ギルドスレッド
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Wiegenlied
(お互い一拍ずれた『おはよう』が、なんだかおかしい)
(くすくす、ふふふ!)
(挨拶を交わし合うことが擽ったくて。ぎこちない、けれど確かな微笑み湛えて)
…………お、おひめ、さま?
(少女の賞賛、感嘆に。じわりじわりと頬染めて)
(ちょっぴり背伸びしすぎているかしらと視線を泳がせ)
わ、わたしも、まだ、じょうずじゃないの。
おひめさまはきっと、もっと……!
(もっと淑やかで。もっともっと、可憐で、うつくしくて――)
(口をついて出そうになった否定のことばを、嗚呼、けれど口にしたくはなくて)
(彼女が心から齎してくれたことのはを、否で塗り潰したくはなかった、から)
……えへへ。
じゃあ、……じゃあ、わたしは。
きょうだけ、精霊さんのおひめさま。
(こうやるんだよ、なんて。いっぱいの照れを滲ませ乍ら)
(それでも、羨望の眼差しを向けてくれた少女へ、足の折り方示して見せて)
(くすくす、ふふふ!)
(挨拶を交わし合うことが擽ったくて。ぎこちない、けれど確かな微笑み湛えて)
…………お、おひめ、さま?
(少女の賞賛、感嘆に。じわりじわりと頬染めて)
(ちょっぴり背伸びしすぎているかしらと視線を泳がせ)
わ、わたしも、まだ、じょうずじゃないの。
おひめさまはきっと、もっと……!
(もっと淑やかで。もっともっと、可憐で、うつくしくて――)
(口をついて出そうになった否定のことばを、嗚呼、けれど口にしたくはなくて)
(彼女が心から齎してくれたことのはを、否で塗り潰したくはなかった、から)
……えへへ。
じゃあ、……じゃあ、わたしは。
きょうだけ、精霊さんのおひめさま。
(こうやるんだよ、なんて。いっぱいの照れを滲ませ乍ら)
(それでも、羨望の眼差しを向けてくれた少女へ、足の折り方示して見せて)
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レガド・イルシオン郊外。
東のそらが白みはじめ、鴉、次いで小鳥が歌い出す頃。
木々が、草花が、白露を帯びている。
白銀の枝葉を揺らす風に乗せて。
微かな歌声が、静寂の森に満ちていた。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
1:1RP。
アイラとわたしの、或る日の一幕。