちを留める氷。いのちを包み込む雪。触れればとてもつめたいけれど。
それがとてもうつくしいものであることを、知っているのだと告げて)
わたしも。……わたしも、自分のちからのことを、長い間受け入れられなかったの。
みんなはずっとわたしのそばにいてくれたのに……。
ふふ、だからね。……アイラのきもち、ちょっぴりだけわかるの。
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レガド・イルシオン郊外。
東のそらが白みはじめ、鴉、次いで小鳥が歌い出す頃。
木々が、草花が、白露を帯びている。
白銀の枝葉を揺らす風に乗せて。
微かな歌声が、静寂の森に満ちていた。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
1:1RP。
アイラとわたしの、或る日の一幕。