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Wiegenlied
ニコも?
(其れは意外な告白だった)
(はじめてのものと相対する時は虚を突かれるものなのだと。”完璧”が似合う女に添えられれば、ほんとう?と恐る恐る顔を上げて)
わあ、
(水彩で描かれた飲み物や菓子の数々は、宛らひとつの絵本のようだった)
(名前を見ても其れがどんなものなのかは判らなかったが、温かみのあるメニューからはどれも美味しいと云う事だけは充分に伝わって来る)
(薄氷の双眸を輝かせ乍ら、そわそわと女を伺って)
あの、ね。
わたし。ちょこれーと、が、すき。
それから、木苺。……これは、赤スグリ?
(今まで食べてきたものの中で、知っているものの名前を挙げていく)
(市で売っているような苺を口にした事は無い。無いが、この鮮やかな赤はきっと、自分の知っているものの仲間であろうと、首を傾いで)
(其れは意外な告白だった)
(はじめてのものと相対する時は虚を突かれるものなのだと。”完璧”が似合う女に添えられれば、ほんとう?と恐る恐る顔を上げて)
わあ、
(水彩で描かれた飲み物や菓子の数々は、宛らひとつの絵本のようだった)
(名前を見ても其れがどんなものなのかは判らなかったが、温かみのあるメニューからはどれも美味しいと云う事だけは充分に伝わって来る)
(薄氷の双眸を輝かせ乍ら、そわそわと女を伺って)
あの、ね。
わたし。ちょこれーと、が、すき。
それから、木苺。……これは、赤スグリ?
(今まで食べてきたものの中で、知っているものの名前を挙げていく)
(市で売っているような苺を口にした事は無い。無いが、この鮮やかな赤はきっと、自分の知っているものの仲間であろうと、首を傾いで)
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レガド・イルシオン、ラドクリフ通りの片隅にあるちいさな喫茶店。
鈴蘭を模したランプが目印の、タルトと紅茶が自慢のお店。
おばあちゃんのとっておき。
こっそり味見させてくれるんだって!
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
1:1RP。
ニコとわたしの、或る日の一幕。