ギルドスレッド
Wiegenlied
(或る日の夜明け。娘は再び、白銀の森を訪れていた)
(木々の切れ間、花咲き綻ぶその場所で)
――――、
(『くすくす』『うふふ』『あはは!』)
(おんなの歌声。それから、幾つかの幼子のような笑い声)
(音を頼りに花畑に足を踏み入れるものが居たならば)
(すがたを”うつつ”に表した精霊たちに囲まれた娘が、花を手折っている様子を窺うことができるだろう)
(声をかけられたなら。或いは、物音を立てたなら)
(娘は尖った耳を跳ねさせて、恐る恐る音のする方へと振り向く筈で)
(木々の切れ間、花咲き綻ぶその場所で)
――――、
(『くすくす』『うふふ』『あはは!』)
(おんなの歌声。それから、幾つかの幼子のような笑い声)
(音を頼りに花畑に足を踏み入れるものが居たならば)
(すがたを”うつつ”に表した精霊たちに囲まれた娘が、花を手折っている様子を窺うことができるだろう)
(声をかけられたなら。或いは、物音を立てたなら)
(娘は尖った耳を跳ねさせて、恐る恐る音のする方へと振り向く筈で)
(きらきら、きらきら)
(この森は煌めいていた。あの日と同じように)
(だから。だから、再び此処に来たのは、偶然ではなく――)
――声。誰かの…声が、する。
こんな森の奥で……誰、だろう。
(声を辿るように視線を向ければ、そこは花畑。満開の、美しいその場所)
(心配の気持ちと、それから好奇心半分を胸に秘め)
(一歩。木陰から踏み出して、そこにいるであろうヒトに声をかけようとした)
……あの、えっと。
ここは、あなたの森、ですか…?
(少し上擦った声で、問いかけた)
(この森は煌めいていた。あの日と同じように)
(だから。だから、再び此処に来たのは、偶然ではなく――)
――声。誰かの…声が、する。
こんな森の奥で……誰、だろう。
(声を辿るように視線を向ければ、そこは花畑。満開の、美しいその場所)
(心配の気持ちと、それから好奇心半分を胸に秘め)
(一歩。木陰から踏み出して、そこにいるであろうヒトに声をかけようとした)
……あの、えっと。
ここは、あなたの森、ですか…?
(少し上擦った声で、問いかけた)
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レガド・イルシオン郊外。
東のそらが白みはじめ、鴉、次いで小鳥が歌い出す頃。
木々が、草花が、白露を帯びている。
白銀の枝葉を揺らす風に乗せて。
微かな歌声が、静寂の森に満ちていた。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
1:1RP。
アイラとわたしの、或る日の一幕。