ギルドスレッド
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Wiegenlied
(影はというと、頭上から声が降ってきた時点で両手でフードを抑えて小さく縮こまっていた)
(まるで、叱られた子供が身を守るように。否、其れ以上の怯えを露わにして)
……。
(幻想種は異種を歓迎しないとは聞いていた。然れど、全てを毛嫌いしている訳では無いようだ)
(あくまでも、霊樹に住まうものたちに害為す存在で無いのであれば其の門を開く事も吝かでは無い様子だった。少なくとも、此の門番の男は)
(特異運命座標。其れは影が思っていたよりも、ずっと力ある肩書きらしい)
おじゃま、します。
(”お帰り”と。彼等が告げてくる音に、慣れない)
(砂狼が其の武装を携え直した頃、門番の男が促せば漸く一歩を踏み出す事が出来た。ちらちらと、何度も男の立つ木の上を気にし乍ら)
(まるで、叱られた子供が身を守るように。否、其れ以上の怯えを露わにして)
……。
(幻想種は異種を歓迎しないとは聞いていた。然れど、全てを毛嫌いしている訳では無いようだ)
(あくまでも、霊樹に住まうものたちに害為す存在で無いのであれば其の門を開く事も吝かでは無い様子だった。少なくとも、此の門番の男は)
(特異運命座標。其れは影が思っていたよりも、ずっと力ある肩書きらしい)
おじゃま、します。
(”お帰り”と。彼等が告げてくる音に、慣れない)
(砂狼が其の武装を携え直した頃、門番の男が促せば漸く一歩を踏み出す事が出来た。ちらちらと、何度も男の立つ木の上を気にし乍ら)
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アルティオ=エルム。
木々に親しみ、大自然の生きとし生けるものを愛しむ緑の民が住まう大樹の麓。
入り組む枝葉を掻き分け、開けた其の先。
――其処には、数多の生命が息吹いていた。