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Wiegenlied
…………うん!
(手伝いを、と。少女からの申し出に、眉下げたへたくそな笑顔で頷いて)
(『それじゃあ、さよなら』と。そそくさと逃げ帰ってしまわない勇気)
(歩み寄りたい、胸の奥から沸き立つ想いを無視せずに。きちんと、彼女と向き合って)
そのままだと枯れて、土に還って、めぐりゆくいのちだけれど……。
こうして森からいのちをもらって、くらしの”さいわい”をおすそ分けしてもらうの。
ジャムができたら。アイラにもあげたいな。
(春と秋にしか採れない味覚のひとつ)
(もしも彼女がそれを知らないなら、この彩を知ってもらえたらうれしいと添え)
……ほんとう?
それって、…………とっても。とっても、すてき。
(同じ森を愛し、慈しんで。草花に触れ、森の廻りとひとつになること)
(それを共有出来るだなんて。それって、なんだか。”とくべつ”!)
わ、わたしね。
あんまり……、……その、じぶんのすきなことを、しゃべったりすることが、なくて。
だから……ふふふ、アイラが、なんでもないことみたいに頷いてくれるから。
(うれしくて、と。熱持つ頬を両のてのひらで押さえ)
(手伝いを、と。少女からの申し出に、眉下げたへたくそな笑顔で頷いて)
(『それじゃあ、さよなら』と。そそくさと逃げ帰ってしまわない勇気)
(歩み寄りたい、胸の奥から沸き立つ想いを無視せずに。きちんと、彼女と向き合って)
そのままだと枯れて、土に還って、めぐりゆくいのちだけれど……。
こうして森からいのちをもらって、くらしの”さいわい”をおすそ分けしてもらうの。
ジャムができたら。アイラにもあげたいな。
(春と秋にしか採れない味覚のひとつ)
(もしも彼女がそれを知らないなら、この彩を知ってもらえたらうれしいと添え)
……ほんとう?
それって、…………とっても。とっても、すてき。
(同じ森を愛し、慈しんで。草花に触れ、森の廻りとひとつになること)
(それを共有出来るだなんて。それって、なんだか。”とくべつ”!)
わ、わたしね。
あんまり……、……その、じぶんのすきなことを、しゃべったりすることが、なくて。
だから……ふふふ、アイラが、なんでもないことみたいに頷いてくれるから。
(うれしくて、と。熱持つ頬を両のてのひらで押さえ)
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レガド・イルシオン郊外。
東のそらが白みはじめ、鴉、次いで小鳥が歌い出す頃。
木々が、草花が、白露を帯びている。
白銀の枝葉を揺らす風に乗せて。
微かな歌声が、静寂の森に満ちていた。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
1:1RP。
アイラとわたしの、或る日の一幕。