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Wiegenlied
(少女のゆびさきが、魔法を手繰るように器用に花を編んでいく。
何時か見た機織りとはまた違う。みどりを編む。その所作に見惚れて、ほう、と感嘆の息漏らし)
アイラ、すごい。じょうず。
……で、でも、わたし、へんじゃないかな?
(なんて。気恥ずかしさを滲ませて、ちょっぴりの不安を零したけれど。
彼女が頭を、と促してくれたなら、娘は恐る恐るこうべを垂れる事だろう)
もちろん。
アイラは……じゃあ、じゃあ。ちょうちょのおひめさま。
(以前彼女が自分に届けてくれた言の葉。その、奇跡のひとかけら。
あのうつくしいひかりの蝶は、姫君の象徴にふさわしいのではないかと。
少々興奮気味に身を乗り出し乍ら。あなたのまほうは、とてもきれいだと告げて)
……あなたはきっと、みんなをこわがらないから。
(だから。”みんな”も、ここにいてもいいかな。
なんて、内緒話のように囁いた)
花にも、風にも、水にも……ぜんぶ、ぜんぶいのちが宿っていて。
わたしはみんなのちからを借りて、魔法をもたらすの。
何時か見た機織りとはまた違う。みどりを編む。その所作に見惚れて、ほう、と感嘆の息漏らし)
アイラ、すごい。じょうず。
……で、でも、わたし、へんじゃないかな?
(なんて。気恥ずかしさを滲ませて、ちょっぴりの不安を零したけれど。
彼女が頭を、と促してくれたなら、娘は恐る恐るこうべを垂れる事だろう)
もちろん。
アイラは……じゃあ、じゃあ。ちょうちょのおひめさま。
(以前彼女が自分に届けてくれた言の葉。その、奇跡のひとかけら。
あのうつくしいひかりの蝶は、姫君の象徴にふさわしいのではないかと。
少々興奮気味に身を乗り出し乍ら。あなたのまほうは、とてもきれいだと告げて)
……あなたはきっと、みんなをこわがらないから。
(だから。”みんな”も、ここにいてもいいかな。
なんて、内緒話のように囁いた)
花にも、風にも、水にも……ぜんぶ、ぜんぶいのちが宿っていて。
わたしはみんなのちからを借りて、魔法をもたらすの。
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レガド・イルシオン郊外。
東のそらが白みはじめ、鴉、次いで小鳥が歌い出す頃。
木々が、草花が、白露を帯びている。
白銀の枝葉を揺らす風に乗せて。
微かな歌声が、静寂の森に満ちていた。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
1:1RP。
アイラとわたしの、或る日の一幕。