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Wiegenlied
うん。
森の中は歩きづらいところもあるし、おなかをすかせた動物がいることもあるから。
(彼らが森に親しく、慣れている事は十分承知だけれど)
(年老い、思うように体が動かせなくなった今では、思わぬ怪我をしてしまうかもしれないからと添え)
朝摘みのおはなをつかったジャムはね、とってもいいかおりがするの。
おはなによって味はちがうのだけれど……、ほら、そこのうすべにいろのおはな。
そのこは、甘酸っぱくていろのきれいなジャムになるんだよ。
(花の部分だけを捻るようにすれば、きれいに摘み取ることが出来る)
(やってみる?と、まだすこし余裕がありそうな籠を示し乍ら)
ふふ、そっか。
アイラにとっても、シリトヴの森が”すきなもの”のひとつになってくれていたなら、うれしいな。
(草花を慈しむ様子を見れば、彼女が自然に親しいものである事を知る)
(彼女の”当たり前”が嬉しくて。あかく染まった耳の先を跳ねさせ)
わ……わたしも。わたしも!
も、もり、とか。おはなが、すきなの。
(おともだち、をつくるには)
(すきなものをしること!と。精一杯の勇気を振り絞って同意を返した)
(喋る事が不得意なのは。どうやら娘も同じのようだった)
森の中は歩きづらいところもあるし、おなかをすかせた動物がいることもあるから。
(彼らが森に親しく、慣れている事は十分承知だけれど)
(年老い、思うように体が動かせなくなった今では、思わぬ怪我をしてしまうかもしれないからと添え)
朝摘みのおはなをつかったジャムはね、とってもいいかおりがするの。
おはなによって味はちがうのだけれど……、ほら、そこのうすべにいろのおはな。
そのこは、甘酸っぱくていろのきれいなジャムになるんだよ。
(花の部分だけを捻るようにすれば、きれいに摘み取ることが出来る)
(やってみる?と、まだすこし余裕がありそうな籠を示し乍ら)
ふふ、そっか。
アイラにとっても、シリトヴの森が”すきなもの”のひとつになってくれていたなら、うれしいな。
(草花を慈しむ様子を見れば、彼女が自然に親しいものである事を知る)
(彼女の”当たり前”が嬉しくて。あかく染まった耳の先を跳ねさせ)
わ……わたしも。わたしも!
も、もり、とか。おはなが、すきなの。
(おともだち、をつくるには)
(すきなものをしること!と。精一杯の勇気を振り絞って同意を返した)
(喋る事が不得意なのは。どうやら娘も同じのようだった)
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レガド・イルシオン郊外。
東のそらが白みはじめ、鴉、次いで小鳥が歌い出す頃。
木々が、草花が、白露を帯びている。
白銀の枝葉を揺らす風に乗せて。
微かな歌声が、静寂の森に満ちていた。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
1:1RP。
アイラとわたしの、或る日の一幕。